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日本人が営む最初の喫茶店、可否茶館が上野(当時の上野西黒門町)に開店したのは、1888年4月のこと。可否茶館が閉店したあとも、上野エリアにはレトロな内観の老舗やこだわりのコーヒーを提供する純喫茶など、個性豊かなお店が集まっています。最近ではSNSの流行もあり、20〜30代の方が「昭和レトロ」を求めて、喫茶店巡りを楽しむようになりました。
今回は、1963年創業の東上野にある高級喫茶 古城をご紹介します。
ステンドグラスの前に置かれたレトロモダンなエレクトーンが、インテリアに華を添える
創業は、前回の東京オリンピックの前年、1963年。大正モダンボーイだった当時の店主が始めたそうです。古城はその名に相応しい内装が特徴で、一歩お店に入ると、天井のシャンデリアをはじめ、ヨーロッパの城をイメージしたインテリアや、ロシア皇帝の旧城エルミタージュを描いた壁一面のステンドグラスに胸が高鳴ります。映画やTVドラマのロケ地として使われることもあるそうです。
入口の階段では騎士のステンドグラスがお出迎え
美しい床にも注目したい。金の縁取りを施したあとに石をはめ込んで作っているそう
店内の一角に、横並びで座る二人掛けのソファがあります。これはロマンスシートといって、昭和初期頃に流行していた座席スタイル。映画館や新幹線のような座席で、今ではかなり貴重です。
一度は座ってみたいロマンスシート
4種類から選べるモーニングの中でも人気なのはハムサンド。苦味にこだわったブレンドコーヒーと一緒にいただくと、どこか懐かしく、ほっとひと息つけます。なおコーヒーカップは女性にはピンク、男性にはブルーで提供されます。これも創業時からの伝統です。
9:00~11:00まで提供されるCモーニング(ハムサンド)850円(税込)。飲み物はコーヒーまたは紅茶から選べる
どこか懐かしさを感じさるバナナパフェ。バニラアイス、バナナ、ホイップクリーム、シロップ漬けのチェリーとミカンが飾られており、グラスにはメロンソーダが注がれています。キラキラ輝くパフェは大人になっても相変わらず憧れの存在で、ひとくち頬張ると思わず笑顔が溢れます。
バナナパフェ900円(税込)。メロンソーダの下にはシロップ漬けのパイナップルも。見た目よりもさっぱりいただける
難波里奈氏監修による大人気ガチャ「純喫茶アクリルチャーム」400円(税込)の第2弾に、古城のバナナパフェが登場! 4月下旬より発売開始
贅を極めた異国情緒漂う老舗喫茶で、懐かしいメニューを味わってみてはいかがでしょうか。
高級喫茶 古城
住所 東京都台東区東上野3-39-10 光和ビルB1F
TEL 03-3832-5675
営業時間 9:00 ~20:00
定休日 日曜・祝日