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2024.04.24特別展「法然と極楽浄土」内覧会レポート

東京国立博物館 平成館では6月9日(日)まで、特別展「法然と極楽浄土」が開催されています。浄土宗開宗850年を迎え、その歴史と文化をあらためて眺望し、実り多き未来への思いを馳せる特別展です。今回は、内覧会の様子をレポートします。

 

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特別展「法然と極楽浄土」入り口の様子

 

平安時代末期、繰り返される内乱や災害・疫病の頻発によって世は乱れ、人々は疲弊していました。比叡山で学び、中国唐代の阿弥陀仏信仰者である善導(ぜんどう、613~681)の教えに接した法然(法然房源空、ほうねんぼうげんくう、1133~1212)は、承安5年(1175)、阿弥陀仏の名号を称えることによって誰もが等しく阿弥陀仏に救われ、極楽浄土に往生することを説き、浄土宗を開きました。

 

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法然上人坐像 鎌倉時代14世紀/京都・知恩院

 

その教えは貴族から庶民に至るまで多くの人々に支持され、現代に至るまで連綿と受け継がれています。本展は、令和6年(2024)に浄土宗開宗850年を迎えることを機に、法然による浄土宗の立教開宗から、弟子たちによる諸派の創設と教義の確立、徳川将軍家の帰依によって大きく発展を遂げるまでの、浄土宗850年におよぶ歴史を、全国の浄土宗諸寺院等が所蔵する国宝、重要文化財を含む貴重な名宝によってたどります。

 

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法然上人絵伝 鎌倉時代14世紀/京都・知恩院

 

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八天像(帝釈天像・持国天像・金剛力士像・密迹力士像)

江戸時代 元和7年(1621)京都・知恩院

 

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五百羅漢図 狩野一信筆 江戸時代19世紀/東京・増上寺

 

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仏涅槃群像 江戸時代17世紀/香川・法然寺

 

困難な時代に分け隔てなく万人の救済を目指した法然と門弟たちの生き方や、大切に守り伝えられてきた文化財にふれられる貴重な機会です。戦争、天災、疫病などと向き合い、人々の救済を目指した法然やその継承者たちの姿は、現代の転換期を生きる私たちに生きるヒントを与えてくれることでしょう。

 

特別展を鑑賞した後は、お土産のチェックもお忘れなく。持っていたらご利益がありそうなグッズがたくさんありました。

 

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マグネット、アクリルスタンド、メモ帳、オブジェなど

 

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デフォルメデザインのロールステッカー、ハンドタオル、がま口など

 

特別展「法然と極楽浄土」

会期 2024年4月16日(火)〜6月9日(日)

※会期中、一部作品の展示替えを行います。

会場 東京国立博物館 平成館

時間 9:30〜17:00

休館日 月曜、5月7日(火)

※ただし、4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)は開館

料金 一般2,100円、大学生1,300円、高校生900円、中学生以下無料 

※本展は事前予約制(日時指定券)です。詳細は展覧会公式サイトをご確認ください。
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/honen2024-25/(外部サイトへ移動します)

 

 

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