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近隣で働くビジネスパーソンや観光客、買い物客で賑わう御徒町駅周辺。リラックスして食事できる場所を探し、繁華街を歩いていると、ビルの入口に立つ小さな看板が目に入ります。地下へ下りていくとそこは隠れ家のようなフレンチレストラン、Le glouton(ル・グルトン)。雑踏から離れ、ゆっくりいただく料理は格別です。
「牛バベットステーキ キノコクリームソース」。ランチだとスープ、オードブル盛り合わせ、ライスまたはパンが付いて2,100円(税込)
地下へと続く階段の先にあるのは、想像していたよりも広い空間。ヨーロッパの旧市街にありそうな店構えで、異国情緒が漂います。シェフの小峰康司さんはホテルのフレンチレストランで腕を磨いたあと、直営店の料理長も務めたという、この道約30年の腕利き。伝統的な技法に独自の工夫を加え、古びることのないフランス料理を目指しています。
看板を目印に長い階段を下ると、まるで別世界に迷い込んだような気分に
オープンキッチンで調理している様子が見え、臨場感抜群
まず食べておきたいのは「牛バベットステーキ キノコクリームソース」。牛肉は部位ごとに塊のまま仕入れ、店内で脂やスジなど取り除いて使用するため、新鮮で雑味がありません。肉本来の魅力を味わうなら、やはりシンプルにステーキがいちばん。バベット(ハラミ)のステーキはフランス人が好む食べ方で、この周辺では出しているお店は少ないそうです。
肉汁をたっぷり含んだキノコソースは、バゲットに付けて最後まで楽しんで
テーブルに運ばれてきたステーキは赤身がきれいなミディアムレア。断面に肉汁がきらりと滲み、ついうっとりしてしまいます。「グリルパンで表面を焼きつつ煙でいぶし、少しオーブンに入れてから最後は予熱で内側まで火入れします」と小峰さん。噛み締めると旨味があふれ、新鮮なので歯切れがよく、後味が軽いです。
厨房では肉を焼くのと同時に、片手鍋でキノコソースを用意。グリルパンに滲み出た肉汁を移しながら、じっくり仕上げていきます。フランス料理といえば、ソースも重要。肉だけでももちろんおいしいですが、キノコソースの風味で肉の旨味が一層際立ちます。
ワインはフランス産を中心に、ヨーロッパからニューワールドまで幅広い品揃え
「牛バベットステーキ キノコクリームソース」はランチでも選べるほか、ディナータイムのアラカルトや、コースのメインとしても楽しめます。アラカルトはバラエティに富んでいて、蒸した里芋を使った「燻製里芋のテリーヌ 山椒の香り」や、しょうゆで味付けした「グルトン特製牛スジコロッケ」などオリジナルの料理も自慢。ワインは常時30種類くらいを取り揃え、料理と相性のいい組み合わせも提案してくれます。カジュアルに楽しめる本格フレンチをぜひ味わってみてください。
天井が高く、地下にあるとは思えない広々とした空間
Le glouton
住所 東京都台東区上野3-22-4 MOTビル地下1階
営業時間 ランチ11:30〜15:00(L.O.14:30)※木曜はランチ休 ディナー17:00〜22:00(L.O.21:00、ドリンクL.O.21:30)
電話 050-5494-6217
定休日 火・水曜
https://gavs705.gorp.jp/(外部サイトへリンクします)