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入谷駅からスカイツリーを前方に眺めながら言問通り沿い左手を歩くとまもなくたどり着くカフェ「Allways Cafecito Roaster(オールウェイズ カフェチート ロースター)」。2025年11月下旬にオープンしてまだ数ヶ月ではありますが、すでに多くのお客さんが入れ替わり立ち替わり訪れる人気店となっています。

お店の外観。気持ちの良い天気の日にはベンチでいただくのも◎

シンプルで落ち着いた内装。開店直後の店内は焼きたてのパンのいい香りに満ちていた。
店内はペットOK。犬の散歩の途中に立ち寄るお客さんも多い
お店を営まれているのは鍋谷さんと南米・チリ出身のマルセロさんのご夫婦。オーストラリアはメルボルンでコーヒーについて学んだバリスタの鍋谷さんと、チリで主にベーカリーや焼き菓子について学び、シェフとしてのご経験もあるマルセロさん。お店で提供する商品はハムやチーズなどの加工商品以外はすべて自家製にこだわり、ひとつひとつ丁寧に作られています。
オーストラリア発祥の伝統菓子である「ラミントン」(チョコでコーティングされたスポンジ生地に、ココナッツがまぶされたキューブ型のケーキ)や南米諸国でポピュラーな軽食「エンパナーダ」(餃子のようなフォルムで具材は国によって多様)をはじめ、お2人に縁があり、それぞれの得意分野を生かしたメニューを提供しています。

「ラミントン」、「エンパナーダ」、「コンプレート」など日本ではあまり馴染みのないメニューが並び、どれも気になる

焼き上がって間もない「ハム&チーズ エンパナーダ」800円(税込)。ひとつがとても大きい!開店直後は出していなかったそうで、年末に試しに出してみたところ、すぐに人気商品に。エンパナーダ目当てに大阪や愛知など各地からお客さんが来ているそう
今回いただいたのは「フォカッチャサンドイッチ」。「一度食べたらヤミツキ」と人気を呼ぶメニューのひとつです。フォカッチャはマルセロさんが毎朝焼いており、その工程を見せていただきました。

前日に仕込み、12時間冷蔵庫で寝かせた生地を翌朝取り出し、トレイに移して最後の発酵を経た状態。
弾力のあるテクスチャーで水分量は75%と高加水

オレガノ、ブラックペッパー、自家栽培のフレッシュなローズマリーを散らし、オリーブオイルを塗ったあと、ガスを抜く。
焼成中に一部だけ大きく膨らむことを防ぎ、火の通りを均一にするためなのだそう

生地が生きているのがわかる。いよいよオーブンへ!

きつね色に焼き上がったフォカッチャ

気泡がたくさん。焼きたてのフォカッチャは香り豊かで格別!
これら一部の工程を見ただけでも、フォカッチャがのびのびと、おいしくなるように時間をかけ、愛を持って作られていることがわかります。
焼き上がったフォカッチャは適当な大きさにカット。上下2枚にスライスし、断面にペストソース(ジェノベーゼ)をたっぷりと塗ります。ルッコラ、水菜、トマト、割いたモッツァレラチーズ、大ぶりのモルタデッラ(ハム)をサンドしたら完成です。
目の前に現れたその姿は垂涎もの…!がぶりとひと口頬張ると、フォカッチャとすべての具材との一体感にびっくり。ふわふわでしっとりのフォカッチャ、なめらかな口当たりのモルタデッラ、モッツァレラのミルキーな風味、ルッコラの苦味、トマトの酸味…など絶妙な味のバランスかつ心地よい食感で、食べ進める手が止まりません。気づけばペロリと完食。シンプルだけどここにしかない味。またすぐにでも食べたくなる感動の味でした。

「フォカッチャサンドイッチ」1,050円(税込)。
ボリューミーな見た目に反し、やさしくシンプルな味わいでいくら食べ進めても飽きのこないおいしさ

お店で使用するハムはブラジル産の「モルタデッラ」。マルセロさんが納得のいく味、香りと食感。
日本のハムにはない独特の味わいで、探すのに苦労したそう。使う分だけその時にスライスしている
もうひとつ、ご紹介するのは「レモンパイ」。チリでは日常的に親しまれており、さわやかなレモンクリームとふわふわのメレンゲが特徴の焼き菓子です。

焼けたタルト生地にレモンクリームを流し込むところ。
タルト生地、レモンクリームはもちろん自家製。粗熱がとれたら冷蔵庫でしっかり冷やし固める

固まったら8等分にカットし、イタリアンメレンゲを絞る。レモンクリーム部分はぷるんぷるん

仕上げはバーナーで炙る。メレンゲに焼き色をつけ、香ばしさをプラス

「レモンパイ」550円(税込)。か、かわいい…!見た瞬間ハートをわし掴みにされるビジュアル

レモンをまるまる3個も使用しているというレモン好きにはたまらないケーキ。
甘味と酸味のバランスが完璧!チリのレモンパイはもっと甘いそうで、お店のレシピは甘さ控えめにしているのだとか
レモンパイのフィリングや、タルト生地などはラクをしようと思えば既製のものを使用することもできますが、おふたりはあくまでも自家製にこだわっています。しっかり手をかけた分がすべておいしさに反映されていて、「ここにしかない味」が完成しています。
マルセロさんが作るこれらの焼き菓子や小麦粉を使用した料理はすべてマルセロさんのおばあちゃんの味なのだそう。マルセロさんのおばあちゃんはイタリア人で、小さな頃からとても厳しく、そして愛情を持って料理を教えてくれたそうです。マルセロさんが作る料理が温かく、どこかホッとするのはマルセロさんの家庭に代々伝わる味を分けていただいているからかもしれません。

すべて自家製なので、でき上がり次第、一品一品ショーケースが埋まっていくのをみるのも楽しい
コーヒーも忘れてはなりません。お店で出しているコーヒーはすべて中深煎り。「苦味や酸味のない、ジューシーでフルーティーなドリップを目指している」とバリスタの鍋谷さん。エスプレッソの豆はコロンビア、インドネシア、コスタリカの3種をブレンドしているそう。

「フラットホワイト」650円(税込)。オーストラリアやニュージーランド発祥のエスプレッソベースのコーヒーで、エスプレッソにスチームミルクを注いだもの。エスプレッソの風味をしっかり味わえ、ミルクとの相性も◎
店名「Allways Cafecito Roaster」の「Allways」にはふたつの意味が込められています。
ひとつは「あらゆる道のり」という意味の「all ways」。日本の歴史が好きというマルセロさん。江戸時代以前、政治や文化の中心地である京都がすべての道の終着点であり起点でもあった頃の京都の歴史的重要性を強調する際に使われる「すべての道は京都に通ず」という言葉のように、どんな道を行っても、必ずいつかはここ「Allways Cafecito Roaster」にたどり着くというメッセージを込めているそうです。
もうひとつは「いつもの」という意味の「always」。いつもほっとするような、いつも愛を込めて、お客様のいろんな道のりの支えになるようなコーヒーを提供したい、という想いが込められています。
また、「Cafecito」と語尾に「-ito」とつけるのは南米のスペイン語の表現で、「愛おしい」という意味を含んでおり「愛のあるコーヒーショップ」など親しみのこもったカフェの意を持つそうです。
すべての道はここ「Allways Cafecito Roaster」に通じている。上野近辺にお越しの際はぜひお立ち寄りください。どんな時も、とびきりのコーヒータイムを過ごすことができますよ。

マルセロさんと鍋谷さん。「¡Hola!(オラ!)」、「¡chao!(チャオ!)」とスペイン語の挨拶が飛び交う店内。近所の住民、国内外の観光客、実はお店ができてから判明した地元在住のチリ人の方々など、すでにたくさんの方に愛され、新たなコミュニティが生まれる場所となっている
Allways Cafecito Roaster
住所 東京都台東区入谷1-4-3
TEL なし
営業時間 月、木、金、土、日曜10:00〜18:00(L.O.17:30)
定休日 火、水曜
東京メトロ日比谷線入谷駅から徒歩2分
インスタグラム https://www.instagram.com/p/DSHHn25khp4/(外部サイトへ移動します)











