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新年の祈願なら、上野界隈へ。歴史ある寺社のご由緒やご利益などとともに、行事や授与品などもご紹介します。
朝晩は冷え込みますし、お気をつけて参拝してください。
東叡山寛永寺
寛永寺は、徳川家康の顧問的な存在であった慈眼大師・天海大僧正により、江戸城の鬼門守護として寛永2(1625)年に建立されました。現在の上野公園一帯が境内となり、徳川将軍家の菩提寺として発展した江戸随一の寺院です。現在の不忍池辯天(べんてん)堂や清水観音堂、上野大仏も寛永寺の諸堂の一つに数えられます。
根本中堂は戊辰戦争で焼失し、現在のものは川越喜多院の本地堂が移築されています
上野公園内に点在する寛永寺の諸堂宇の中心となる根本中堂は、堂内に荘厳な仏像が安置され、御朱印やお守りなども授与されています。
根本中堂のそばにある銅鐘
根本中堂では、大晦日に「除夜の鐘法要」が行われます(事前予約)。また、上野公園内の諸堂では新年のご祈祷も。日時等の詳細については下記をご確認ください。
住所 東京都台東区上野桜木1-14-11(寛永寺事務所)
TEL 03-3821-4440
根本中堂開堂時間 2023年1月1日(日・祝)、7日(土)13:00~15:00、2日(月・休)、3日(火)10:00~15:00、4日(水)~6日(金)10:00~16:00
<除夜の鐘法要>
日時 2022年12月31日(土)23:45~(開門は23:00)
場所 寛永寺 根本中堂
参加料 3,000円(一打+お札ほか縁起物付き)
※先着順の定員制での事前申し込み ※上野公園内「時鐘堂」の除夜の鐘は一般受付不可
<寛永寺山内の新年のご祈祷>
辯天堂 1月1日(日・祝)~3日(火)10:00、13:00 ※元旦のみ00:00も
開山堂(両大師) 1月1日(日・祝)00:00
清水観音堂 1月1日(日・祝)~3日(火)10:00、14:00 ※元旦のみ00:00も
http://kaneiji.jp(外部サイトにリンクします)
上野東照宮
徳川家康(東照大権現)を祀り、出世、勝利、健康長寿にご利益があるといわれる上野東照宮。寛永4年(1627)に創建され、三代将軍・徳川家光が日光東照宮まで参拝できない庶民のために、日光東照宮と同じ様式を採用して造替したものが、今の社殿です。
特別拝観となる金色殿(社殿) ※社殿内は非公開
境内にある絢爛豪華な数々の建造物は江戸初期につくられた、国指定重要文化財。社殿は金箔が多く使われたことから "金色殿"とも称され、社殿外壁には極彩色の彫刻も。おめでたい正月にふさわしい、絢爛豪華な建築様式を観ることができます。
ここには開運や合格、必勝祈願にご利益があるという栄誉権現社や御神木も。
1651年に造営された唐門。名工・左甚五郎作の昇り龍・降り龍の彫刻は見もの。国指定重要文化財に指定され、無料で参拝可能
お正月限定授与品として破魔矢や干支土鈴、限定御朱印2種、干支絵馬、時期限定のぼたん守などが頒布されます(無くなり次第終了)。
また、ぼたん苑では元旦から「上野東照宮 冬ぼたん」も開催。冬の時期に映える壮麗な花々は見ものです。その他、拝観等に関する詳細は公式サイトをご確認ください。
住所 東京都台東区上野公園9-88
TEL 03-3822-3455
参拝時間 9:30~16:30(2月まで) ※9:00開門、17:00閉門(御守、御朱印は9:30から)
金色殿拝観料 500円
<第四十一回 上野東照宮 冬ぼたん>
日時 2023年1月1日(日・祝) ~2月23日(木・祝) 9:30~16:30(入苑締切)
大人(中学生以上)1,000円
https://www.uenotoshogu.com/(外部サイトにリンクします)
五條天神社
医薬祖神二柱を祀り、無病健康や病気平癒のご利益があるといわれている五條天神社。ご創始は110年頃、古くより医療従事者からも崇敬され、健康祈願に多くの人が訪れます。その由緒から、病気平癒のお守りなどの授与品を受ける方が多いのだそう。
五條天神社の社殿
年越しとなる12月31日(土)には「古札焼納式」が行われ、納められた古い神札、神具等がお焚き上げされます。また、1月10日(火)には「初医薬祭」が、1月15日(日)にはお正月飾りを納める「門松焼納式」が行われます。
住所 東京都台東区上野公園4-17
TEL 03-3821-4306(9:00~17:00)
開門時間 6:00~17:00 ※2022年12月31日(土)は17:00まで、年越し参りは21:00~02:00、歳旦祭の祝詞奏上は2023年1月1日(日・祝)6:00~
授与所 9:00~17:00(御蒐印受付)
古札焼納式(お焚き上げ) 2022年12月31日(土)19:00火入れ(天候によって変更の場合あり) ※例年恒例となっている新年の福餅授与は行われません
花園稲荷神社
五條天神社と隣接し、古くからこの地に鎮座している花園稲荷神社。幕末には彰義隊の戦いで最後の激戦地となったことでも知られています(穴稲荷門の戦)。
江戸時代より上野の山の守護神として崇敬されてきました。衣食住(生活)を護り、あらゆる縁結びのご利益があるといわれ、縁結びのお守りが人気です。
花園稲荷神社の社殿
住所 東京都台東区上野公園4-17
TEL 03-3823-2034(9:00~17:00) ※2022年12月31日(土)は17:00まで、年越し参りは21:00~02:00
開門時間 6:00~17:00(受付は9:00~17:00)
下谷神社
730年に創建し、下谷の鎮守として都内最古のお稲荷さまとして親しまれてきた下谷神社。五穀豊穣、商売繁盛、家内安全にご利益があるそうです。
また、芸能、水のパワーが強いといわれ、それらに関連する職業にいい影響を与えたり「過去を水に流す」「精算する」など新たな門出にもいいといわれています。下谷神社は江戸時代、最初の寄席興行が行われた「寄席の発祥の地」であり、芸能での歴史的な土壌もあります。
関東大震災で焼失し、1931年に建て替えられた拝殿
拝殿内には日本近代画の巨匠である横山大観による龍の天井画もあり、墨の濃淡で表した迫力のある昇り龍は見ものです。ご祈祷時以外は拝観できるので、厳かな天井画を仰ぎ見てください。
建て替え後の1934年に奉納された天井画
この龍にちなんだ勝守りや御朱印帳などの授与品もあり、新年限定・切り絵のご朱印は2種類(書き置き、数が終わり次第終了)。下谷神社では、毎月末日に色鮮やかな花で迎える「花手水(てみず)」が用意されています。ぜひ足を止めて見てください。
住所 東京都台東区東上野3-29-8
TEL 03-3831-1488
参拝時間 2023年1月1日(日・祝)終日、2日(月・休)・3日(火)・7日(土)~15日(日)は17:00まで、4日(水)~6日(金)18:00まで ※社務所は9:00~
新年の御朱印 1月1日(日・祝)~15日(日) ※書き置きのみ
http://shitayajinja.or.jp/(外部サイトへリンクします)
湯島天満宮
458年創建と伝わる湯島天満宮。江戸時代、湯島は幕府直轄学校として「昌平坂学問所」が開設された地です。その文教の中心として歴史に名を残す学者や文人らからも篤く崇敬されました。
また、宮芝居や植木市、出開帳があり、さらには富くじ(幕府公認の宝くじ)でも賑わい「江戸三富」の一つに数えられました。歌川広重の「名所江戸百景」をはじめとした浮世絵に多数描かれたことから、江戸庶民にとって身近であったことがわかります。
1995年に造営された総檜造りの社殿
現在、東京を代表する"天神さま"として親しまれ、学業成就、試験合格、縁結びのご利益があるといわれています。学問の神様として知られているため、初詣では例年、受験生をはじめとした多くの人々が参拝に訪れます。
境内にある絵馬かけ。願いを込めた絵馬の数々が連なります(過去の様子)
授与所では開運招福御神矢、干支の開運絵馬や新年限定の御朱印(書き置きのみ、1月中)など、新年限定の授与品が用意されています。
住所 東京都文京区湯島3-30-1
TEL 03-3836-0753
開門時間 2023年1月1日(日・祝)0:00~21:00、2日(月・休)~3日(火)6:00~21:00、4日(水)以降6:00~20:00 ※2日以降の授与所は、8:00~
ご祈祷 1月1日(日・祝)0:00~19:00、1月2日(月・休)~6日(金) 8:00~18:00、1月7日(土)8:00~17:00、1月8日(日)以降 9:00~17:00
http://www.yushimatenjin.or.jp(外部サイトへリンクします)