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東京国立博物館で1月2日(月・休)から「博物館に初もうで」が開催されます。
干支をテーマにした作品の特集や、長谷川等伯筆 国宝「松林図屛風」など、新年を祝うにふさわしい展示内容。
2023年はうさぎ年です。うさぎと人との関係は古く愛玩用や狩猟の対象となり、文学や美術にも表現され、人々の暮らしを豊かに彩りました。平成館 企画展示室では「兎にも角にもうさぎ年」と題し、5つの切り口で東アジアの造形作品に表されたうさぎの魅力を特集(1月29日まで)。
伊万里の大皿に描かれるのは頬を寄せる仲睦まじい2羽のうさぎ。
「染付水葵に兎図大皿」伊万里 江戸時代・19世紀 平野耕輔氏寄贈 東京国立博物館蔵
展示は1月2日(月・休)~29日(日) 平成館企画展示室
武家女性用の火事装束には、火から身を守る縁起を担いだデザイン。波に兎、雨龍など、水を呼ぶ模様があしらわれています。
「火事装束 紺麻地波兎雨龍模様」江戸時代・19 世紀 アンリー夫人寄贈 東京国立博物館蔵
展示は1月2日(月・休)~29日(日) 平成館企画展示室
精巧な蒔絵の硯箱(裏側)。兎が笹や菊から顔をのぞかせた瞬間をデザインし、兎の赤い目には珊瑚が使われています。
「豆兎蒔絵螺鈿硯箱」伝永田友治作 江戸時代・19 世紀 東京国立博物館蔵
展示は1月2日(月・休)~29日(日) 平成館企画展示室
長谷川等伯筆の国宝「松林図屛風」をはじめ、本館・東洋館の各展示室ではお正月にふさわしい吉祥作品が展示されます。
「松林図屛風」は、さまざまな水墨技法によって表された近世水墨画の最高傑作といわれる名品です。霧がかすむ松林に、遠くには雪山がうっすらと描かれ、臨場感のある深遠な画風を間近で味わえます。
国宝「松林図屛風」長谷川等伯筆 安土桃山時代・16 世紀 東京国立博物館蔵
展示は1月2日(月・休)~15日(日) 本館7室
2つの吉祥文様を組み合わせた振袖も。日本の吉祥模様である橘と、中国の吉祥模様である牡丹の花を、1度に咲かせた立木模様には、長寿と富への願いが込められています。
「振袖 鬱金色綸子地牡丹橘網模様」江戸時代・18世紀 旧久留米藩藩士家伝来 東京国立博物館蔵
展示は1月2日(月・休)~ 2月26日(日)本館10室
博物館の正面にはいけばなが展示され、ミュージアムショップやレストランではプレゼントや割引も用意されます。鑑賞の事始めに、東京国立博物館に足を運んでさまざまな作品に触れてみませんか。
博物館に初もうで
会期 2023年1月2日(月・休)~1月29日(日)
開館時間 9:30~17:00
休館日 月曜、1月10日(火) ※1月2日(月・休)、1月9日(月・祝)は開館
料金 一般1,000 円、 大学生500 円
※総合文化展観覧料。本館、平成館、東洋館、法隆寺宝物館、表慶館、黒田記念館を通覧できます。有料イベントは別途料金が必要です
https://www.tnm.jp/