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多くの文芸作品に登場し、現在もこぢんまりした雰囲気のいい店が立ち並ぶ団子坂。その坂を下りきった千駄木駅の近くに、一軒の洋食屋があります。1979年創業のレストランRyuは、「ハンバーグステーキ」や「チキンカツ」、「スパゲティーミートソース」、「ロールキャベツ」など、日本人にもなじみ深いメニューが人気。店内にはアットホームな空気が流れ、地元に深く愛されています。
ランチの「ロールキャベツ」1,580円。スープの他、ライスまたはパン、パスタのいずれかが付く。ランチプリン200円(すべて税込)
創業者は、元々フレンチと洋食の両方で修業を積んだのだとか。腕がよくアイデアも豊富で、オリジナルのレシピをどんどん生み出しました。その頃一緒に調理場に立っていた家族が店を引き継いだのは、今から約10年前。先代と同じくすべて手作りし、評判の味を守っています。
カジュアルで、落ち着いた空間。内装は細かいところまでご主人が考えたそう
今回ご紹介するのは、ランチの「ロールキャベツ」。かなり大きく、さらにそれが隠れるくらいたっぷりとトマトソースがかかっています。口に入れると、まずはトマトの酸味とタマネギの甘みがふわっと広がり、食欲が増進。目をみはるほどのボリュームに最初は驚きつつも、その風味に誘われてつい食べ進めてしまいます。
「めずらしい材料は使っていませんが、その分手間は惜しみません」と石原さん。トマトソースは長時間煮込むことで深みが増し、多層的な味わいに。ランチセットにはライス、パンのどちらかを付けることができますが、なんと「ロールキャベツ」だけその選択肢にパスタも追加。このトマトソースはよく麺に絡んでくれるので、パスタと一緒に食べるのもおすすめです。
こんもりと盛り付けられた姿にテンションが上がります。提供できる数に限りがあるため、予約が確実
ロールキャベツには、豚と牛の合い挽き肉を使用。トマトソースの酸味が、キャベツの甘みもぐっと引き立ててくれます。口の中でホロッとほぐれ、肉や野菜、スープの旨味が広がり、うっとり。大きな鍋に入れて、弱火でコトコト半日ほど煮るそうで、キャベツもとろけるようです。
ナイフを入れると、スープがひたひたに染み込んだロールキャベツの断面が現れます
古くからの常連も多く、2世代に渡って通うお客も少なくないそう。「エビフライはしばらくお休みしていましたが、お客様に聞かれることが多くて、今年から復活させる予定です」。
食後は、デザートのプリンやコーヒーをどうぞ。クラシック音楽が流れる居心地のいい店内で、のんびりした時間を過ごしてください。
「ランチプリン」も手作り。昔ながらの硬めの食感にときめく
レストランRyu
住所 東京都文京区千駄木3-37-17
TEL 03-3824-1288
営業時間 ランチ11:00~15:00、カフェ15:00~17:00、ディナー17:00~22:00(L.O.21:00)
定休日 水・木曜休
https://r.gnavi.co.jp/8de7sy9r0000/(外部サイトへリンクします)