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2015.03.20岩倉高校放送部-上野老舗「甘味処みはし」の魅力-

この春、新たな編集メンバーに加入いただきました。
JR上野駅の近くにある「岩倉高等学校放送部」の皆さんです。
上野の街で学ぶ高校生の目線で、上野の魅力をたくさんPRしていただく予定です。
今回は、その栄えある第1回です。

 

こんにちは。岩倉高校放送部です。今回は、男子部員3人(荷口・下野・菊地)で上野を代表する甘味処「みはし」さんにお邪魔しました。

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【写真:上野の甘味の老舗みはしの様子】
男子高校生で甘味というなかなかイメージが一致しない領域を、恐る恐る訪ねた結果、新しい発見がありました。
今回は、お忙しい中「みはし」の佐藤社長様にお話を伺いました。

 

<岩倉高校放送部>
お店の歴史を教えてください?
<みはし佐藤社長様>

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【写真:店内にある開店当時を写す写真】
昭和23年の3月の創業です。戦後間もないその当時、甘い食べ物が食べたいという人が多かったので先代が始めました。そもそも、あんみつは戦後にできた食べ物で、ジャンルとしては新しい和菓子なんです。

 

<岩倉高校放送部>
みはしの人気メニューは何ですか?
<みはし佐藤社長>
一番人気はクリームあんみつで、その次は白玉クリームあんみつです。売上のほとんどがあんみつなのですが、冬になるとおしるこ、夏にはカキ氷も人気ですよ。それ以外でも、いそべ巻とかお雑煮もお勧めしたいです。

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【写真:一番人気のクリームあんみつと冬場に人気のあるおしるこ】

 

<岩倉高校放送部>
上野地域にある他の甘味処店への意識はありますか?
<みはし佐藤社長>

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【写真:お話をいただいた「みはし」の佐藤社長様】
自分の店だけでは、お客様の甘味に関する関心を高めることができません。ですから他の店と一緒にがんばって行きたいと思っています。色々な店があってこそ競争は生まれ、どの店も豊かになっていくものだと考えています。逆になくなってしまうと努力も減るし、徐々に甘味への関心が減ってしまうのは困ることです。
みはしファンのお客様も他の甘味店を利用しています。たくさんのお店があって利用できる楽しさがあるのはいいですよね!
もちろん「やっぱりみはしが美味しい!」と言ってまた来て頂きたいです。

 

<岩倉高校放送部>
店舗運営で苦労されていることはありますか?
<みはし佐藤社長>

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【写真:お話をいただいた「みはし」の佐藤社長様】
ここ数年、天候不順や円安などの影響で食材を手に入れるのに苦労しています。原材料の仕入れ価格の高騰に加えて、最近は人手不足という問題もあり大変です。

 

<岩倉高校放送部>
上野という街について、どのように感じてらっしゃいますか?
<みはし佐藤社長>

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【写真:お話をいただいた「みはし」の佐藤社長様】
上野という街は、住んでいる人のコミュニティーがかろうじて残っている大変貴重な都会だと思います。確かに、かつてに比べたら住んでいる人の数は圧倒的に減ってはいますが、地域としての人の関わりはしっかり残っている場所ですから、大切にしていきたいです。
わかりやすく表現すれば「上野の街はみんなが仲良し!」といった感じで私は好きです。

 

およそ甘味とは程遠い男子部員3人でしたが、丁寧でなおかつ情熱を持って店を運営されている佐藤社長様のお話を聞いて和菓子や上野の街に対する興味が広がりました。
「みはし」のあんみつでは、「餡・求肥・密・寒天・赤えんどう豆・みかん」の味のシンフォニーを堪能してほしいとのこと。一番人気のクリームあんみつをみんなで食べましたが上野の街の和菓子やさんの努力も混ざっているような感じがしました。

 

<取材を終えて>
(荷口編集委員)
食いしん坊の私が一番気合が入っていたのですが、緊張してしっかりとした取材になっていたかが不安です。
(下野編集委員)
この取材機会がなかったら、上野に歴史とともに個性のある甘味処があるのを知らずにいたと思います。
(菊地編集委員)
実は、甘味も、特に「餡」が苦手という最もこの取材に向いていないのではという人物が私でした。ところが、その私が美味しく「餡」を食べることができたという名店でした。

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