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上野の森さくらテラス3Fにあるコッペパン専門店「iacoupe(イアコッペ)」
こんにちは、岩倉高等学校放送部の松本です。今回、上野の森さくらテラス(台東区上野公園1-54)にあるコッペパン専門店「iacoupe(イアコッペ)」にお邪魔しました。色とりどりのコッペパンが並ぶこのお店は、手土産としてもとても喜ばれている人気店です。昔懐かしいコッペパンで勝負するこのお店について、店長の近藤さんにお話を伺いました。
【質問・松本】
イアコッペというお店の名前の由来を教えてください。
【iacoupe・近藤さん】
西日暮里に本店の「ianak!(イアナック)」というベーカリーショップがあるのですが、そこの店舗名はオーナー金井の名前のアナグラム(言葉遊び)です。そして、こちらはianak!(イアナック)のコッペパン屋ということでイアコッペということにしました。
iacoupe(イアコッペ)のコッペパンはどこか個性的
【質問・池田】
上野の地で営業される理由は何かありますか。
【iacoupe・近藤さん】
最初は本店ビルでお世話になっている方からお話があって、じゃあここで出そうかとなりました。自分たちから二店舗目を出すという予定は特になくて、話があって初めて考えたところから決めました。
【質問・市村】
営業される中で、こだわりを持つことなどありますか。
【iacoupe・近藤さん】
昔の給食であったコッペパンの概念から外れないようにしつつも、お洒落な感じや見た目の可愛さも出しています。そして、基本ここで手作りすることも大事にしています。さらに、冷凍食品の方が簡単だったり安かったりするのですが、材料もできるだけ生のお野菜を用意して調理することを大切にしています。
【質問・松本】
来店されるお客様はどのような方が多いですか。
【iacoupe・近藤さん】
平日は美術館に行かれる奥様世代や周辺で働いているサラリーマンの方、そしてベビーカー連れのお母さんが買いに来てくれます。土日は上野動物園に行く家族連れが多いですね。買ったものを動物園で食べられたり、帰りにお土産として買っていかれる方も結構います。
【質問・斎藤】
おすすめの商品、また人気の高い商品は何でしょうか。
iacoupe(イアコッペ)の売上ランキング、一番はなんとピスタチオ
【iacoupe・近藤さん】
ピスタチオが一番人気でピスタチオブームになった時くらいからよく売れています。お惣菜だとサーモンは女性に人気です。男性にはステーキがすごい人気があります。やはりお肉とか揚げ物は男性に人気がありますよ(笑)。
【質問・松本】
いつも何時頃に完売になってしまいますか。
【iacoupe・近藤さん】
天気が良くてお散歩ができる日だと午後3~4時頃に売り切れることも多いです。
【質問・池田】
おいしいコッペパンの「秘訣」は何ですか?
【iacoupe・近藤さん】
発酵時間を長くしているのがうちのコッペパンの特徴で、他のコッペパンよりもちもちした食感です。この手間が秘訣だと思います。
【質問・市村】
様々な商品がありますが、どのように新メニューを生み出しているのですか。
【iacoupe・近藤さん】
毎月、何種類か変えるようにしています。旬のものを使うようにしていて、秋だったらカボチャや栗を入れたりといったところですね。あとはスタッフの食べたいものを試しに作ってみて「おいしいじゃん」って始まることもあります。チーズタッカルビはそんなところから始めたものです。
【質問・松本】
ということは失敗したときがあったのですか。
【iacoupe・近藤さん】
ありますね。これはあうと思って作ったけれど、全然あわなかったりとか、水分が多い食材でパンがビチョビチョになっちゃうからコレはできないねとか結構ありますよ。
【質問・斎藤】
パンは全部で何種類くらいあるんですか。
岩倉高校の斎藤がおススメするあんバタのコッペパン
【iacoupe・近藤さん】
基本の4種類と、その他に季節などにあわせて数種類作っています。だいたいプレーンの生地に何かを混ぜて使う事が多いです。コッペパン自体にイチゴのパウダーを入れてピンクのパンを作ったりとか、黒ゴマホイップの時にパンを真っ黒にしたりとか、チャレンジしたものを加えることもあります。
【質問・松本】
一日に何個くらい売れますか。
【iacoupe・近藤さん】
平日で200個~250個くらいで、土日になると600個くらいですかね。特にお花見の時期ですととてもたくさんの方に来ていただいています。
【質問・池田】
コッペパンのお店を作ろうと思ったきっかけは何ですか。
【iacoupe・近藤さん】
お話があった時に問題になったことは、店舗スペースがとても狭いことでした。パン屋さんをやるとなると、実は焼くための機材をたくさん入れなければならなのですね。そのスペースにすごく悩みました。さらに問題になったのは、パンを運んできて売ろうとなると種類がたくさんあるのでスペースも必要、運ぶスタッフも同じように必要。そんなこともあり、コッペパンならできるのではないかとなりました。
【質問・市村】
「ianak!(イアナック)」との関係性はどのようなものなのでしょうか。
【iacoupe・近藤さん】
「ianak!(イアナック)」が本店でうちは分店みたいな感じです。パンは全て「ianak!(イアナック)」で焼いています。そして、その中身は全部私たち「iacoupe(イアコッペ)」が考えて作っているという関係です。
iacoupe(イアコッペ)と本店であるianak!(イアナック)のロゴ
【質問・松本】
狭いスペースで苦労したことはありますか。
【iacoupe・近藤さん】
お花見の時は、すごく忙しいので人手が欲しいんですけれど、3人入ったら狭くて身動き取れないのでそれはちょっと困りますね。ただ限られた人数でやらないといけないので、動き方を工夫しています。
【質問・斎藤】
今が旬のおすすめの商品はありますか。
【iacoupe・近藤さん】
洋ナシキャラメルが今はイチオシです。二年ぐらい前にもやったのですが、その時はフレッシュの洋ナシを切って使っていたのですけれど、今年はコンポートにしています。お糖でちょっと煮て味が安定してきました。フレッシュだとちょっと固いとか甘くない時があります。お客さんの反応が悪かったり、あまり人気のないメニューは翌年は思い切って止めます。
【質問・松本】旬のもので一番好評だったのはなんですか。
【iacoupe・近藤さん】
イチゴはすごい売れます。ただ、イチゴの時期しか出せないのですが、夏に「イチゴないの?」とか聞かれる事がよくあります。そんな時は、夏は旬を迎えるメロンとかマンゴーなどの果物を用意してお勧めします。
【質問・池田】
お店の内装がとてもおしゃれですが、店長さんの趣味でそろえたのですか?
【iacoupe・近藤さん】
業者さんにリクエストをして、デザイナーさんにやってもらいました。白と黒を基調としたシックな感じです。本店がオレンジ色なのでそれと対照的にしました。
<感想>
【池田】
よくプライベートで通っているのですが、毎回店員さんが笑顔で接してくださり、ぜひ取材したいと思っていました。色々な話を聞いて、狭いスペースながらも工夫をして笑顔あふれる場所づくりをされているなと感心しました。
おすすめのコッペパン→「ステーキ」
酸味の利いたソースと新鮮なレタスのシャキシャキ感。それに加えてマシュマロのようにふわふわのコッペパンと柔らかく食べ応えのあるステーキがあいまってずっと口に入れておきたいような一品です。
【市村】
普段苦労していることなど、具体的ないろいろな事を教えていただき勉強になりました。扱っている商品と店内で流れている音楽もぴったり合っていて、オシャレで落ち着いた雰囲気が漂っています。そんな和やかなお店をまた訪れてみたいと思いました。
おすすめのコッペパン→「サーモン」
ふわふわのパンの中でおいしいサーモンが、口の中でとろっととろけてとても幸せな気分にさせてくれます。お野菜もシャキシャキ、フレッシュでとてもおいしいです。
【齋藤】
すべてのコッペパンがとても美味しそうでした。通年販売しているものは当然美味しそうなのですが、季節ごとに違った旬の食材を使ったコッペパンもとても魅力的です。これだと1年中違った味を楽しめるなと思いました。学校帰りに寄ってみたいと思いました。
おすすめのコッペパン→「あんバタ」
スポンジのようにふわふわなパンと、あんことバターの相性がいいです。とろけるような甘さで、食べ応えも十分です。甘いものが好きな人には、特にたまらない一品かもしれません。
【松本】
小学校の時、給食に出ていたコッペパン。それが多種多様な具材が挟まって仕上がることで、おいしさが溢れ出るのにびっくりしました。どの季節でも色々な具材も変わることで、味を飽きさせないのも大きな魅力だと感じました。
おすすめのコッペパン→「ナポリタン」
コッペパンのふわふわした食感とトマトソースと麺。さらにコーン、グリーンピースが絡み合いベストマッチしています。食べ応えがありますのでお昼にお勧めです。
ご協力いただいた「iacoupe(イアコッペ)」のホームページは、コチラ
「iacoupe(イアコッペ)」の店頭で近藤さんを囲んで記念撮影