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オランダを代表する画家の一人、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853〜1890)。その人生は苦難の連続で、生前は画家としてほとんど評価されませんでした。画商の仕事をしたり、聖職者を目指した時期もありましたがうまくいかず、画家になることを決意したのは27歳の頃。
今回、上野の森美術館で2回に分けて開催される「大ゴッホ展」では、画家フィンセント・ファン・ゴッホの短くも濃い画家人生に迫ります。

フィンセント・ファン・ゴッホ《自画像》 1887年4月-6月 油彩/厚紙 オランダ・クレラー=ミュラー美術館所蔵
© Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands. Photography by Rik Klein Gotink
実は、ファン・ゴッホが画家であったのはわずか10年ほど。展覧会第1期となる本展では、その前半期を取り上げています。オランダから始まり、フランス・パリに移り住み、そこで色彩に目覚め、やがてアルルへ至る。展示はすべて、オランダのクレラー=ミュラー美術館が所蔵するコレクションで構成されています。

ジャン=フランソワ・ミレー《パンを焼く女》 1854年 油彩/カンヴァス オランダ・クレラー=ミュラー美術館所蔵
© Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands. Photography by Rik Klein Gotink
本展は大きく5つの章に分けられ、第一章は「バルビゾン派、ハーグ派」。いずれも初期のファン・ゴッホに強い影響を与えた画派です。この章では、農村生活を主題としたバルビゾン派のジャン=フランソワ・ミレーや、ハーグ派のヨーゼフ・イスラエルスなど、両派を代表する画家の作品を紹介。ファン・ゴッホの画家としての原点を垣間見ることができます。

「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」第2章「オランダ時代」の展示風景、上野の森美術館、2026年

フィンセント・ファン・ゴッホ《織機と織工》 1884年4月-5月 油彩/カンヴァス オランダ・クレラー=ミュラー美術館所蔵 © Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands. Photography by Rik Klein Gotink

フィンセント・ファン・ゴッホ《じゃがいもを食べる人々》 1885年4月 リトグラフ/網目紙 オランダ・クレラー=ミュラー美術館所蔵 © Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands. Photography by Rik Klein Gotink
第2章は「オランダ時代」。1881年、ファン・ゴッホはオランダ・ハーグに移住し、義理の従兄でハーグ派の画家でもあるアントン・マウフェに師事しました。やがて、両親がいる南部のニューネンに移り住むと、同地の風景や風俗、そして何より労働者の姿を描くことに夢中になります。薄明かりの下で黙々と食事をしている《じゃがいもを食べる人々》は、オランダ時代の集大成とされています。

「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」第3章「パリの画家とファン・ゴッホ」の展示風景、上野の森美術館、2026年
第3章は「パリの画家とファン・ゴッホ」。1886年、美術商をしていた弟のテオを頼りにフランス・パリへやってきたファン・ゴッホは、当時勢いがあった印象派からも大きな影響を受けました。
この章は、同時代にパリで活躍していた画家たちの作品がずらり。独特の色彩感覚を持つクロード・モネ、柔らかい筆致のピエール=オーギュスト・ルノワール、カミーユ・ピサロに加え、新印象派のマクシミリアン・リュス、ポスト印象派のポール・セザンヌなど、錚々たる巨匠が名を連ねています。

「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」第4章「パリ時代」の展示風景、上野の森美術館、2026年

「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」第4章「パリ時代」の展示風景、上野の森美術館、2026年
第4章「パリ時代」で目を引くのは、風景画や静物画。パリに滞在した約2年間、ファン・ゴッホは試行錯誤を重ね、絵画表現が劇的に変化しました。なかでも花を題材にした静物画では、絵の具を厚く塗り、彫刻を思わせるような筆致も。まるで画面から生命力があふれてくるようで、その力強さに圧倒されてしまいます。

フィンセント・ファン・ゴッホ《夜のカフェテラス(フォルム広場》 1888年 油彩/カンヴァス オランダ・クレラー=ミュラー美術館所蔵 © Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands.
Photography by Rik Klein Gotink
そして、第1期のクライマックスが第5章「アルル時代」。1888年、都会での暮らしに疲れたファン・ゴッホは、南仏プロヴァンス地方の田舎アルルを訪れます。そこで澄んだ空気と、鮮やかな色彩にすっかり魅了されたのだとか。ファン・ゴッホの代表作の一つ《夜のカフェテラス(フォルム広場)》は、この時期にアルルで描かれたものです。

ロルバーンと本展のコラボレーショングッズ「ロルバーン ポケット付メモ L」。全5種。1冊1,650円(税込)

クレラー=ミュラー美術館の《夜のカフェテラス》と、オランダ生まれのミッフィーとのコラボレーション。
「ミッフィー 夜のカフェテラス ぬいぐるみ」大6,380円、小3,850円(すべて税込)
特設ショップでは、展覧会スペシャルグッズも販売。ここでしか手に入らないコラボグッズも見逃せません。2027年10月から開催予定の第2期「大ゴッホ展 アルルの跳ね橋」では、後期の名作《アルルの跳ね橋(ラングロワ橋)》などが来日。第1期、第2期を合わせるとファン・ゴッホの作品数はなんと約100点。ぜひチェックしてみてください。
「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」(展覧会第1期)
会期 開催中~2026年8月12日(水)
会場 上野の森美術館
住所 東京都台東区上野公園1-2
開館時間 日〜木曜 9:00~17:30 金・土曜・祝日 9:00〜19:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日 会期中無休
観覧料(税込) 平日 一般 2,800円、大学生・専門学校・高校生 1,600円、中学生・小学生 1,000円/土・日曜・祝日 一般 3,000円、大学生・専門学校・高校生 1,800円、中学生・小学生 1,200円 ※未就学児は無料、6/30まで高校生以下は無料、日時指定予約推奨。7月1日からは完全日時指定予約制 ※障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は半額
お問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式サイト https://grand-van-gogh-tokyo.com/(外部サイトへ移動します)











