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2026.06.05【東京国立博物館】親と子のギャラリー 博物館でバクめぐり 伝説の動物「獏」を見に行こう!

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会期中、インフォメーションで配られているリーフレットは読み応え抜群なのでぜひ手にとってみて。※なくなり次第終了

 

5月18日は「国際博物館の日」。毎年この日を記念して、開催されている恩賜上野動物園、国立科学博物館、東京国立博物館の三館園連携企画「上野の山で動物めぐり」。その一環として、東京国立博物館では特集展示「親と子のギャラリー」を開催し、テーマに合わせた動物作品を紹介しています。19回目となる今回のテーマは「バク」。

 

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本館外観

 

さて、動物の「バク」と聞いて思い浮かぶのは動物園にいる白と黒の「マレーバク」ではないでしょうか。実は、東南アジアで古くから知られる「獏」は、想像上の動物です。体が熊に似て、鼻が象のような特徴をもち、悪い夢を食べてくれると信じられてきました。私たちが動物園で目にする動物のバクはバク科の哺乳類で、鼻の形が似ていることから想像上の動物である「獏」の名前を借りたとされているそうです。その際に夢を食べるイメージも共有されたのだとか。想像上の「獏」が先にあって、動物の「バク」はその名を借りていたとは、知らなかった!

 

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本館4室の展示風景。取材時はたくさんの人でにぎわっていた

 

本展では、絵画や書物に登場する獏だけではなく、枕や鏡といった調度品などを通して、人々が親しんできた獏の姿を紹介しています。会場でさっそく目に飛び込んできたのは鳥獣戯画に描かれたという獏。あの有名な鳥獣戯画にも獏は登場していたなんて、と驚きました。

 

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鳥獣戯画 乙巻(模本) 山崎董詮模 明治時代・19世紀、原本:平安時代・12世紀/象のように鼻が長く、体は熊のようで斑点がある。日本で最古に描かれた貘とされている

 

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獏図(模本) 狩野銀次郎模、原本:狩野探幽筆 江戸時代・18世紀 原本:江戸時代・17世紀/象のような龍のような、虎のような…。獏と言われなかったらわからないほどだが、想像上の獏、かっこいい!

 

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北斎漫画 二編 葛飾北斎筆 江戸時代・19世紀/葛飾北斎の画集にも獏が描かれている。

「熊のような体」という特徴をリアルに表現している

 

これまで獏が描かれた書物など気にしたことがなかったので、「獏」と言えばあの「バク」でしょう。くらいにしか思っていませんでしたが、もとは伝説上の動物とあって、江戸時代の絵師たちは、中国の古典にある記述を頼りに想像で描いていました。そのため展示会場の作品を見ると、絵師によって獏の姿は異なっています。

 

鳥獣戯画や狩野派、葛飾北斎など誰もが知るような作品や絵師たちが、獏をどのように描いたのかを一度に見て、比べることができるのはとても貴重な機会だと感じました。それぞれ、いきいきと、そして特徴がある獏を描いており、とても興味深いものばかりです。

 

また、展示パネルの解説には全て振り仮名が振られ、わかりやすく解説されています。親子で楽しめるよう、読みやすい文体を意識して書かれているそうです。

 

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展示風景の様子。悪い夢を食べてくれるとされた獏が魔除けとして日用品である鏡にも表現されている

 

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南天獏蒔絵枕 江戸時代・18世紀/「難を転じる」とされ、同じくおめでたいとされた南天と獏はセットでよく描かれたそう。江戸時代の枕に描かれた南天と獏

 

おもしろいのは、手鏡や枕に獏が使われていたこと。「悪い夢を食べる」とされた獏は縁起がよく、身近な品々に好んであらわされたそうです。特に、枕に使われたのは納得。いい夢を見られるように、と結婚のお祝いに作られたというものもありました。これらを現代風にアレンジした獏の枕があれば人気が出るのでは?とつい考えてしまいました。

また、獏を描くのは時間がかかるために「獏」という漢字一文字だけでもその効果を期待したとされる鏡や枕もありました。ぜひ、会場でお確かめください。

 

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白釉鉄絵獏文枕 中国・磁州窯 金~元時代・13~14世紀 内藤堯宝氏寄贈/焼き物の枕。

口から月を乗せた雲が出ており、悪い夢を食べると信じられた獏を描いたとされている

 

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会場内にあるパネル。連携している恩賜上野動物園、国立科学博物館の担当者からのコメントは会場でチェックしよう

 

伝説の動物「獏」とバク科の「バク」。似ているところや違うところなど改めて考えるのもおもしろく、本展示を見た後は動物園で動いているバクを見に行きたくなる方も多いのではないでしょうか。

伝説の動物、神聖なる「獏」に、ぜひ会いに行ってみてください。

 

 

会期   開催中~6月21日(日)

会場   東京国立博物館 本館4室
住所       東京都台東区上野公園13-9
開館時間   9:30~17:00(金、土曜は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日    月曜 

料金 東博コレクション展(平常展)観覧料一般1,000円 大学生500円 高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は東博コレクション展(平常展)が無料

問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)

公式サイト https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2762(外部サイトへ移動します)

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