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「冰煮羊炉(ビンジュウヤンロウ)」という内モンゴル発祥の伝統技法でいただく羊鍋をご存知でしょうか。ジンギスカン時代の兵士がバイカル湖地区で生み出したと言われている歴史ある料理法で、氷で羊肉を煮ることを特徴としています。写真で見てもおわかりのように、鍋にまず氷を敷き詰め、その上に羊肉を乗せてから火にかけます。水からではなく、氷点下からゆっくり温度を上げることで、肉の繊維が硬直せず臭みのもとだけが昇華。羊肉の柔らかさと、本来のピュアなうまみだけが残るという究極の調理法です。

モンゴル秘伝の「冰煮羊炉鍋」。氷から煮込む羊肉のうまさはここでしか味わえない貴重な体験!
こちらの鍋料理をいただけるのは、上野恩賜公園向かい、不忍通りをはさんだ対岸のビル3階にある「SAINUU(セイヌー)冰煮羊炉」。2025年11月にオープンしたばかりの鍋料理専門店です。「SAINUU」とはモンゴル語で「こんにちは」という意味で、尊敬と歓迎の意を表しています。モンゴルに本店があり、日本ではここ上野の店舗が初となります。店主のナリソさんはモンゴル出身で、自分が食べ親しんだ故郷の味を知ってもらいたいとお店を始めたそうです。

お店は上野恩賜公園の目の前、不忍通りに面したビルの3階にある(1階はKFC)。青い看板が目印

1階のエントランス奥のエレベーターでお店へと進もう

エレベーターを上がるとすぐに開放的で広々とした店内へとつながる
さっそくお店の看板メニュー「冰煮羊炉鍋」をいただきます。氷の上にゴロゴロとした羊肉が乗ったビジュアルに目が釘付け。羊はスペアリブと後脚の肉の2種類を使用し、2人前でなんと600g!小皿には写真下から生姜とネギ、薬膳(西洋人参、棗、クコの実、龍眼、サンザシ)、味つけの粉末(オリジナルの配合で中身は企業秘密)、紹興酒、モンゴルのヨーグルトが入っており、これらを順に入れたら火にかけます。

「冰煮羊炉鍋」は2人前から。コース仕立てなのでお店の方に相談してみて

鍋を待つ間にいただいたモンゴルのヨーグルトドリンク。モンゴルから持ってきた菌を
発酵させて作っているそう。無糖で濃く、クセになる味わい
十数分ほどするとフツフツと沸いてきます。「冰煮羊炉鍋」はスープから楽しむ鍋なのだそうで、まずはスープをいただきます。野菜を入れると味が変わってしまうため、この時だけの澄んだ味わいのスープを楽しむことから始まります。ひと口いただくと、羊肉の香りとうまみがしっかりと感じられ、それでいてホッとするやさしい味。しばらくすると、冷えた身体が芯からポカポカと温まっていくのがわかります。
羊肉は脂肪燃焼を助け新陳代謝を高めるタンパク質が豊富で鉄分やビタミンB群も多く、冷え性や疲れやすい人、貧血気味の人などにぴったりの食材なのだそうです。

肉が分厚いため、しっかりと煮立てる。アクはほとんど出ていない。モンゴルにて特注で作った銅鍋を使用

うっすらと白濁したスープは羊肉のうまみが沁み出したやさしい味。あったまる〜!
ナリソさんによると、モンゴル人は塩で素材の味を楽しむのが主流でタレなどはあまり使用しないそうですが、日本人の好みに合わせてタレバーを設けているそうです。たくさんの薬味や調味料を合わせて自分好みの味を作るのはイベントのようで楽しいですよね。
タレバーでタレを調合したら、お待ちかねの肉をいただきます。しっかり煮込んだ羊肉はとてもやわらかく、薄切りではなく塊肉なので食べ応えがあって◎。ニラの花味噌で味変したり、黒酢でさっぱりといただいたりと楽しみ方は無限大です。

タレバーで好きなタレが作れるのも楽しみのひとつ。ねぎ、ごま、刻みにんにく、ピーナッツ、
芝麻醬、特製ラー油、麻辣醬、塩漬け豆腐、ニラの花味噌、オイスターソース、秘伝の薬味、
黒酢などバラエティあふれる調味料から好みの味を作ることができる

おすすめの「自家製ごまだれ」の配合で作ったタレで、羊肉をいただく。文句なしにおいしい
肉とスープを楽しんだら、野菜をイン。わかめと羊肉の相性はとても良く、わかめのミネラル分が羊肉特有の臭みを和らげ、うまみを引き立てる効果があるそうです。ほか、瑞々しい野菜がたっぷり。軽く煮ても、しっかりとくたくたになるまで煮てもおいしくいただけます。

「季節野菜盛り合わせ」はもやし、大根、人参、小松菜、豆苗、白菜、蓮根、わかめ、生キクラゲ。
キノコや豆腐などを入れたい場合は追加で注文可能
ラストは麺を投入!麺はもちもちで弾力ある食感が特徴の刀削麺。羊肉と野菜のうまみが凝縮したスープをしっかりと抱き込み、大満足の仕上がりです。

ラストに中華麺を入れて〆。平打ちで不規則な形状のもちもち麺がスープによく絡む

そのままスープとシンプルにいただくもよし、タレでも、黒酢でも。どんな味にも合う懐の深さ

おすすめのサイドメニュー「シュウマイ」はシャキシャキのネギと手切りのラム肉が入ったモンゴル流。
素材の良さが伺える滋味深いうまさ。お好みで黒酢を少しつけていただく

飲み放題付きのコースメニューも充実。新年会にも◎
冰煮羊炉鍋を例えるなら(素材は違いますが)博多水炊きのようでいて、さらにコクやうまみを倍増させたような複雑なうまさがあります。これは羊肉にしか出せない味わいで、羊鍋料理の奥深さを実感しました。モンゴル人がいただくように、タレなどを使用せずにシンプルに、その味わいを堪能するだけでも十分満足できます。むしろそのシンプルな味わいを楽しみたくなる鍋でした。
そして、お店の料理は添加物を使っていないというのもうれしいこだわりのひとつ。別メニューで人気の「麻辣鍋」の素や「冰煮羊炉鍋」の味の秘訣となる調味料も、お店で配合して作っているそうです。市販の鍋の素を使えば安く簡単にできますが「おいしく、身体にいいものを出したい」というナリソさんの信念が、おいしさとなって鍋の味に表れているのが感じられました。

「冰煮羊炉鍋は羊肉の本当のおいしさを味わうことができます。スープをぜひ飲んでみてほしい。
血流が良くなります」と店主のナリソさん。モンゴルの食文化をいろいろと教えてくれる
寒くなると食べたくなる鍋料理。この冬の選択肢に「冰煮羊炉鍋」を加えてみてください。身体がポカポカと温まり、冬の寒さが怖くなくなりますよ。
SAINUU冰煮羊炉
住所 東京都台東区上野2-12-23 上野ユーワンビル3階
TEL 050-5485-6605
営業時間 11:00〜23:00(L.O.22:30)
定休日 なし
JR山手線上野駅から徒歩5分
ホームページ https://gjpg000.gorp.jp/?_gl=1*1v0253y*_gcl_au*NzE0ODc2ODg4LjE3NTg2MDYyMTI.*_ga*MTk3NTYxNTbAyOS4xNzU4NjA2MjEz*_ga_L9BHK8C28C*czE3NjQ2ODM4OTQkbzgkZzAkdDE3NjQ2ODM4OTQkajYwJGwwJGgw
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