TOPICS
注目記事
「抹茶とオセアニアンスタイルのコーヒーがいただける、元銭湯のカフェ」と聞いたら、気にならない人はいないはず。根津駅から徒歩2分、元は「宮の湯」という銭湯だったこの場所に「MATCHA & ESPRESSO MIYANO-YU」はあります。こちらでは自家焙煎の本格エスプレッソと、有機抹茶のドリンクを扱う専門店で地元の方をはじめ、国内外の観光客でにぎわっています。

そびえ立つ煙突がトレードマーク。今も銭湯と間違えてお風呂セット持参で来られる方が年に数人いらっしゃるそう

エスプレッソ・抹茶をメインとしたメニュー展開。フラットホワイトやロングブラックなど、
オセアニアンスタイルのエスプレッソメニューをバリスタが丁寧に作ってくれる
コーヒー豆はすべてスペシャルティコーヒーの貴重な豆を使用。季節に合わせてセレクトされた個性豊かなコーヒーを、店内に設置された焙煎機で焙煎して販売・提供しています。焙煎前・後にハンドピック(悪い豆や異物を手で取り除く作業)を行い、クリアで雑味のないコーヒーへと仕上げる手間も惜しみません。
抹茶は静岡県産で有機栽培の「おくみどり」という希少な品種を使用しており、その鮮やかな色味としっかりしたうまみが特徴。1杯ずつ丁寧に点ててくれます。

入り口脇に鎮座する創業当時の瓦
店内は銭湯だった当時の面影をしっかりと残しており、年配の世代にとっては懐かしく、銭湯文化に触れる機会がなかった若者世代には目新しく移り、また、海外の方からもとても喜ばれるそう。実際、入り口すぐのカウンター下は下駄箱になっていたり、浴場だった場所を利用したスペースがあったりと、店内を見渡すだけでも楽しくなります。

カウンター下は銭湯時代の下駄箱が。こちらでオーダーしてから座席へと進む

コーヒー豆や抹茶はもちろん、ピテカントロプスとコラボしたアパレルも人気。
Tシャツ5,100円(税込)、キャップ4,800円(税込)

カウンター奥にあるロフト席は天井が低く、秘密基地のようで人気のスペース。
昨年暑かったため、今年は空調設備を新設しより快適に

もと浴室部分のスペースは天井が高く、緑あふれる空間で明るく開放感たっぷり

浴槽だった部分が小上がりに。靴を脱いで、湯船に浸かった気分でくつろげる

モザイクタイル絵がかわいいカウンター席。足元にも注目!

店内奥、もと脱衣所だったスペースには大きな焙煎機が。
韓国でシェアNo.1を誇る「EASY STER」のブラックエディション。
一度に4kgの豆を焙煎できる
昨年からスタートして大人気だったというかき氷が5月中旬より始まったということで早速チェック。今年はいちごと抹茶の2種類があるということで、抹茶をオーダーしました。氷は老舗「大野屋氷室本店」より厳選されたものを仕入れており、抹茶はドリンクと同様、有機栽培の「おくみどり」を使用しています。
カウンターでかき氷ができていく様子を眺めるのもまた一興。体感温度が2度くらい下がったように感じられました。

見るからにエアリーな氷が山になっていく様子。ワクワク♪ 抹茶シロップをかけ、さらに氷をかぶせていく

再度抹茶シロップをたっぷりかけ、粒あんと練乳をオンしてトップに氷を削ったら完成!

「抹茶かき氷」1,400円(税込)。抹茶の華やかな香りと風味が感じられる。
心地いい苦味があり、粒あんと練乳にベストマッチ!
際立つ抹茶のうまみと苦味。北海道産の小豆を使用した粒あん、練乳、抹茶のマッチング。さらっとほどけてなくなる口溶けの良い氷…。一見するとクラシカルなかき氷ですが、いただいてみるとわかる数々のこだわりに感動します。かき氷は秋口までやっているそうなので、ぜひお試しください。
同店はエスプレッソをメインとしたメニュー展開をしており、なかでもイタリアの伝統的なアイスコーヒー「シェケラート」を提供するお店はまだまだ珍しいということで、こちらもいただいてみました。「シェケラート」はエスプレッソ、キャラメルシロップ、氷をカクテルシェーカーに入れてシェイクしたもの。それを席で注いでくれるという、ちょっと特別な気持ちになる一杯です。

「アイスエスプレッソ」600円(税込)にキャラメルシロップを追加した「シェケラート」700円(税込)
なめらかな泡立ちでソフトな口当たり。口に含むとエスプレッソの苦味とキャラメルの甘さが相まって、これはまさに大人のデザート!氷とともにシェイクしているためエスプレッソのストレートショットほど苦くなく、けれどもしっかりとコク深く、飲み終えた後もしばらく余韻に浸っていたくなるほど豊かな味わいでした。
最後にいただいたのは「フラットホワイト」。オセアニアで親しまれており、日本でも広まりつつある飲み方なのだそう。エスプレッソにスチームミルクを合わせたエスプレッソドリンクで、ミルクのなめらかな舌触りとコーヒー感をしっかり感じられる、ラテとは少し異なるミルク入りコーヒーです。確かに、ラテよりもエスプレッソのコクが感じられ、クリーミーな口当たり。これはハマりそう!

「フラットホワイト」750円(税込)。カップに注いだときに表面が平らになることから
フラットホワイトと呼ばれているそう
そしてなんとも落ち着くこのカフェ空間…。ついつい長居してしまいます。店内はフリーWi-Fi完備、電源もあるためちょっとした作業や打ち合わせにも重宝します。みなさんお気に入りの場所で思い思いの時間を過ごされていました。

当時のままのタイルや側溝など、銭湯時代の面影を探すのも楽しい
お隣のパン屋「根津のパン」のパンが持ち込みOKといううれしいサービスも。焼きたてのパンとおいしいコーヒーとが一緒にいただけるなんて最高ですね。入り口前のテラス席ではワンちゃんとの利用も可能で、ドッグフレンドリーなところもご近所の方に愛される理由の一つかもしれません。
惜しまれつつ幕を閉じた銭湯「宮の湯」は、カフェ「MIYANO-YU」として、形は違えど、さまざまな年齢層や国籍の方々でにぎわい、街に、そして人々の日々の生活に溶け込んでいるように感じました。
あらゆる文化がクロスする「場」として今後も進化していくであろう「MIYANO-YU」に、お気に入りの一杯を探しに来てはいかがでしょうか?
MATCHA & ESPRESSO MIYANO-YU
住所 東京都文京区根津2-19-8 SENTOビル1C
TEL 03-6882-9205
営業時間 10:00〜18:30(L.O.18:00)
定休日 不定
東京メトロ千代田線根津駅徒歩2分
ホームページ
https://www.miyanoyu.tokyo(外部サイトへ移動します)
インスタグラム
https://www.instagram.com/miyano__yu/(外部サイトへ移動します)