2024年2月に入谷駅近くにオープンしたラーメン店「Craft Ramen BiT」。中華や洋食、和食居酒屋など、これまで多くの飲食店で料理人として経験を積んできた三上義晃さんが、自分にしか作れない一杯を追い求め、日々ラーメン作りに精を出しています。
店名の由来を聞いてみると、
「ラーメンを食べるとつらいことがあっても気持ちが和らいだり、少し元気になれますよね。そんなお客様の気持ちに寄り添える一杯を作りたいという想いで“bit（少し）”という文字を入れました」
とのこと。食べてくれる人のことを一番に考えた店名なんですね。

東京メトロ日比谷線入谷駅から徒歩2分。「コンソメらーめん」と書かれた青い幟と、大きな白い提灯が目印

ラーメンのスープは鹿肉（ジビエ）と鶏肉のコンソメをベースに、「醤油ラーメン」には魚介出汁、「塩ラーメン」にはどんこ椎茸と昆布出汁をプラスしているそうです。素材を聞くだけでも、三上さんの徹底したこだわりが伺えます。コンソメ作りは繊細で、何よりも火加減が大切だそう。実験を繰り返しながら、少しずつ味を変えているのだとか。
「オープンして間もなく一年ですが、試行錯誤しながらより美味しいスープになるよう研究を重ねています」

店内にある製麺機で自家製麺も手作りされている

今回は「醤油ラーメン」をオーダーしてみました。チャーシューは2種類あり、燻製させてから煮込むものと燻製なしの2種類が楽しめます。煮込み時間も、3時間のものと8時間のものがあるそうです。
トッピングは2種類のチャーシューのほかに、ソテーして特製だれに漬け込んだエリンギとごぼう。かつお、牛脂、鹿肉の香味油を回しかけ、ドライトマトと九条ねぎを乗せれば完成です。

ぐつぐつと沸騰した湯の中で、手際よく麺がゆでられる

熱々のスープにゆでたての麺を投入！

「醤油ラーメン」1,000円（税込）。見た目も美しく、コンソメの香りが食欲をそそる

スープを一口すすると、ふんわりと鹿肉が香ったあとに魚介の旨味が広がります。これまで食べたことのない味に驚きと感動がありました。自家製の細麺も少し濃いめのスープと相性が良く、どんどん食べ進めてしまいます。チャーシューも燻製したものとシンプルに煮込んだものの2種類が楽しめるので、最後まで食べ飽きることがありません。

ジビエと魚介出汁のコンソメスープをぜひご堪能あれ

店内にはカウンター7席。オープンの数分前から行列になることもある

これからももっと美味しいスープを作るべく、研究を重ねていきたいと語る三上さん。想いの詰まった一杯をぜひ味わいに出かけてみてくださいね。

クラフトラーメンBiT
住所　 東京都台東区下谷1-12-25 舘野ビル106
営業時間　 ランチ11:00～14:30(14:15L.O.）、ディナー17:30～20:30（20:15L.O.）
定休日　水曜、不定休（SNSでお知らせ）
https://www.instagram.com/craftramenbit/