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銀座線田原町駅からほど近い場所にある小さなカフェ「ギャラリー・エフ」。優しい笑顔のスタッフ村守恵子さん、渕川晶子さんと看板猫のすずのすけ君が迎えてくれます。実はこちらのカフェ、少し前までは浅草雷門にあった“土蔵”で25年間営業を続けていました。
慶應4年(1868年)、材木問屋の内蔵として建てられたその土蔵は関東大震災と東京大空襲にも耐えるほど頑丈だったのだとか。その後、多くのボランティアやアーティストの手によって再生され、1997年からアートスペース&カフェとして営業。写真展や薩摩琵琶、落語会、アコースティックライブなどこれまで数多くのイベントが行われてきました。2022年春、土蔵は惜しまれつつも解体されましたが、調布の深大寺に移築が決定しているそうです。
少し“ツンデレ”な性格が可愛い看板猫のすずのすけ君も、数年前まで浅草の土蔵にいた
土蔵で営業していた当時のギャラリー・エフ。
1階のデザインと製作は漆造形作家・鍋島次雄氏によるもの
写真 Hideki Shiozawa
紙版画という手法で描かれたすずのすけくんのイラストも飾られている。
イラストレーター坂本千明さんの作品
こちらのカフェでいただけるのは、「ピザトースト」や「オムライス」、「シフォンケーキ」など手作りメニュー。中でも店主のおすすめは「チリビーンズ」。玉ねぎやにんじん、セロリなどの野菜と赤インゲン豆、ひき肉をトマトとチリパウダーで煮込んだ料理で、熱々のチーズとオニオンスライスが乗っています。一口食べれば誰もがほっとする味。店のすぐそばにある「パンのペリカン」のトーストが添えられているのもポイントです。
「昼どきは近隣のワーカーさんがランチにいらっしゃいますよ」と渕川さん。身体にも心にも沁みる料理と、看板猫のすずのすけ君に癒されるランチタイムは、仕事の合間の至福のひとときですね。
「チリビーンズ ペリカンのパンまたはライス付き」1,100円(税込)。25年前から変わらないレシピ
ギャラリー・エフのこだわりのひとつがスイーツメニューです。たとえば「かぼちゃのチーズケーキ」の材料は米粉とかぼちゃ、きび砂糖、クリームチーズと生クリームのみ。かぼちゃの素朴な甘味が感じられ、さらに食べた後の満足感も! コーヒーは以前から台東区日本堤にある「カフェバッハ」の豆を使っているそうです。スイーツとも相性のいいコーヒーは、ぜひブラックで味わってみてください。
「かぼちゃのチーズケーキ」コーヒー付1,100円(税込)
店内はテーブル8席、カウンター4席。夜のバータイムはまた雰囲気が変わるそう
すずのすけ君がガラスの窓越しにお見送りしてくれました!またね!
東京メトロ田原町駅徒歩4分。3人の天使のオブジェとブルーの扉が目印
25年間、浅草雷門の土蔵にあった「ギャラリー・エフ」。場所は変わっても、スタッフの恵子さん、晶子さんの心のこもった料理とおもてなし、看板猫すずのすけ君の可愛らしさは変わりません。癒しと元気をもらいに訪れてみてはいかがでしょうか。
ギャラリー・エフ
住所 東京都台東区寿4-6-11
営業時間 カフェ水曜~日曜11:00~17:00、ランチ12:00~14:00
バータイム 水曜18:00~23:00、金・土曜18:00~24:00
定休日 月・火曜 ※臨時休業あり
TEL 03-3841-0442
https://www.gallery-ef-asakusa.com/ (外部サイトへ移動します)