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2019.02.06【風土菓 桃林堂】寺町に佇む和菓子店でほっと一息

 

たくさんの人で賑わうアメ横周辺とは打って変わって、上野公園の北側は、穏やかな空気が漂い、時間がゆっくり流れているように感じられるエリア。
20軒を超える寺院が点在し、それを取り囲むように閑静な住宅地が広がっています。
その街並みに溶け込む一軒の日本建築が、和菓子店「風土菓 桃林堂」。
現在、本店は表参道にありますが、実はこちらの上野店の方が古く、大阪にある本社と同じ昭和元年(1926年)に開店したのだそう。

 

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店名を記した暖簾と、趣きある木枠の引き戸が目印。
屋根の上には魔除けの神様・鍾馗(しょうき)がいて、人々を出迎えてくれます

 

店内でひときわ目を引くのは、おちょぼ口をした小鯛焼。
福々しい顔が親しみやすくもあり、おめでたくもあるので、普段のおやつからお祝いの席まで、いろいろな場面で喜ばれそうです。
ふんわりした生地に包まれているのは、丹波産の大納言を使った贅沢なつぶあん。
手のひらサイズと小ぶりですが、頭から尻尾まであんこがたっぷり詰まっていて、食べると幸せな気持ちになります。

 

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小鯛焼1個270円(税込)~。籠入りは5個1566円~で、お祝い品にもおすすめ

 

上野店には喫茶スペースがあり、購入したお菓子を抹茶と一緒に楽しむことができます。
運がよければ、焼きたての小鯛焼を食べられる場合も。こちらはまわりの羽根を残しているのが特徴で、ほんのり香ばしく、持ち帰り用とは一味違う風味です。あんこは温かく甘みが際立ち、歩き疲れた体を癒してくれます。

 

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小鯛焼と抹茶のセット756円(税込)。焼きたて(数量限定)は喫茶スペースでの提供のみで、持ち帰りできません

 

ちなみに、バレンタインに向けて用意しているのが、尻尾にチョコレートを纏った、その名も「バレン鯛ン」。中には八朔と合わせて炊き上げた白あんが入っていて、チョコレートのビターな甘みと絶妙なマリアージュを醸し出します。
3月に入ると、これに替わってホワイトデー小鯛焼が登場。
季節を感じられる期間限定品は、贈りものにはもちろん、自分用のおやつにもおすすめです。

 

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「バレン鯛ン」は2月限定で販売。単品378円。抹茶とセットで864円(いずれも税込)

 

一方、創業時から引き継がれている看板商品は、果物や野菜を砂糖漬けにした「五智果」。
異なる味を5種類ずつ詰め合わせた箱が3つあり、赤、黄、緑と包装紙の色で区別されています。
最も人気があるのは「赤の包」で、無花果(いちじく)、洋梨、蓮根、八朔、蕗(ふき)を使用。
食べ進めるごとに、素材由来の甘みや酸味、苦味、旨味など、豊かな味わいが口の中いっぱいに広がります。

 

特別感と素朴さを持ち合わせた「風土菓 桃林堂」のお菓子。
上野へお越しの際は、ぜひご賞味ください。

 

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写真は「五智菓」の中身。左から「赤の包」、「緑の包」、「黄の包」。1箱951円(税込)

 

風土菓 桃林堂 上野店
住所 東京都台東区上野桜木1-5-7
TEL 03-3828-9826
営業時間 9:30~17:00(喫茶室は?16:00)
定休日 月曜、1月1~3日
http://www.tourindou100.jp/index.html (外部サイトへリンクします)

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