湯島天神のそば、切通坂沿いにあるEagle Cafe。ハンドドリップコーヒーが評判で、注文ごとに丁寧に淹れてくれます。フードメニューも、一つひとつ手作り。訪れる人の中には、店主の片岡太志さんとの会話が目当てという人も多いようです。

「ハムとチーズ ホットサンド」770円、「ブレンドコーヒー R」580円。12〜15時のランチタイムはセットで1,100円（いずれも税込）

珈琲豆は、1966年創業の老舗・コーヒーハウスぽえむのものを使用。以前片岡さんは、別の場所で13年間Eagleというバーを営んでいました。常連客の中には、コーヒーハウスぽえむの社長もいたとか。片岡さんは元々コーヒーが好きでしたが、この時にハンドドリップを教わり、ますますこだわるようになったそうです。

ブレンドコーヒーは全3種。ストレートコーヒーは定番3種に加え、期間限定品も

看板のブレンドコーヒー「ジャーマンロースト」は、苦味と酸味のバランスが取れた中深煎り。コーヒーらしい深みがありつつ、口当たりがまろやかで飲みやすい味わいになっています。一方の「フレンチロースト」は苦味とコクが際立つ深煎り。口に含むと、カカオの香ばしさがふわりと広がります

中深煎りの「ジャーマンロースト」は、90度以上の高温の湯を使い、味を引き出します

コーヒーと相性ぴったりなのが「ハムとチーズ ホットサンド」。開業前にはタイプの異なる複数のホットサンドメーカーを用意し、研究に研究を重ねたといいます。こうして生まれたのが、こんがりキツネ色の、バターが香る一品。クリスピー状に焼き上げたパンのミミを齧ると、カリッとした歯応えがたまりません。

マーガリンは不使用。食パンの両面にバターをしっかり塗り、こんがりと焼き上げます

「ハムとチーズ ホットサンド」の具は、厚切りのハムと、山盛りにしたとけるチーズ。頬張ると旨味とコクが合わさり、大きく膨らんだ風味が鼻腔まで満たします。隠し味の粗挽きコショウを噛んだ瞬間、パッと香りが放たれ、キレのいいアクセントに。「ジャーマンロス―スト」を合わせると、その奥に潜んだ珈琲豆本来の果実味と出合い、より奥深い味わいになります。

チーズがとろりと溢れ、食欲をそそる「ハムとチーズ ホットサンド」の断面

コーヒーは冷めるとほのかに甘みが出るので、その変化をじっくり味わうのも楽しい。デザートは、濃く抽出した「フレンチロースト」で作る「珈琲ゼリー」もおすすめです。食後も気兼ねなくゆっくりできる空間。リラックスして、穏やかなひとときを過ごせるでしょう。

店内には常連客からの贈り物がずらり。「絵画はお客さんの作品です」と笑顔で語る片岡さん

Eagle Cafe
住所　東京都文京区湯島3-31-2
TEL　03-5826-8892
営業時間　11:00〜18:00
定休日　第1・3水曜
https://eaglecafeyushima.wixsite.com/eaglecafe（外部サイトへリンクします）