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近年ブームのグルメジャンル「カタカナスシ」。本格寿司とも回転寿司とも違い、店独自のアイデアがキラリと光る創作系です。味はもちろん、インパクトも重視し、店名はカタカナで表記。ほぼ上野 オスシマチは、2022年に御徒町にオープンしたカタカナスシの人気店です。
左から、名物の「極み寿司 エビカニ合戦」1,099円、旬のにぎり「真鯛 昆布締め」2貫549円、定番の「極みにぎり 炙り海老雲丹ソース」2貫384円(すべて税込)
ほぼ上野 オスシマチのコンセプトは、「ツマんで呑めるスシ呑み屋」。暖簾をくぐると、カウンターにずらりと並んだ日本酒のボトルが目に入ります。ショーケースには新鮮なネタが用意され、どれも気になるものばかり。スタッフに相談し、おすすめのペアリングを試してみるのも楽しいです。
仕入れにもこだわっていて、スタッフ自ら週1回は豊洲市場に足を運ぶそう。そうやって仕入れたものは鮮度を活かすため、旬のにぎりになるだけでなく、刺し身や皿料理に変身することも。日本酒は定番に加え、週替りなど種類豊富。サーバーから直接注ぐ「生日本酒サーバー」は、奈良、長野、栃木など、全国7つの酒蔵から届いた新鮮な日本酒を味わえると評判です。
カウンター席に座ると厨房で寿司を握る様子が見え、ライブ感も味わえます
ぜひ食べておきたいのは、名物の「極み寿司 エビカニ合戦」。カニの甲羅に、ほぐしたカニの身とぶつ切りにしたエビが盛り付けられ、その迫力ある見た目に驚きを隠せません。特製の出汁で味付けしてあるので、卵黄と一緒に混ぜ、甲羅の下に潜む巻き寿司にかけていただきます。食べる人が最後にひと手間かけ、自分好みに仕上げる体験型メニューでもあります。
トッピングも贅沢。こぼれ落ちるイクラがつやっと光り輝き、食欲をそそります
頬張るとエビがプリッと跳ね、イクラはプチっと弾け、口の中がとてもにぎやか。さらに、ウズラの卵黄が持つコクが、全体の旨みや塩気をまろやかにまとめてくれます。細巻きの具材であるカニ味噌には、隠し味として柚子が。ふわっと舞う爽やかな香りに、うっとりしてしまいます。
カニとエビ、イクラをしっかりと混ぜるのが、よりおいしく食べるコツ
人々をあっと驚かせる創作系ではありますが、ただ奇をてらっているのではありません。舌の肥えたお酒好きが多く集まるのがその証拠。シンプルなにぎりも評判で、「真鯛の昆布締め」は、昆布の旨味が真鯛の甘みを引き立てた旬の一品。昆布締めを細く切って紐を作り、その紐で真鯛のにぎりを「締める」というシャレも効いています。
昆布の歯応えと、真鯛のふっくらした食感のコントラストもたまりません
定番の「極みにぎり 炙り海老雲丹ソース」は、お酒が進む一品。雲丹ソースは自社製です。ボイルされたエビはふわっと柔らかく、噛みしめると旨みがじわり。香ばしさが嗅覚をくすぐり、雲丹の風味が大きく膨らみます。
ほどよい塩気が感じられ、お酒をおかわりしたくなります
本格寿司のような王道の魅力とは異なる、新しいお寿司の楽しみ方。ほぼ上野 オスシマチでは、旬の食材を使った新メニューも頻繁に登場します。五感を使って味わう、体験型のカタカナスシ。これからの展開にも注目です。
JR御徒町駅のすぐ近く、おかちまちパンダ広場の横にあります
ほぼ上野 オスシマチ
住所 東京都台東区上野3-21-7 福寿ビル1階
TEL 03-5826-8006
営業時間 月〜金曜15:30〜翌3:00 土曜12:00~翌3:00 日曜・祝日12:00~23:00
定休日 無休
https://www.instagram.com/osushimachi/(外部サイトへリンクします)