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2022.09.22【クリコ】かわいい東欧雑貨の味わい深い物語に触れる

小さなヴィンテージショップやギャラリーなど、個人店が点在する谷中。下町の情緒と店の個性が混ざり合い、わくわくしてあちこち寄り道したくなります。ふと迷い込んだ道で、すてきな店に出会うこともしばしば。民族衣装を着た女の子の看板が招き入れてくれたのは、東欧雑貨を扱うクリコです。

 

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民族衣装で身を包み、花冠をした女の子が「どうぞ」と店内へ誘う

 

「旅のカケラをおすそわけしています」と店主のくりやまかな子さん。店内には、ルーマニア、ハンガリーなど東欧諸国で仕入れた品々が所狭しと並んでいます。友人がハンガリーに移住したのをきっかけに、1990年代後半~2000年頃によく遊びに行っていたそう。「当時はまだ共産圏の名残があって、革命以前の古い建物も残っていたんです」。

 

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模様は手刺繍。袖や胸元に施された複雑な刺繍が目を引きます

 

現地で見聞きしたことなど、旅のおみやげ話も興味深い。トルソーが纏うブラウスを眺めて、どんな人がこの刺繍を施したのか想像したくなります。このような味のあるヴィンテージは、今ではなかなか手に入らなくなってきたとか。時代が移り、街の景色もだいぶ変わったそうですが、「その変化も含めて物語を大事に伝えたい」とくりやまさんは言います。

 

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一部を除き、インテリアの人形や絵画も販売

 

元々東欧の民族衣装は、農家の女性が自分たちで着るために作ったもの。草花など自然のモチーフが印象的ですが、かわいさの中にワイルドな力強さと郷愁も感じられます。「手仕事は国境を越えてつながっていくので、他国の要素もデザインに取り入れられています」とくりやまさん。お客さんがここで購入した服を着て、店に遊びに来てくれることもあるそうです。

 

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左から、ルーマニアの刺繍ブラウス32,780円。ルーマニア・トランシルバニアの民族衣装38,500円(すべて税込)

 

他に、ヴィンテージの生地を使ったクリコのオリジナルポーチや小物、日本人作家のグッズもずらり。フォークロアをテーマにしたイラストレーター・Rie Kashiwagiさんのカレンダーや一筆箋は、ちょっとした贈り物にもぴったりです。実は、ショーウインドウに描かれた女の子もRie Kashiwagiさんによるもの。帰り際、ぜひチェックしてみてください。

 

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Rie Kashiwagiさんの「卓上カレンダー」1,540円、「一筆箋」650円。「ポーチ」3,800円、エストニアの女の子をかたどった「Folk Doll」1,800円(すべて税込)

 

こぢんまりした店内に東欧の魅力がいっぱい。一つひとつの商品に、人々の思いや歴史がぎゅっと詰め込まれています。かわいいものに囲まれて、遠い国に思いを馳せる。きっと、味わい深いひとときになるはず。

 

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表情豊かな人形たちも目を楽しませてくれます

 

 

クリコ
住所 東京都台東区谷中2-9-9
TEL なし
営業時間 13:00~18:00
定休日 月・水曜
Instagram https://www.instagram.com/kuriko_kuri/

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