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2022.07.07【甘味処 芋甚】昭和初期生まれのハイカラな自家製アイスクリーム

下町に揺らめく「アイスモナカ」と書かれた暖簾。甘味処 芋甚は、店名から芋を扱っているように思えますが、名物は自家製のアイスクリームです。実は、大正元年に焼き芋屋として創業し、1923年の関東大震災をきっかけに火を使わないアイスクリーム屋に転身。老若男女に愛されるその味を、現在は4代目の山田博康さんが守っています。

 

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バニラと小倉、2種類のアイスを乗せた「アベックあんみつ」610円。自家製メロンシロップで作る「ソーダ水」340円(すべて税込)

 

アイスクリームはバニラと小倉の2種類。 「バニラアイス」は粉乳と練乳がそれぞれ2種類ずつ使われ、華やかな甘みの中に素朴さも感じられます。ミルクをとかしたり、材料を撹拌する際には羽釜を使うそう。「小倉アイス」は小豆の風味が上白糖のすっきりした甘みによって引き出され、口の中にふわり。どちらも自然な味わいでさっぱりした後味も魅力です。

 

散歩のお供にぴったりなのが「アイスモナカ」。西日暮里の専門店から仕入れる最中種は、餅米からできていて、ほんのりいい香り。パリッとして歯切れがよく、アイスクリームの滑らかさを際立たせる効果も。「子供があっという間に食べてしまうからって、ご近所さんがストック用も入れて10個以上まとめ買いしてくれることも」と山田さん。

 

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左から「バニラアイスモナカ」、「小倉アイスモナカ」。各120円。11~4月頃は「抹茶アイスモナカ」150円も登場(すべて税込)

 

また、あんみつの黒蜜も昔ながらの手作り。黒砂糖と三温糖が使われていて、しっかり甘さがありつつ、さらっとした舌触りが心地よい。こしあんは柔らかくやや粘度があり、口溶けが抜群。両者が口の中で出合うと、不思議と滋味深いあんこの味わいがより強く感じられ、なんだかほっこりします。

 

 

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食べ進めるうちにアイスクリームやあんこが溶けても、さらっとした黒蜜と合わさり、最後までおいしく食べられます

 

他にもアイスクリームをトッピングしたかき氷や、バニラアイスにチョコレートソースをかけた「チョコレートサンデー」などバリエーション豊富。何度も足を運んで、いろいろ食べてみたくなります。7月に入り、いよいよ夏本番。ひんやりした芋甚のアイスクリームで涼みませんか。

 

 

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場所は、下町情緒が漂う根津。周囲には懐かしい木造の建物がいくつも残っています

 

甘味処 芋甚
住所 東京都文京区根津2-30-4
TEL 03-3821-5530
営業時間 11:00~18:00
定休日 月曜
https://www.instagram.com/imojin.nezu/(外部サイトへリンクします)

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