TOPICS
注目記事
根津の谷(や)は、1978年から続く安心・安全にこだわる自然食料品店。有機栽培や無農薬の野菜、玄米をはじめ、たくさんの品々が並んでいます。店の奥には、食べる人の体を思いやる玄米菜食レストランを併設。工夫を凝らした味わい深い料理は、ヴィーガン志向の人にもそうでない人にも人気です。
「根津の谷 定食」1,450円(税込)。おかずの内容や味噌汁の具材は日替わり
レストランでぜひ食べておきたいのが、ランチの「根津の谷 定食」。ふっくらした玄米ごはん、具だくさんの味噌汁、お皿いっぱいのおかずがトレイに並び、ボリューム感が食欲をそそります。
圧力鍋で1時間かけて炊き上げた玄米は、もっちりとした柔らかさがあり、それでいてほどよい食感も。しっかり噛めば噛むほど、口の中にうま味が広がります。
この日のおかずは「車麩の味噌カツ風」「小豆南瓜」「せりのごまあえ」
味噌汁の具材は野菜やお麩など、常時たっぷり5種類くらい。昆布と椎茸でだしを取り、伝統製法で作られた「麦味噌」と「豆味噌」を丁寧にといています。
そっと汁をすすると、具材から滲み出たうま味がじわり。食べ進めるごとに体が芯から癒やされ、食欲が増すので箸が止まりません。
お皿の上に所狭しと並ぶおかずは、どれも味付け、食感が工夫されていて、一つひとつが表情豊か。ふわっと柔らかいもの、シャキッと歯応えのあるもの、甘みのあるもの、青々したものなど、メリハリがあり、最後まで飽きずに食べられます。さらに自家製ぬか漬けがいいアクセントに。デザートとして、旬のフルーツも添えられています。
日本各地から仕入れた野菜がずらり。鮮度がいいので、味や食感がしっかりしています
なお、レストランで使われている食材は、店で購入することが可能。有機栽培や自然栽培、無農薬、減農薬で育てられた野菜、さらに玄米、穀物、有機原料を使って昔ながらの製法で作られた調味料などが充実しています。お弁当やお惣菜、おむすびの販売も(水曜・日曜以外)。他には生活雑貨、ナチュラルコスメ、書籍もあります。
玄米と、玄米によく合う梅干し、ごまも豊富に揃っています
玄米の棚には、有機玄米、発芽玄米、もち玄米も。かつては玄米を炊くのは手間がかかって大変だ、と思われていましたが、最近は手軽に炊ける炊飯器が普及しています。土鍋で炊くこともでき、「方法をまとめたリーフレットをお渡しして、炊き方をご案内したりもしています」と店主の鳥居房枝さん。2、3日分まとめて多めに炊き、おにぎりにしたり、小分けにして冷凍庫で保存しておいても大丈夫だそうです。
店内の品々は、砂糖や塩も自然のもの。それぞれに個性があるので、使って比べてみるのも楽しい
店名は、2本の坂道に挟まれた谷のような場所にあることから命名。「谷」を「たに」ではなく「や」と読ませることで、「みんなの家でありたい」という願いを込めています。
レストランがある場所には昔は蔵があり、その木材を再利用して、テーブルを作ってもらったそうです。居心地のいい空間で体に優しい食事を味わい、リラックスしたひとときを過ごしてみませんか。
レストランには木がふんだんに使われ、和やかな空気が漂う
根津の谷
住所 東京都文京区根津1-1-14
TEL 03-3823-0030
営業時間 自然食料品店10:00~20:00、レストラン&カフェ11:30~16:30(週2~3日、L.O.15:30)
定休日 日曜(レストランは水・日曜)
https://nezunoya.com/(外部サイトへリンクします)