2023.06.23新連載:お散歩コース「梅雨の蔵前」

ジメジメとした梅雨の時季は、気分も重くなりがち。そんな日は、気分をほぐしてくれる調香体験や長年愛用したくなる傘をオーダーメイドできるお店などを巡る蔵前散歩に出かけませんか?

 

さて1軒目は、健やかで美しい皮膚を保つためのスキンケアブランド・OSAJIの新業態である、調香専門店kako。ここではオリジナルのホームフレグランスが作れるワークショップ(税込5,000~)が開催されています。

 

ワークショップではまず、「トップノート」、「トップミドルノート」、「ミドルベースノート」、「ベースノート」の4カテゴリーの香りからそれぞれ1種類ずつ選んで調香。エッセンシャルオイルは、自然界に存在するさまざまな素材から抽出された成分なのも嬉しいポイント。

 

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それぞれの香りの付いたムエットを4つのカテゴリーから1つずつ組み合わせていきます

 

すべてのカテゴリーから1種類ずつ選び終わったら、次は香りごとの配分を決めます。最小で1滴、最大で5滴を混ぜることができるのですが、こちらも香りのベースとなる「ベースノート」から1滴ずつ加えてスタート。オイルを1滴足すだけで全体の印象ががらりと変わるので、香りに集中しながらベストな配合を決めていきます。

 

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1種類につき最大5滴までの間で1滴ずつ混ぜて、香りの印象を確かめながら分量を決めます

 

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1滴ずつ混ぜて、香りの印象を確かめながら分量を決めます

 

配合が決定したら、オーダーシートを元に30分ほどで仕上げてもらえます。ルームフレグランススプレーかエッセンシャルオイルのどちらか、もしくはセットを選ぶことができ、香りには自分専用のオリジナルナンバーがつけられるので、次回、購入するときは公式サイト、もしくは店頭で番号を伝えれば、同じ香りのものをオーダー可能。

 

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完成したオリジナルフレグランス

 

店内にはフレグランスやコスメが充実しているので、待っている間にさまざまなアイテムを選んでみてください。

 

kako(家香)OSAJI蔵前店
住所 東京都台東区蔵前4-20-12 精華ビル1階
TEL 03-5829-8980 営業時間 11:00~18:30
定休日 月曜(祝日の場合火曜休み)
https://osaji.net/kako/ (外部サイトへリンクします)

 

 

2軒目は「NAKAMURA TEA LIFE STORE」へ。静岡県藤枝市で100年以上続くお茶農家、中村家の四代目・中村倫男さんと、幼なじみでデザイナーの西形圭吾さんが立ち上げた、お茶の専門店です。
店内に足を踏み入れると、茶香炉からお茶のいい香りが漂ってきました。建物の風合いをそのままに、店内の什器は実際に使われていた茶箱などが利用されています。

 

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大正8年(1919年)からお茶づくりを始めた中村家は、革新的な試みを常に行っています。まずは、完全無農薬・有機栽培。中村家では3カ所ある茶畑ですでに30年以上にわたって取り組んでいます。それまで、無農薬でお茶づくりを行ってきた農家はほとんど存在せず、品質が安定するまでに試行錯誤を繰り返していたそう。

 

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3つある茶畑をNo,1、No2、No3と番号を振りブランド化。パッケージは西形さんがデザイン

 

また、生産方法だけでなく、販売もユニーク。従来の日本茶は、常に安定した味を供給するため複数の畑の茶葉をブレンドするのが主流でした。ですがNAKAMURA TEA LIFE STOREでは、それぞれの畑の特徴や、お茶の個性を大切にするため、あえてブレンドせず、収穫した畑ごとのお茶を販売しているのです。
なので、同じ中村家のお茶でも全く風味が異なるのが特徴。「同じお茶でも、土地や気候が違うだけでここまで異なるということを実感してもらいたいですね」と西形さん。

 

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すっきりとした味わいで、香りが強く立ち上がる人気NO.1の煎茶「GARDEN NO.2」。お茶のラベルには収穫年と収穫した畑の番号、収穫日など細かく記載

 

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ほうじ茶や玄米茶、抹茶なども用意

 

店頭では、気軽にお茶の相談もできます。ジメジメとした梅雨や夏の時季は、水出し用に購入される方が多い「KUKICHA(茎茶)」993円(税込)がおすすめ。葉の近くの若い茎のお茶で渋味が少なくスッキリと爽やかな味と香りが特徴です。
ぜひ自宅で、香り高く良質なお茶を淹れてホッと一息つきましょう。

 

NAKAMURA TEA LIFE STORE
住所 東京都台東区蔵前4-20-4
TEL  03-5843-8744
営業時間 12:00~18:00
定休日 月曜
https://www.tea-nakamura.com/(外部サイトへ移動します)

 

 

3軒目は、熟練の傘職人によって一つひとつ丁寧に手作りされているという、皇室御用達の「前原光栄商店」。前原光栄商店の傘に使われる生地は、甲斐織物の産地であった山梨県の富士山麓で、現在も製造されています。経糸(たていと)を一本一本手作業で織機にセットして、伝統的な機(はた)を使って、ゆっくりと丹念に織られているといいます。

 

男性にはシックな色合いの「SHADOW(長傘)」がおすすめ。

 

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「SHADOW(長傘)」35,200円(税込)。外側はブラックの生地で、内側は鮮やかなターコイズ色

 

傘の骨を支えているロクロ(ロクロ巻きと下ロクロ)という留め具部分には、割れないように硬い素材の真鍮を使用しています。これを使うことで、傘を畳んだときに細くコンパクトになるのだといいます。

 

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傘に使われている16本骨は、内側から見たときに惚れ惚れとするほどの美しさ

 

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手元は自由にカスタマイズでき、文字数問わず一行3,300円(税込)で手元にネーム入れが可能 ※素材によって価格が異なります

 

雨が降ることが多く、紫外線の強いこの時期、女性におすすめなのが晴雨兼用の傘。

 

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「晴雨兼用 一級遮光の折りたたみ傘」15,400円(税込)

 

丸みを帯びた輪っか型の手元が特長の、「インディアンヘッド」というシリーズ。手元はすべて職人による手作業で、小ぶりなためさすとかわいらしい印象です。

 

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カラーバリエーションが豊富な「インディアンヘッドの日傘」22,000円(税込)

 

その他、店内には数百種類の傘が並び、手元やタッセルを自由に選ぶと組み合わせはまさに無限大。贈り物はもちろん、自分のために一生物の傘をカスタマイズしてみませんか。

 

前原光栄商店
住所 東京都台東区三筋2-14-5
TEL  03-3863-4617
営業時間 月・火・木・土曜10:00~17:00、水・金曜10:00~19:00
定休日 日曜
https://shop.maehara.co.jp/(外部サイトへリンクします)

 

 

最後は人気のハンバーガーショップ「Mclean OLD FASHIONED DINER(マクレーン オールドファッション ダイナー)」。人気のハンバーガーに加え、サンドイッチやサラダなどの食事メニュー、パンケーキなどのデザートメニューも取り揃えた、その名の通りダイナー(アメリカの大衆食堂)。

 

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店内空間も、アメリカのダイナーを彷彿とさせる空間です

 

Mcleanのハンバーガーは、国産牛100%のパテや、酒種の入った特注のバンズ、新鮮な野菜など各具材もしっかりと作り込んでいますが、特に気を使っているのは「バランス」。パテとバンズ、野菜を一口で食べたときのハーモニーを楽しんでもらえるよう、味付けや具材の順番などは綿密に計算されています。パテの上にレタスがあるか、下にレタスがあるかで味は大きく変わってくるのだそう。

 

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人気No.1の「ハッピーベリークリームバーガー」1,958円(税込)

 

お店で1番人気のハッピーベリークリームバーガーは、4つのベリーをミックスしたベリージャムと濃厚なクリームチーズが肉厚なパティの上に乗ったハンバーガー。ベリーの甘みと酸味、クリーミーなコクが、力強い牛肉、トマトやレタスのうま味を引き出してくれます。一瞬、意外に見える組み合わせですが、まっとうな正統派の味。

 

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サンドイッチの人気メニュー「ハムアンドチーズサンドイッチ」1,672円(税込)

 

具だくさんのサンドイッチもまた人気メニュー。「ハムアンドチーズサンドイッチ」は、低温でじっくりローストしたハムとチーズ、そしてタマゴをはさんだ定番サンドイッチ。豪快に一口で食べてしまいましょう!
店内で食べるだけでなく、持ち帰って自宅や公園などで味わうのもまた楽しいはず。さまざまなシチュエーションに合わせて利用できる頼もしいお店です。ぜひ味わってみてください。

 

Mclean OLD FASHIONED DINER(マクレーン オールドファッション ダイナー)
住所 東京都台東区蔵前2-5-4
TEL  03-5823-4890
営業時間 11:30~21:00(L.O.20:30)
日曜 11:30~20:00(L.O.19:00)※翌日が祝日の場合は21:00まで営業
定休日 第3月曜 ※祝日の場合営業、翌日休業
https://www.mclean.jp/diner.php(外部サイトへ移動します)

 

 

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