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目抜き通りから路地に入り、少し歩くとふと目に入る小さな鳥居。その神社の向かいで、まるでお稲荷さんに見守られるように営業しているのが、今回訪れたハーブティー専門店「yado Kuramae」です。店内にふわりと漂う、花のようなほのかな甘い香り。思わず深呼吸して、その香りで胸をいっぱいに満たしたくなります。

2016年に島根県の出雲でスタート。2023年、2号店として蔵前店をオープン
「東京に店を出すとは思っていませんでした」と、オーナーの高橋佳世子さん。それでも蔵前には何度も訪れたことがあり、「古い問屋も、こだわりのある新しいお店もあって、派手さはないけど、落ち着いていて信頼できる街。確かなものを生み出している街」という印象を持っていたそうです。カフェや雑貨屋が多く、街歩きを目的に訪れる人が多い。
「『yado』もランチの後など、散歩の途中で寄ってもらえるお店の一つになれたらうれしいです」

白くて丸い看板が目印。スプーンで茶葉をすくう様子が描かれている

お悩みや目的に合わせた定番の20種類をはじめ、さまざまなブレンドを用意
ハーブティーの魅力は、飲むだけで日々の体調管理ができること。例えば、「季節の変わり目は体調を崩しやすいからこのお茶を飲んでおこう」「花粉がそろそろ飛び始めるみたいだからハーブで対策しておこう」など、自分の体調について意識を向けるきっかけにもなります。高橋さんは、ハーブティーを生活に取り入れやすいように、効能はもちろん、おいしさにもこだわってブレンド。リピーターが多いというのもうなづけます。

茶葉が収められた缶がずらり。ブレンド作業も店内で行う

茶葉の量り売りも可能。リピーターはオリジナルの「yado缶」を購入し、毎回持参する
実は、元々ハーブが苦手だったという高橋さん。今でもハーブ特有の癖やえぐみ、強い酸味は苦手なのだとか。「万人にとっての『おいしい』は存在しませんが、私がおいしく飲めるものは、ハーブティーを飲み慣れない方にもきっとおいしいと思ってもらえるはず」。特別な一杯ではなく普段の飲み物としてごくごく飲める、そんなハーブティーになるよう心がけているようです。

オリジナルデザインの「yado缶」。小サイズは1200円(税込)+茶葉代(缶のみの販売は無し)

8〜10杯分の茶葉が入った小袋。各850円(税込)
ハーブティーのブレンドは、定番だけでも常時20種類。例えば10番の「Balance&Beauty」は、ハイビスカスやローズヒップ、ラズベリーリーフを中心とするブレンドです。一般的なハイビスカスティーやローズヒップティーだと酸味が強く、飲みにくく感じるものもありますが、こちらのブレンドには甘みのある茶葉が加えられていて、それが酸味を和らげてくれます。おかげでごくごく飲めるので、生活に取り入れやすいです。

「ハーブティー HOT」500円(税込)。急須の中で茶葉が開く様子や抽出された色も美しい
店内では、淹れてもらったハーブティーをのんびり味わうことも可能。たくさんある中からどれにしようか迷ったら、「なんだか集中力が続かない」「最近ちょっと疲れやすい」など相談し、おすすめを教えてもらうといいでしょう。気に入ったら茶葉を購入し、自宅で試してみて。ぜひ気軽に、ハーブティーのある暮らしを始めてみてください。

店内メニューもチェック。静かな時間を過ごすのもまた癒やし

かき氷にも使用されている、ハーブを使ったオリジナルのコーディアルシロップも
また、夏季限定のかき氷も人気。オリジナルのコーディアルシロップが使われていて、ひんやりした冷たい氷と優しいハーブが歩き疲れた体を癒やしてくれます。みんな、ちょっとした不調を抱えているもの。「そんな方たちが日々健やかに過ごすためのお手伝いができたら」と、高橋さんは言います。

路地裏にあり、辺りは穏やかな住宅地の雰囲気
ハーブティーを自分で淹れるのは難しそう、と思っている方も多いかもしれません。でも、とにかく肝心なのは熱々に沸かした熱湯を注ぐこと。厳密な温度管理は必要ないそうです。「yado Kuramae」でハーブティーのある生活を始めてみませんか?
herb tea yado Kuramae
住所 東京都台東区蔵前4-31-4
営業時間 10:00~17:30
定休日 月・火曜(月が祝日の場合は営業、代わりに水曜休)
https://www.instagram.com/yado_kuramae/(外部サイトへ移動します)











