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蔵前と浅草のほぼ中間地点にあたる、静かな裏通り。開店準備中の店の前で、今か今かと待ちわびる人たちがいました。その店とは、国内外で活躍するラテアーティストのMatsuno Koheiさんがオーナーを務めるHATCOFFEE。通常の「ラテアート」はもちろん、完全オーダーメイドの「リクエストラテアート」も大きな評判を呼んでいます。
「リクエストラテアート」1,300円、「自家製プリン」600円(すべて税込)
元々はイタリア料理のシェフを目指していたMatsunoさん。調理師学校を出た後、大阪のレストランに就職し、まずはコーヒーを担当しました。そこでラテアートに出会い、この道を極めることに。
ある時、ミルクのスチームに失敗し、泡が固くなってしまったとか。ところが、ちょうど3Dシネマが流行り始めた時期だったこともあり、この固さを利用して立体的なラテアートを作ってみようと思い立ったそうです。「大阪だったので、おもしろいことが好きな人が多くて。みんな喜んでくれました」。
モチーフとなる画像を確認しながら、器用に泡を積み上げていくMatsunoさん
2015年には、原宿のカフェ・Reissueで働くようになり、リクエストに応えるスタイルもその頃からスタート。さらに2019年6月、自身のコンセプトカフェとしてHATCOFFEEをオープンしました。「リクエストラテアートは、注文してくれたお客様と会話をしながら、目の前で作っていくんです」とMatsunoさん。できあがっていく様子を見てもらうのも、「あなたの心をHATさせるラテアートを」「心を動かす作品を作りたい」というコンセプトが根底にあります。
「リクエストラテアート」で作ってもらったシャオシャオ(写真左)とレイレイ
今回、取材班は「リクエストラテアート」をオーダー。3Dで、上野動物園の双子パンダ、シャオシャオ&レイレイを作ってもらいました。注文方法は、まず「カフェラテ」「カフェモカ」「ティーラテ」など、全8種あるラテの中からお好きな一つをチョイス。それから描いてほしいモチーフを写真やスマホの画像で提示し、3Dか2Dかを決めたら注文完了です。
2本のスプーンを巧みに動かし、泡を積み重ねてパンダの形を作っていく様子は、まるで魔法。てっぺんにチョンチョンと耳を乗せたら、今度はアイスピックに持ち替え、チョコレートソースで絵を書いていきます。モコモコした泡がパンダのぽってりした体を表現しているようで、今にも動き出しそう。完成前から、その愛らしさに胸がときめいてしまいました。
店内でゆっくり味わうなら、予約をしていくか、開店直後が狙い目
ちなみに、この一杯はかわいいだけではありません。コーヒーはミルクとの相性を考え、しっかり焙煎した深煎りのオリジナルブレンドを使用しています。実際に、今回注文したカフェラテを飲んでみると、最初にミルクやチョコレートの甘味を感じ、飲み進めるうちにコーヒーの苦味が広がり、口の中でちょうどよく中和。コーヒーを飲めない人には、「ティーラテ」や「バニララテ」もおすすめです。
「自家製プリン」の上にはホイップクリームがたっぷり。クッキーのハットを被っている姿もかわいい
「自家製プリン」も知る人ぞ知る人気メニュー。ラテアート専門店でありながら、このちょっと固めでレトロなプリンを目当てに店を訪れる人も少なくないそうです。カラメルはエスプレッソがベースで、若干焦げ目がつくまで煮詰め、上から注ぎます。エスプレッソの苦味がいいアクセントになった大人のプリンは、ラテにもぴったりです。
今度の休日はHATCOFFEEを訪れて、大切な家族やペットの「リクエストラテアート」を作ってもらうのはいかがでしょうか?
通常の「ラテアート」も「カフェラテ」「カフェモカ」「ティーラテ」など全8種。各650円(税込)
HATCOFFEE
住所 東京都台東区寿3-15-6
TEL 03-6874-4750
営業時間 11:00~18:00
定休日 無休
https://www.hatcoffee.jp/(外部サイトへリンクします)
https://www.instagram.com/hat_coffee/?hl=ja(外部サイトへリンクします)