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2023年2月、隅田川のほとりに一軒のカフェがオープンしました。その名も、KAWA KITCHEN。窓の外には川面を走る屋形船が見え、一枚の絵のような景色が広がっています。
ものづくりの街として知られる蔵前にあり、周辺にはおしゃれなクラフト雑貨店が点在。浅草も近く、モダンな空気と下町の風情が溶け合っています。
大きな窓から隅田川を一望でき、開放感たっぷりのカフェ
KAWA KITCHENを営むのは、「使い捨てプラスチック削減」を掲げるサステナブルなライフスタイルブランド「S.」。建物の1階にはセレクトショップが入り、自社製品のくり返し使えるステンレス製のストローや「竹歯ブラシ」をはじめ、環境に優しい日用品が並んでいます。
木を基調にした内装は、建築家・隈研吾氏によるもの。随所に流木や間伐材があしらわれ、サステナブルを実現したデザインが心を和ませてくれます。
セレクトショップのインテリアには流木を活用。太さが均等ではない自然な形状がナチュラルな
印象を生みます
右から、「竹歯ブラシ(白)」495円、「竹歯ブラシ(小)」各495円、
「ヴィーガンデンタルフロス」各1,100円(すべて税込)
階段を上がった先が、カフェ・レストラン。「日本の食文化と伝統を伝える」がテーマになっています。グルテンフリー、ベジタリアン、ヴィーガン、フレキシタリアン、ハラルなど幅広いメニューを用意しているのは、「さまざまな人が集えるように」という願いが込められているから。また、江戸時代、蔵前に幕府の御米蔵があったという歴史にちなみ、お米とお茶を柱にしながら、和・洋をかけ合わせたここでしか出会えないラインナップになっています。
座る場所によって見える景色が変化。カウンター席からは東京スカイツリーも
カフェの店内を照らすのは、廃棄されたペットボトルを再利用し、職人が手作りした照明「PET LAMP Eperara Siapidara」
味付けは決して濃くありませんが、食材の組み合わせや調味料の使い方によって、それぞれの個性を演出。彩り豊かな「ファラフェルボールのブッダボウル」は、雑穀米の上に盛りだくさんのトッピングが乗り、食べ応え満点です。トッピングはひよこ豆で作るファラフェルボウル、ナスと厚揚げのターメリックマリネ、紫キャベツのマリネ、赤カブ漬け、菊芋チップス、アボカドetc......。全体を混ぜ合わながら食べると、旨味や酸味、スパイスの風味が口の中で重なり合い、味に奥ゆきが生まれます。
また、コリッとした漬物やフワッと揚げたファラフェルボールのように、食感のコントラストも魅力。食べ進めるごとにワクワクし、スプーンを持つ手が止まりません。
「ファラフェルボールのブッダボウル」1,980円(税込)。「大原 シナモン和紅茶」550円(税込)は食事とセットで100円引きに
お茶は国産のものを揃え、なかでもめずらしいのは「大原 シナモン和紅茶」。口に含むと、柔らかいシナモンの香りが鼻先に広がります。特徴的な味わいですが、「ファラフェルボールのブッダボウル」に潜むスパイスやミントの風味と呼応し、相性ばっちり。五感が刺激され、最後まで飽きずに食べられます。
デザートはグルテンフリーの「生どら焼き」がおすすめ。あんこやクリームの自然な味わいを引き立てるのは、米粉で作ったしっとりもっちりした皮。
「生どら焼き3種」1,210円(税込)。右から「アーモンドチョコ&コーヒー」「いちご&酒粕クリーム」「プレーン」。セットドリンクは単品の金額から100円引き
今後は、農家と消費者をつなげるファーマーズマーケットなど、イベントも考えているそう。テラス席も建設中で、足を運ぶたびに新たな楽しみを見つけられるでしょう。日ごとに暖かくなり、お出かけしたくなるこれからの季節。リバーサイドの新スポットから目が離せません。
階段の手すりにも流木が使われています。手触りが滑らかで気持ちいい
KAWA KITCHEN
住所 東京都台東区蔵前2-10-11
TEL 050-8884-9950
営業時間 10:00~17:00
定休日 月・火曜
https://www.instagram.com/kawakitchen.jp/(外部サイトへリンクします)