香りは自分自身の“オーラ”となり背中を押してくれる存在!思い出の1ページを一緒に作り上げる鷲野さんの想い
日本ではまだまだ認知度が低く、日常的に使っている人が少ない香水。
しかし香りには、瞬時に気持ちのスイッチをオンにしたり、自分の印象を演出できたりと、人の心に作用するパワーを持っているのだそうです。

こんにちは、名古屋学芸大学の「わか」です。
この企画では、学生ならではの視点から松坂屋名古屋店で働く方々の魅力を発信していきます。
今回ご紹介するのは、本館1階にあるフレグランスのお店「ラトリエ デ パルファム」のパルファムソムリエールでもある鷲野さんです。
香りをとおして、たくさんのお客様と接する上で大切にしていることや、香水に対する想いなどをたくさんうかがうことができました。

——今までのキャリアと、ラトリエ デ パルファムで働き始めたきっかけを教えてください。
鷲野さん:高校卒業後、社会人ソフトボールチームに6年間所属し、引退後に現在の会社に入社しました。香りのお店で働くきっかけは“いい香りに囲まれて仕事がしたい”というシンプルなものでした。香りは目に見えないものですが、人の印象や気分を変える力があり、それによって自分を演出できる点に魅力を感じました。
——実際に働いてみて、印象が変わったことや、感じたことはありますか。
鷲野さん:「目に見えないものを売る」ということは、言葉のニュアンスひとつとっても、とても表現力が求められる仕事だと思いました。また、男女や年代によって、とらえる言葉のニュアンスが変わってくるので、そこが難しい部分かなと感じています。
——「表現力が求められる」というお話がありましたが、香水を販売する上で、何か勉強されていることはありますか。
鷲野さん:表現力を高めるために、フレグランス以外の分野や、普段自分が触れない、知らない部分に興味を持つようにしています。フレグランスはファッションの一部だと考えているので、雑誌を読んで流行をとらえることも心がけています。
新商品が出るときは資料をよく読み、その中に出てくるワードについて「どうやってお客様に話したら伝わるだろうか」と自分自身に落とし込めるまで調べます。書いてある文章を読むだけではお客様に響かないので、スムーズにわかりやすく伝えられるよう自分の言葉に落とし込むようにしています。
——おすすめの香水の選び方があれば教えて下さい。
鷲野さん:「休みの日に出かける時(オフ)」、「仕事をする時(オン)」、「ここぞという時」の3シチュエーションで選んでいただくことをおすすめしています。特に「ここぞという時」のシチュエーションは、私たちは「ドラマティックなオン」という言い方もします。デートやイベントごとなど、自分をより大胆に魅せたい時を想像して、自分を最大限に表現できる香りを選んでもらえたらいいなと思っています。

——鷲野さんにとって、香水の魅力は何だと思いますか。
鷲野さん:“目に見えない部分で自分を表現できる”って、とても素敵なことだと思うんですよね。香りはダイレクトに五感を刺激するものなので、印象付けやすいと感じています。香りによって思い出が引き出されたり、あの時こんな感情だったなと思い出したりするきっかけにもなります。自分の人生の1ページになる香りなので、それが魅力かなと思っています。
「人生の1ページ」という言葉がとても素敵で、印象に残りました。思い返してみると、香りをきっかけにそのときのシーンが浮かんでくる経験が、私自身にもこれまでたくさんあります。そんな1ページをつくる手助けができるお仕事は、とても魅力的だと感じました。
——仕事をしていて、やりがいを感じる瞬間はありますか。。
鷲野さん:「香水が苦手だったけどここで試したら心が動かされました。今後香水を使ってみます。」とか「今まで使ったことのない香りを使ってみたくなりました。」と言っていただけたときに、やりがいを感じます。
また、私に会いに来てくださるお客さまが増えているのも、とてもありがたいなと思いますね。今はオンラインでもどこでも買える時代に、わざわざ足を運んで、私のところで買いたいとおっしゃっていただけることがとても嬉しいです。
——鷲野さんにとっての思い出の香りを教えてください。
鷲野さん:自分が1番最初に好きになった香りや、学生時代につけていた香りが1番思い出に残っている香りです。高いものではないですが、初めて纏った香りはとても思い出深いなと感じています。
私自身も、初めてアルバイトでいただいたお給料で香水を購入し、その香りが今もお気に入りなので、とても共感できるお話でした。やはり「初めて」は特別なものですよね。そんな誰かの思い出の1ページに関われるお仕事が、とても素敵だと感じました。

——自分に合う香りはどのように見つけたらいいでしょうか。
鷲野さん:ビビッときた香りや、これだ!と思う香りです。
みなさん、周りの目が気になるからとか、自分には似合わないからという理由で「やめておきます。」とおっしゃられる方も多いです。
しかし、香水は、その香りを纏うだけでその人のオーラになったり、背中を押してくれる存在になってくれるので、次第にしっくりしてきます。その香りが味方になってくれるからこそ、周りの目ではなく、自分自身が1番つけたい、本当に好き!と思える、心が1番動いた香りを選んでいただきたいですね。
実際に売り場で香水をいくつか紹介していただきました。

鷲野さんのおすすめは「〈メゾン フランシス クルジャン〉バカラ ルージュ」という香り。
クリスタルメーカーの「メゾン バカラ」の誕生250周年を記念して創られた香水なのだとか。


深みのある甘い香りでとても印象に残りました。
透明感のある香りが特徴的なブランドで、やわらかい印象もありつつも、大人なセクシー感、さらには高級感も感じられるのだそう。
さらに、タブレットを使って今の気分や食べたいものなど、選択した内容をもとに、「パルファム ソムリエ」が自分好みの香りを選んでくださるというサービスを体験させていただきました。

実は、この資格を持っているのは、松坂屋名古屋店では鷲野さんただ1人だけなのだとか。

ヒアリングをもとに選んでいただいたのがこちらの「〈ペンハリガン〉リキッド ラブ オードパルファム」。
情熱的で大人っぽく、甘さの中にスパイシーさがちりばめられた香りでした。
選んでいただくことで、自分では選ばないような香りにも出会うことができ、新たな魅力に気づくことができました。
取材を終えて
今回の取材を通して、香水の魅力を改めて知ることができました。
松坂屋は、「人の想い」で創られている百貨店です。人の想いが込められているからこそ、「ここで買い物をしたい」と思って来店してくださるお客様が多いのだと思います。そしてそれは、鷲野さんのような方がいるからこそ成り立っているのだと、改めて感じました。
私も、そう思っていただける存在になれるよう、これからも想いを込めて仕事をしていきたいと思います。
鷲野さん、この度は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!
《今回のゲスト》

松坂屋名古屋店 本館1階 ラトリエ デ パルファム
鷲野留美さん(右)
趣味は音楽鑑賞、映画鑑賞、旅行。
ライター:名古屋学芸大学 わか

百貨店の新たな魅力をお届け!
愛知の学生が広報(アンバサダー)となり
松坂屋名古屋店で働く人やコトをご紹介いたします。



