NEW
WEB注文OK
2025.12.04

おせちの文化を若い世代にも継承していきたいという想い

  • SHARE
  • Facebookでシェアする
  • XでPostする
  • LINEで送る

おせちの文化を若い世代にも継承していきたいという想い

お正月に食べる日本の特別な料理といえば「おせち料理」。
縁起の良い願いが込められた伝統的な料理でもあります。
しかし、若い世代の購入が少ないことや簡略化により、おせちを食べる機会は年々減ってきているのではないでしょうか。

 

画像

 

こんにちは。名古屋学芸大学の「わか」です。

この企画では、学生ならではの視点から松坂屋名古屋店で働く方々の魅力を発信していきます。

 

今回は、おせちのカタログ作成を通じて、さまざまな工夫でおせち料理の伝統を守っていこうとしているマーチャンダイジングの仙田さんに、お話を伺いました。


記事や写真を通しておせち料理の魅力を存分に感じ、「注文してみよう!」と思っていただけたら嬉しいです。

 

 

お正月の食卓をトータルコーディネート

 

画像

 

——おせちのカタログ作成からお客様のもとへ商品が届くまでの流れを教えてください。

 

仙田さん:

おせちのカタログ作成で特に力を入れているのは名古屋店のオリジナルページです。
全国各地の松坂屋の中で、名古屋店のみ、オリジナルの特集ページがあります。
そこに掲載する目玉となる商品のヒアリングは4月ごろからスタートします。6月にはカタログの入稿を行い、校正を何度か繰り返したあと、8月末ごろにカタログ完成となります。
9月中旬からはWebでの先行予約、10月には店頭での予約が始まります。
予約開始後は在庫管理やお客様からのお問い合わせ対応、配達の手配などを行います。受注受付が終わってからは急いで配送の準備。12月30日、31日はお渡しと配送の進捗を見守り、トラブル対応に努めます。年が明けてからは、お客様からの問い合わせ対応や反省会などを経て、1月中旬にようやく仕事納めとなります。

 

 

画像

毎年人気を集めるのは
料理研究家・大原千鶴さん監修の
「口福(こうふく)おせち 午」税込31,500円

 

 

——なんと、おせち料理の準備は4月から始まっていたのですね。
今年のカタログのイチオシは何でしょうか。

 

仙田さん:

今年は、金城学院大学の学生の方々とコラボ開発したおせちに特に力を入れました。開発に1年以上かけた自信作です。
おせちに興味を持ちにくい世代に興味を持ってもらい、いかにおせちを身近に感じてもらえるかを考え、「若い世代が買いたくなるようなおせち」をコンセプトに学生目線で意見を出してもらいました。
おせちの基本は押さえつつ、ターゲット層に合わせてアフタヌーンティーをコンセプトとし、お惣菜のお重とお菓子のお重の2種類を組み合わせていることがポイントです。
この商品だけでも楽しめますが、いつも購入しているおせちと一緒に選んでいただけたらうれしいです。

 

 

画像

「若い世代が買いたくなるおせち」をコンセプトにした
金城学院大学コラボ
「おせち de ティータイム」税込32,400円

 

 

今年のカタログの目玉商品について語る仙田さん。
おせちは毎年販売されるものですが、幅広い世代のニーズに耳を傾けつつ、テーマや見せ方を工夫し、より魅力的なおせちを追求している姿勢が印象的でした。

 

 

——カタログを作成するにあたり、何か心掛けていることはありますか?

 

仙田さん:

「お正月の食卓をトータルコーディネート」を目指しています。
お正月を迎える時って、皆さんおせち料理以外にもいろんなご馳走を召し上がりますよね。大晦日にはすき焼き、鍋、年越しそば。お正月には遠方から帰って来る親戚のためのオードブルやお菓子やフルーツなど。これらを買い揃えるのも大変...。
そんなお正月に召し上がるものがこのカタログだけで揃ったら便利ですよね。そんなニーズにあわせておせちにプラスアルファする商品の充実を心がけています。

 

 

画像

 

 

 

1月1日は誰もが迎えるめでたい日

だからこそ、ひとりでも多くのお客様に喜んでもらいたい

 

画像

 

――来年以降、なにか取り入れてみたいおせちがあれば教えてください。

 

仙田さん:

「添加物を使用していないおせちはありますか」「食塩を使っていないおせちはありますか」といったお問い合わせをいただくことがあるため、そういったものを作ることにもチャレンジしてみたいです。
今年のカタログ内の名古屋店のオリジナルページには、嚥下機能が低下している方でも楽しめる舌でつぶせるやさしいおせち「板前さんのやわらか和食 口福膳 税込16,200円」というおせちが掲載されています。
1月1日の「晴れの日」は、誰にでも平等に訪れ、みんなで同じ日にお祝いできる特別な日。需要が少なくても、誰かひとりの「こういうおせちがあったら嬉しい」という声に寄り添えるカタログを目指したいと考えています。

 

 

誰もが迎えるめでたい日。だからこそ、ひとりでも多くのお客様に喜んでもらいたい。
仙田さんのお話から、そんな熱い想いが伝わってきます。

 

 

 

おせちの文化を若い世代にも継承していきたい

 

画像

 

――今後、おせちの文化がどのようになっていったら嬉しいですか?

 

仙田さん:

お重に詰められたいわゆる「おせち」の形がこれからも続き、今後を担う世代にも広まっていけば嬉しいです。ですが、ライフスタイルの変化などでそのまま継承していくことが難しいとも思います。まずは、単品で購入したおせちをお皿に並べたり、少し華やかに盛り付けてみたりといったところから始めても良いのではないかと考えています。そういった文化だけでも残っていけばいいなと思います。

 

 

 

どんな仕事も一度はチャレンジ!

 

画像

 

――働くことについて学生へアドバイスをお願いします。


仙田さん:

自分がやりたかった仕事でなくても、一度チャレンジしてみることが大切だと思います。 私はもともと催事の企画を担当したいと考え、入職しました。しかし、外商や総菜担当に配属されていた時期もあり、常にやりたい仕事ができていたかと言われると、必ずしもそうではありませんでした。働き始めたときに、入社した会社で自分がやりたかったことが無くても、少し目の向きを変えるだけでやりたかった仕事が落ちているかもしれません。やりたい仕事を最初にやってしまうと飽きがくるので、少し腰を据えて、来るタイミングに向けて準備してみるのもよいと思います。

 

 

1年に一度の晴れの日に向けて1年以上かけて準備されていることをお聞きし、普段何気なく読んでいたカタログにたくさんの想いが込められていることを知ることができました。

 

 

 

取材を終えて

 

今回の取材を通して、仙田さんのおせちに込める想い、そしてカタログを作成するだけでなく、元旦に家族みんなでおせちを囲む姿まで思い描きながら仕事に向き合われている姿勢に、深く感銘を受けました。

私も働き始めたら、実際に見えている部分だけでなく、背景やその先のことにも想像を巡らせ、相手に寄り添った仕事ができる人になりたいと感じました。

 

仙田さん、このたびはお時間をいただき、ありがとうございました。

 

 


 

《今回のゲスト》

 

画像

 

松坂屋名古屋店 コンテンツ戦略部
マーチャンダイジング担当
仙田祐人さん(左)

趣味は、大学生から続けている居合道
ライター:名古屋学芸大学 わか

 

 


画像

百貨店の新たな魅力をお届け!
愛知の学生が広報(アンバサダー)となり

松坂屋名古屋店で働く人やコトをご紹介いたします。

→サイトはこちら

 

ショップ情報

ショップ名

松坂屋学生広報部

フロア
TEL
050-1782-7000(代表)
営業時間
松坂屋名古屋店の営業時間に準じます
カテゴリー
その他

RECOMMEND BLOG