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2026年7月、下町の風情が残る東上野にオープンした「おこめさん」。店内には、新潟県産コシヒカリ100%の米粉を用いたグルテンフリーのおやつが、ずらりと並んでいます。商品は一つひとつ、パティシエがていねいに手作り。名物のシフォンケーキを頬張ると、ふんわりした食感とお米由来の穏やかな甘みが、ホッと癒やしてくれます。

左から「若葉 “MATCHA”」660円、「日和 "PREMIUM PLAIN"」480円(すべて税込)。
「若葉 “MATCHA”」は、近所の茶葉店「岡田商店」に相談し、おすすめの抹茶を教えてもらったという
まだオープンして間もないですが、すでに地域の人々に評判。家族や友人からおみやげでもらい、おいしかったからと買いに来る人がたくさんいるそうです。
元々は、オーナーの友人に娘が小麦アレルギーだという人がいて、「その子が食べられるおやつを作ってあげたい」と考えたのが、お店を始めるきっかけの一つ。「グルテンフリーのおやつがあるお店を探していた」と、遠くから訪れる人も少しずつ増えています。

落ち着いた空気が漂う東上野の中通りで営業中

シフォンケーキは種類豊富。「紅薫 "Earl Grey "」は常連客からのリクエストによって生まれた
使用しているのは、新潟県産コシヒカリ100%の米粉。オーナー自ら、製造元の新潟製粉まで足を運び、使わせてもらえるようにお願いしたのだとか。
シフォンケーキは「日和 "PREMIUM PLAIN"」をはじめ、「琥珀 “COCOA”」「若葉 “MATCHA”」「紅薫 "Earl Grey "」「焙香 "Coffee”」など種類豊富。他にもクッキー、マドレーヌなどの焼き菓子や、プリンも人気です。

パティシエのNatsu.さん。研究熱心で、米粉の魅力を引き出すレシピを追求している

ふんわり柔らかく繊細でありながら、それでいて存在感も感じられる絶妙な食感
一般的に「ふんわりした仕上がりになる」と言われがちな米粉。実は、使いこなすのが難しいそうで、食感のバリエーションや風味を広げるには、材料の配合や製法など工夫が必要です。
「当店は手作業なので、逆に細かいところも工夫もできるんです」とパティシエのNatsu.さん。「失敗も多いけれど、だからこそチャレンジしがいがあります」と、今も研究に研究を重ねています。

「日和 "PREMIUM PLAIN"」と、砂糖不使用のバナナジュース「しあわせばなな(プレーン)」のセット950円(税込)。
追熟したバナナの濃厚な甘みがたまらない

米にちなんだ白い石で床を飾り、レジ上の照明は米粒をイメージした形状に
「米粉ならではの優しい甘みを伝えていきたいです」
そんな想いが込められた品々は、老若男女に喜ばれる味わいになっています。なかでも「日和 "PREMIUM PLAIN"」は、ふんわり食感と、その後に感じられる独特なしっとりした舌触りが心地いい。食べ進めるうちに広がるお米の甘み、卵の風味、ほのかなバニラエッセンスの香りにもうっとりしてしまいます。

貝の形をしたマドレーヌ「貝乃」や、金の延べ棒をイメージして作られたフィナンシェ「黄金」など、
お菓子のルーツを想像させる名前もいい

クッキーは、ちょっとした贈り物にするのにもおすすめ
マドレーヌやフィナンシェの表面は、さっくりした歯触り。これも米粉を使用することで生まれる特徴の一つです。マドレーヌ「貝乃」には、擦り下ろしたレモンの皮が潜み、かすかな酸味、爽やかな香りがふわり。それが米粉を邪魔せず、むしろ華やかに際立てます。
クッキーは「米粉らしさをいちばん味わえるお菓子かもしれません」とNatsu.さん。アーモンドパウダーや砂糖の分量を、米粉の特徴がしっかり伝わるようにギリギリまで減らしているそうです。齧ると口の中でほろほろと崩れ、口溶けがいい。キレのいい甘みで、朗らかな香りが残ります。

右から、フルーツを使った「彩〜IRODORI〜」380円、チョコレート味の「月影〜TSUKIKAGE〜」280円(税込)
近所には、昔ながらの豆腐店や茶葉店があり、なんだか懐かしい雰囲気。この辺りはオーナーの地元でもあり、「地域とのつながりを大事にしていきたいです」という。
大量生産はせず、気持ちを込めて日々手作り。まだ新しいお店ですが、まるで、前からそこにあったような「まちのおやつ屋さん」になりつつあります。
おこめさん
住所 東京都台東区東上野1-24-1 1F
営業時間 10:00〜18:00
定休日 土・日曜、祝日
都営大江戸線・つくばエクスプレス新御徒町駅から徒歩3分
https://www.instagram.com/okomesan_glutenfree.tokyo/ (外部サイトへ移動します)











