• TOP
  • 記事一覧
  • 【Masala Bites】インドの豊かな食文化に触れられるヴィーガン・ベジタリアン専門店

2025.08.21【Masala Bites】インドの豊かな食文化に触れられるヴィーガン・ベジタリアン専門店

2025年2月にオープンした「Masala Bites(マサラバイツ)」は本格的ヴィーガン・ベジタリアン料理を専門に提供するインド料理店です。ラジャスタン、マハラシュトラ、パンジャブ、グジャラートと南インド地方など多様な地方の伝統的なインド料理を楽しめます。

 

店主メータさんは、肉魚卵NG、玉ねぎ、ニンニクなども食べられない厳格なヒンドゥー教の宗派に属しており、家族や同じ宗派の仲間のためにと2017年にインド料理の宅配&テイクアウト専門のキッチン「Shreeji foods(シェリージフーズ)」を立ち上げたのが始まりです。

 

日本におけるヴィーガン対応のお店は増加傾向にあるといえども、肉魚を取り扱っている場合はキッチンを分けるなどの厳格なヴィーガンに対応したレストランはまだまだ少なく、日本へ来るヴィーガンの海外旅行者の多くは食事に困ることが多いのだとか。


そういった方々のためにもデリバリーだけではない実店舗「Masala Bites」を、満を持してオープンしたのです。※同店は玉ねぎ、ニンニクは使用しているメニューもあります。

お店は蔵前通り鳥越東の交差点からほど近い小道へ入ったところにあります。蔵前通りに立っている旗を目印に小道へ進むと、白を基調としたすてきな外観のお店が見えてきます。

 

画像
こちらの旗を目印に、小道へ入ろう

 

画像
シンプルでおしゃれな外観。2階は民泊施設、隣は寺院

 

画像
店内は木の温もりが感じられるナチュラルな雰囲気。パーティーにも対応可能

 

注文は、テーブルにあるQRコードを読み込んでメニューを閲覧し、モバイルオーダーする流れ。インドの定番料理から日本ではなかなか食べられない珍しい料理までが揃います。
動物性食材を一切使用しないヴィーガンメニューをはじめ、アレルギーやグルテンフリー対応など、お客さん一人ひとりに寄り添うサービスも充実しているので、スタッフさんに気軽に相談してみてくださいね。

 

画像
メニューの一部。インドのスナック(ストリートフード)も充実
※メニュー画面は変更の可能性があります


同店の料理はなんと、作り置きなし、すべてその日の手作り。素材選びにももちろんこだわっており、メータさんの妻でありメインシェフのモニカさんが直に選んだフレッシュな野菜を使用。冷凍ものは使いません。スパイスもインドからホールで取り寄せた新鮮なものを挽いて使います。

 

画像
カレー用のマサラ。これらをバランスよく調合し、挽いて使う

 

インドでは、各家庭で独自に調合するマサラがあります。「Masala Bites」のカレーに使用するマサラはモニカさんの家庭に伝わるオリジナル。シナモン、クローブ、チリ、グリーンカルダモン、ブラックカルダモン、ベイリーフ、ポメグレネードシード、スターアニス、メースリーフの10種です。このようなマサラと新鮮な野菜や豆、他のスパイスなどをうまく合わせ、素材の味を最大限に引き出した香り高いカレーやその他の料理が完成するのです。

 

いただいたのはお昼のみの日替わりランチセット(3)。サラダ、サブジ(野菜を煮込んだカレー)、ダールカレー(豆カレー)、ナン、ライス、ピクルス、ドリンクがついて1,650円(税込)とお得なセットです。
焼きたてナンとカレーを頬張れば、そこは楽園。野菜カレーはとてもまろやかで絶品。なんとも言えないうまみの余韻が続きます。ダルカレーはやさしく奥深い味わい。ナンにもバスマティライスにもぴったりで、セットにはどちらもついているのがありがたいですね。

 

画像
ランチセットは13:00までのオーダー

 

画像
ナンは卵不使用でもふんわりもちもちの食感でカレーとの相性も◎

 

そして、同店ではインドのスナックも充実しています。メータさんの本業は宝石商。日本人の同業者がインドに行き、現地では食べられたのに(日本に)帰ったらどこのインド料理屋にも置いてない!とよく聞くため色々取り揃えているそうです。これは試してみたい!

 

「ウッタパム(Uttapam)」とは南インドの軽食のひとつ。米粉とウラド豆粉を水で溶き、一晩発酵させた生地を焼いたもの。ベジタブルウッタパムはその生地にパプリカやピーマン、トマト、パクチーなどのフレッシュな野菜を混ぜて焼いたものです。見た目はチヂミやお好み焼きのようでも味は全く異なり、発酵しているため少し酸味がありさっぱりとしています。辛味が効いたココナッツチャトニと酸味のあるサンバル付きで、ウッタパムと一緒にいただくと気分がリフレッシュ!暑い季節にもってこいのメニューです。

 

画像
「ベジタブルウッタパム」1,510円(税込)。朝食や軽食として親しまれている

 

画像
適当な大きさにカットしてチャトニやサンバルといただく

 

そして、メニューを見た時から心をわし掴みにされたのが「ワダパヴ(Vada Pav)」。ムンバイ発祥のストリートフードでコロッケのような「ワダ」を「パヴ」というパンで挟んだベジバーガーなのだそう。こちらをテイクアウトしてみました。

 

画像
インパクトある見た目の「ワダパヴ」1,320円(税込)。クセになるおいしさでやめられない

 

一口食べると、予想外の味にびっくり。赤いソースは「イムリチャトニ」というもので、タマリンドの果実を使ったインドの調味料。こちらで言えばスパイスの効いた杏ジャムのような味で、甘酸っぱくスパイシーでパンチが効いています。そしてワダの下部に見える茶色いペーストは「ピーナッツマサラ」。砕いたピーナッツとスパイスを混ぜたものなのだそう。ふわふわのパンと、シンプルでスパイシーなじゃがいもコロッケ(と言わせていただきます)と、2種のソースすべてが一体となり、風味豊かで未体験のおいしさ。あとひと口、あとひと口、と食べているうちにあっという間に完食してしまいました。

 

画像
横から見た図。最強のコンビネーションをぜひお試しあれ

 

紹介したメニューはほんの一部であり、まだまだ気になる料理がたくさん。私たちがインドに行ってもレストランでは出会えないような家庭料理もいただけます。インドの食文化の豊さには驚くばかり。お酒も置いているので食事と一緒に楽しむことができます。
ヴィーガン・ベジタリアンでなくとも、心と身体が満たされる食事を堪能しに足を運んでみてください。

 

画像
モニカさんとメータさんご夫妻「一皿一皿丁寧に、情熱を込めてつくっています」

 

Masala Bites(マサラバイツ)
住所   東京都台東区鳥越1-5-4
TEL    070-9121-6677
営業時間 11:00〜22:00(L.O.21:30)
定休日    なし
JR総武線浅草橋駅徒歩10分
https://www.instagram.com/masalabitestokyo/(外部サイトへ移動します)

  • X
  • facebook