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夏の定番スイーツといえば、かき氷! この夏、上野が、すき。では上野エリアのバラエティに富んだかき氷をご紹介していきます。
今回は、木立に囲まれて落ち着いた雰囲気の甘味処、新鶯亭(しんうぐいすてい)。
大正4年(1915年)に上野公園の一角で創業しました。店名に「新」が入っているのは、戦前まで鶯谷にあった貸席料亭、鶯亭の店主が新たに構えた店だから。
ひかえめな見た目とは裏腹にこだわりがつまったかき氷が人気です。
店を覆うように草木が生い茂り、涼しげな景色を生んでいます
こちらには6種類のかき氷が用意されていて、なかでも一押しは抹茶を使った「氷宇治」。
抹茶のかき氷といえば、小豆をのせた宇治金時が一般的ですが、新鶯亭の「氷宇治」はそれとはひと味違います。こんもりと盛られたふわふわ、さらさらの氷の下に、抹茶あんシロップの緑が映えるシンプルな見た目。甘さがひかえめなので、さらりと食べ進めることができます。
ひかえめな甘さと抹茶の風味が身も心も癒してくれる「氷宇治」800円(税込)
氷の山をスプーンで崩しながら食べ進め、次第にあらわれる抹茶あんシロップと少しずつ混ぜ合わせていくのが美味しい。
器の底には白玉団子も隠れているので、見つけた時は宝探しの気分も味わえ、楽しくなります。
ちなみにこの抹茶あんシロップは、店内奥の厨房でていねいにこした抹茶あんと、手作りの白蜜を合わせ、シロップ状にした新鶯亭のオリジナル。
材料の抹茶あんは、創業当時からの看板メニュー、鶯だんごにも使われていて、そのレシピは初代から現店主の四代目まで、代々口伝えで受け継がれているそうです。
氷の下に、みずみずしい白玉団子が隠れています
看板メニューの「鶯だんご」1人前3個600円~。テイクアウトも可能です
抹茶あんシロップに使われている白蜜は、あんこの個性を引き立たせるために、甘さひかえめに作っているそう。おかげで抹茶の風味も立ち、氷が溶けた後も味わい深く、最後のひと口まで楽しむことができます。保存料は不使用で、どれも作りたてのフレッシュなもの。
素材を生かした手作りの味をしみじみと堪能して下さい。
店内にいながら、窓越しに上野公園の自然を感じることができます
美術館や動物園の後に、休憩がてら立ち寄るのもよし。ふわっさらで食べやすいので、食後のデザートにもぴったりその年の気候にもよりますが、新鶯亭のかき氷を食べられるのは、毎年4月下旬~10月頃までの暑い時期のみ。ぜひ、この機会にチェックしてみてください。
新鶯亭
住所 東京都台東区上野公園9-86
TEL 03-3821-6306
営業時間 10:00~17:00
定休日 月曜(祝日の場合は営業)