廃棄素材を使用したクラフトジンの生産や、再生型蒸留所を運営するエシカルスピリッツでは、「循環経済を実現する蒸留プラットフォーム」というコンセプトを掲げて、世界初の循環型の「エシカル・ジン・プロジェクト」という画期的な取り組みをしています。
今回は、2021年7月6日にオープンしたばかりの「東京リバーサイド蒸溜所」で人気の、香り豊かなジンをご紹介します。

 

 

店先に並ぶ美しいラベルのジン

 

日本酒生産の工程で廃棄されてしまう「酒粕」を、再蒸留することで誕生したのがエシカルスピリッツのクラフトジン。廃棄素材と聞くと通常のジンよりも味が劣るようなイメージがあるかもしれませんが、普段ジンに使われるニュートラルスピリッツよりもずっと豊かな香りがするといいます。

 

 

 

 

アロマのようにジンの香りを楽しむことができます

 

店先にはアトマイザーに入れられたジンがずらりと並びます。定番のジンが2種類と、限定品が3 種類あり、実際に香りを嗅がせてもらってびっくり！ ジン特有のツンとする香りはなく、いい香りのアロマを嗅がせてもらっているような感覚です。

 

 

「LAST EPISODE 0 -ELEGANT- 2nd batch 200ml」1,650円（税込）

 

看板商品でもある『LAST』シリーズは、「飲む香水」という呼び名の通り、香り豊かなジンです。
酒粕は鳥取県に酒蔵、千代むすび酒造が蒸留したもので、中には摘みたてのボタニカルがふんだんに使われています。

 

中身には、ジュニパーベリー、ハイビスカスティー、ピンクペッパー、コリアンダーシード、ラベンダー、カルダモン、生姜、シナモン、カフィアライムリーフ、花椒といったボタニカル成分がたっぷり。フレーバーとして、スパイスもふんだんに使われています。

 

ライムなどを入れて飲むと爽やかです

 

ボトルを開けた瞬間に広がる、爽やかなフラワーと刺激的なスパイスの香り。ジンとソーダを1対４で割って飲むのがおすすめとのこと。ボタニカルの複雑な味わいと、華やかな香りを楽しめます。

 

こちらの商品は、世界で最も権威ある品評会のひとつである「IWSC 2021」で、世界1,000以上のエントリーから9品のみしか選定されない狭き門で、最高金賞「Gold Outstanding」を受賞したといいます。

 

他にも、ウイスキー業界で最も権威のある品評会WWAのジン部門「World Gin Awards 2021」（WGA）でも、最高賞「Country Winner」を受賞、「The Gin Masters 2020」において銀賞を受賞と、お墨付きの味。パッケージやボトルの佇まいが美しいので、贈り物としても喜ばれそうです。

 

同じ『LAST』のシリーズで、ジンジャーとレモンの香りが効いてスパイシーな味わいの「LAST EPISODE 0 -MODEST- 2nd batch」も人気です。

 

期間限定の商品としては、チョコレート作りの過程で廃棄されるカカオの皮を使ったジンや、甘い香りの古木茶やカモミールをベースにした中に、茗荷、スダチ、煎茶など個性のある香りを織り交ぜたジンなどもあります。

 

 

1階の奥に構えられた蒸留機

 

クラフトジンを販売して得られた利益で酒米を購入し、酒粕を譲ってくれた蔵元に提供することで再度日本酒を生産するという「エシカル・ジン・プロジェクト」を採用しています。

 

エコロジーを体現しながら、関わる人たち皆が幸せになる素晴らしいビジネスモデルです。

 

 

 

テイクアウトで召し上がれます　※自粛期間中はボトルの販売のみ

 

2階には、エシカル・スピリッツが展開する5種のジンを使ったオリジナルカクテルが飲めるBar&Dining「Stage」があります。ジンに合わせて開発したおつまみやスイーツなどのフードメニューを提供しています。（現在、一時休業中。再開時期は未定）

 

廃棄素材を使用した味わい深いジン。ぜひ一度お試しくださいね。

 

エシカル・スピリッツ
住所　東京都台東区蔵前3-9-3
TEL　 03-6427-0009
営業時間　13：00～19：00（1階 カクテル＆ティースタンド)、18：00～23：00（2階 Bar&Dining「Stage」）
※現在は1階にてボトルの販売のみとなっています
定休日　月曜
https://ethicalspirits.jp/ （外部サイトへ移動します）