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2023.08.08【太昌園本店】上野で愛されて60年。仕込みから手間暇かけた本格焼肉

上野広小路と湯島の間に位置し、狭い道が細かく交差する広小路横丁。多くの飲食店がひしめくなか、昼間から賑わう焼肉レストランがあります。

 

太昌園は、初代が祖国・韓国の食文化を伝えたいという思いから、1963年に上野で創業。日本人の味覚に合わせて作り上げた味を、現在は二代目が守っています。

 

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上野に本館、別館、上野駅前店、系列のイタリアンレストランがあります

 

厨房にはこの道20年以上の調理長をはじめ、「焼肉職人」と呼ぶべきプロが集結。仕込みから完成まで、とことん手間をかけています。部位ごとに肉質を見極め、タレも手作り。本格焼肉をみんなでわいわい分かち合うのはもちろん、一人で気軽に楽しめるランチがあるのもうれしい。

 

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「Bランチ」1,150円(税込)。肉は(手前から時計回りに)カルビ、レバー、ホルモン、タンスジ。内臓の種類はその日によって変わります。キムチ、サラダ、スープ、ごはん付き

 

なかでも、おすすめはBランチ。カルビと内臓の盛り合わせがメインになっていて、それぞれの味わいや食感を食べ比べることができます。火をつけた網に肉を置くと、脂がジューッという音を立て、一気にわくわく。トングでひっくり返しているうちに香りが広がり、ますます食欲をそそります。

 

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焼けるのを待つ時間も、焼肉の醍醐味の一つ

 

ちょどよく焼き目がついたら、いよいよ食べ頃。カルビは醤油ダレで下味がつけられていて、そのタレの芳醇さが力強い肉の味わいをより引き立てています。柔らかい肉質ながら歯応えもあり、噛むたびに旨味が増すよう。ごはんもどんどん進みます。
続いて、ホルモン。こちらは甘みと塩気が感じられるみそダレで下味がつけられています。頬張ると表面はふわっとし、それでいて噛むとしっかりとした弾力。この食感のコントラストがたまりません。

 

ちなみに、太昌園はタレにもこだわっていて、仕込みの段階で使われる「揉みダレ」は醤油と味噌の2種類。精肉は醤油ダレ、内臓系は味噌ダレに漬け込みながら丁寧に揉んで柔らかくし、味を染み込ませるそう。さらに、別添えの小皿で提供され、食べる直前に使う「つけダレ」も自家製。初代から引き継いだレシピは門外不出です。

 

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冷たいスープとキムチの辛味が暑い夏にぴったりの「冷麺」 1,050円(税込)

 

また、キムチは日本人に合わせて甘辛に仕上げているとか。口に入れると最初はピリッとしますが、次第に野菜の甘みが膨らみ、辛味が後を引かない。塩漬け作業の一次発酵後、ヤンニョム(唐辛子、塩辛、にんにく、大根、にら、などの素材とスパイスで作る合わせ調味料)を白菜一枚一枚に塗り込み、そこからさらに熟成させるため二次発酵。防腐剤や着色料、保存料は一切使っていません。

 

「冷麺」にも同じキムチが使用されますが、スープと混ざることでまた違った印象に。少し辛味が和らぎ、野菜の甘みが強調されることで浅漬に似た風味が生まれます。一方、牛ダシが効いたコクと深みのある特製スープにはキムチのヤンニョムが溶け出し、キリッとした辛味が。全体の味わいをぐっと引き締めてくれます。

 

他にも、絹のような口当たりの「シルクユッケ」のような、今ではあまり出会えない生肉など、多彩な料理を用意。ぜひ、しっかりお腹をすかせてから訪れたいです。

 

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席はカウンター席、テーブル席、個室など、シチュエーションに合わせて選べます

 

太昌園 本店
住所 東京都台東区上野2-8-6
TEL 03-3831-6365
営業時間 11:00〜22:00(L.O. 21:30)
定休日 無休
https://taishoen.co.jp/(外部サイトへリンクします)

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