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2023.01.20【coccia】イタリアと青森の手仕事モノの魅力が詰まったセレクトショップ

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イタリアと青森の手仕事物を中心に、珍しいアイテムが揃う「coccia」(コッチャ)。店名のcocciaとは、イタリア語で「剣の鍔(つば)、動植物の殻」を意味する言葉なのだそう。
オーナーの池田さんは、2008年から7年ほどイタリアに住んでいたことがあり、そこで出会った現地の職人の手仕事モノに深く惚れこんだといいます。それらを日本の人にも紹介する場として、2021年10月にお店をオープン。店内には、池田さんの出身地でもある青森産の食材や手仕事モノも取り扱っています。

 

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ディスプレイとして使われている脱穀機

 

お店に入ってすぐに目に飛び込んでくるのが、大型の丸い機械のようなもの。これは、青森にあるオーナーのご実家で使われていた唐箕(とうみ)と呼ばれる脱穀機なのだそう。

 

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天井に吊るされたディスプレイもイタリアや青森の民具です

 

店内の至るところに、青森の民具や、イタリアの蚤の市で購入されたというアンティークが、棚や什器として使われています。異なる2つの国の民具に、新たな命が吹き込まれて現役で活躍しているというのは、なんとも素敵な光景です。

 

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品種が異なる色彩豊かなりんごジュースがずらり

 

まずは青森産のものから。青森といえば、りんごの名産地。レジ横にずらりと並ぶカラフルなドリンクは、すべてりんごジュースです。

青森で100年以上続くりんご農家さんのりんごを使ったりんごジュースは、品種ごとに全く異なる色をしていて、言われないとりんごジュースだとわからないほど赤い色のジュースもあります。

 

いずれも、減農薬、有機肥料栽培で大切に育てられたりんごで、一番美味しい時期に収穫してりんごジュースにしているのだといいます。

 

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左から「WONDER APPLE ジョナゴールド」「WONDER APPLE 赤~いりんご 御所川原」

 

これらのりんごジュースは、りんごの繊維までまるごと含まれる無濾過製法で作られています。さっそく、利き酒ならぬ、利きりんごジュースをやってみました。

 

まずは「ジョナゴールド」から。こちらは一口飲んで、その濃厚さに驚きました。一般的なりんごに比べて酸味が強く、後味がスッキリ。甘いジュースが苦手な人でも飲みやすい味です。炭酸と割って飲んでもおいしくいただけそうです。

 

そして、次は「赤~いりんご 御所川原」のりんごジュースをいただきます。その名の通り、りんごジュースと言われなければわからないほど、真っ赤な見た目。青森県の五所川原市のみで栽培されているという珍しい品種のりんごで、果肉だけでなく、花や葉まで赤いのが特長です。味は甘さ控えめでさっぱりとした味わい。品種が違うだけで、こんなに味が異なるのかと驚きました。全部制覇してみたくなったほどです。

 

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青森の珍しいお菓子類もたくさんありました

 

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珍しいりんごの葉のお茶なども

 

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珍しい「青森クラフトビール」もあります

 

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「津軽びいどろのオイルランプ」3,850円(税込)~

 

お店で一番人気だというランプは、津軽の伝統工芸品である和ガラスのびいどろで作られています。ころんとした見た目がかわいらしく、お部屋のインテリアとして重宝しそうです。

 

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手前左と奥「津軽びいどろオイルランプ ねぶた」、手前右「津軽びいどろオイルランプ 氷結」各4,180円(税込)

 

カラフルなものから、シンプルな色合いのものまで、デザインもさまざまです。贈り物としても喜ばれそうです。

 

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窓際には、美しい色合いの津軽びいどろの豆皿やグラスが勢ぞろい

 

現代の工場生産のガラス製品には出せない、凹凸のあるガラス表面には、カラフルなジェリービーンズを散らしたような鮮やかな色が躍る。一つとして同じ模様のものがない、まさに一点もの。食卓が一気に華やぎそうです。

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「津軽こぎん刺し/南部菱刺し ヘアゴム」1,320円(税込)

 

青森の伝統的な刺し子のヘアゴムは、たくさんの色と模様があるので、どれにしようか目移りしてしまいます。

 

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「さきおりCHICKA がま口ポーチ」3,300円(税込)

 

古布を使った南部裂織のがま口は、どこかエスニックな雰囲気。寒冷地である青森では、綿の入手が困難だったため、使い古した布を細く裂いて、服や掛物などに再利用して使ったそうです。手仕事ならではの温かみを感じます。

 

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青森の藍を使った石鹸や歯みがき粉、消臭・抗菌スプレーなどもありました

 

青森の伝統工芸品にたっぷり触れることで、青森に行ってみたいなという気持ちにさせてもらえました。
次はイタリアの伝統工芸品や手仕事モノを見ていきます。

 

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「Mancioli(マンチョリ)」3,990円(税込)

 

もっとも目を惹いたのは、花や野菜、動物などのレトロな絵柄のお皿です。
これは、イタリアのトスカーナ地方にある陶器の街で生まれた陶器ブランド「Mancioli(マンチョリ)」の60年代~80年代デッドストックで、野山の花を描いたヨーロッパらしいデザインが特長です。

 

オーナーが現地に住んでいた頃に出会ったブランドで、今はもう生産されていない貴重なものだといいます。つい、コレクションしたくなる素敵なお皿です。

 

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「Mancioli(マンチョリ)60~80年代 鳥の置物(デッドストック」9,200円(税込)

 

同じメーカーの愛らしい鳥の置物もありました。

 

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「FRANCO(フランコ)ブレスレット」3,300円(税込)~

 

イタリア、ミラノで活躍する木工工芸家FRANCOの作る、繊細な模様が描かれたブレスレット。象嵌(ぞうがん)細工や寄木細工に似たインタルシオという技法で作られたもので、15世紀頃のイタリアでは、家具や建具の装飾技術として発展したといいます。

 

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「塗り絵もできる版画セットXIOLOCART(クシロカルト)」1,990円(税込)

 

数多くの受賞歴がある木版画アーティストの一人、マリアエリーザ・レボローニが中心となって活動する、ペルージャの木版画工房で作られたこちらの壁絵は、手彫りで作られる木版画だからこその、ぬくもりややさしさが感じられる作品です。

 

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箱の中には色ペンが入っていて、自分で色付けを楽しめます

 

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クラシカルな雰囲気が魅力です

 

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「XILOCART ワイン記録帳」3,580円(税込)

 

同じ工房で作られているワインの記録帳は、前半はイタリアの各地域で作られるワインのメモができる仕立てで、後半は自由にメモができるページとなっています。ワインの産地イタリアならではアイテムなので、ワイン好きの人へのプレゼントとして買っていく方も多いといいます。

 

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フィレンツェで革職人をされていたというオーナーの旦那様の革製品も扱っています

 

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お店の前にはベンチがあり、飲食可能です

 

店先にベンチと小さなテーブルがあるので、お店で買ったりんごジュースや青森のクラフトビールを飲んだり、お菓子を食べたりすることもできます。谷中散歩のついでに立ち寄ってみてはいかがでしょう?

 

coccia(コッチャ)
住所 東京都台東区谷中6-4-6
TEL 03-5834-2712
営業時間 10:30~17:00
定休日 月・火曜(祝日の場合は営業。臨時休業があるため、ホームページもご確認ください)
https://www.coccia-shop.com/(外部サイトへリンクします)

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