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2018.11.06アメ横で発見!これが「都まんじゅう」のルーツ

カステラ風の生地で、主に白あんを包んだ「都まんじゅう」。
日本各地に存在し、「とうまん」など、地域によって異なる名前で呼ばれています。
共通点は、回転式のまんじゅう製造機で作られていること。
なんとそのルーツが、アメ横にある「上野 都まんじゅう本舗 かるた家」なのです!

 

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グルメスポットや、食料品、化粧品、雑貨を扱うお店など、約400軒がひしめくアメ横に位置

 

そのまんじゅう製造機とは、「キノ式自動製菓機」。
明治末期に福岡県で操業し、2015年に工場を閉じた城野(きの)鉄工所が生産していました。
およそ80年前、同社が実演販売も兼ねて初めて出店したのは、福岡市でした。
1950年には東京に進出し、銀座、池袋に店を構えたと言います。
やがて銀座店が上野に移転し、それがこの「かるた家」に。
いまや本家本元が営む唯一の店舗であり、「都まんじゅう」は上野みやげの定番となっています。

 

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手にひらにちょこんと収まる、小さくてかわいい「都まんじゅう」10個入り600(税込)円~

 

「当時、うちの機械(キノ式自動製菓機)を入れて店を開きたいというお店があれば、使い方やレシピなど、ノウハウも一緒に伝えていました」と「かるた家」店主の小松雄二さん。
とはいえ、「軌道に乗ったあとは、どうアレンジしても自由」で、あんの種類や材料に決まりはなく、それぞれのお店の判断に任せているそうです。
“元祖”はというと、ほんのり香ばしい生地と、キメの細かい、素朴な甘みの白あんが魅力。
北海道産の手亡豆や、小麦粉はスーパーバイオレットを選ぶなど、一つひとつこだわっています。

 

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北海道産の手亡豆。こちらでは、白あんの原材料として使われています

 

キノ式自動製菓機は、自動とはいえ、焼き加減の調整がなかなか難しいのだとか。
「かるた家」は生地に余分な水分を加えず、卵をたくさん使うので、油断するとすぐ焼けてしまい、
タイミングの見極めが必須です。
そこで欠かせないのが、小松さんの職人としての技とこだわり。
焼き上がったまんじゅうは、いずれもほどよいキツネ色で、とても食欲をそそられます!

 

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こぢんまりとした店内に設置された、大きなキノ式自動製菓機。外からも覗くことがでます

 

添加物は一切使っていませんが、原材料にこだわり、上質なものを選んでいるため、4、5日は柔らかいまま楽しめます。
箱詰めでの販売になりますが、おみやげにしたり、普段のおやつに自宅で少しずつ食べたりするのにもおすすめです!

 

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生地の仕込みをする小松さん。年末年始やお花見のシーズンには、店の前に行列ができることも

 

上野 都まんじゅう本舗 かるた家
住所 東京都台東区上野4-9-13
TEL 03-3835-0068
営業時間 10:00~20:00
定休日 水曜休

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