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こんにちは、岩倉高等学校放送部の石川です。部員4名で東京上野税務署にある「タックス☆スペースUENO」に行ってきました。
「タックス☆スペースUENO」は、「税の学習」や「パソコンを使用した体験学習」などを行う施設です。平成15年6月に、全国で唯一の租税教育用施設として開設されて以降、東京国税局管内をはじめ全国から多くの児童・生徒が利用しています。
今回はこの施設で体験学習をし、税務広報広聴官の中村さんにお話しを聞きました。
東京都上野税務署
【質問・石川】こちらではどのようなことができるのでしょうか。
【中村さん】児童・生徒の皆さんを中心に税の仕組みについて理解していただくためのスペースになっており、様々なプログラムでの体験を通じて税について正しく理解してもらうという目的の施設です。
【質問・長谷川】ここで得られる情報の魅力について教えて下さい。
【中村さん】私たちが用意している租税教室を通じて、税金について身近に感じてもらったり、主体的に学んだりしていただくことができるのが魅力ではないでしょうか。また私たちの税金がどのように使われ、どのように役立っているかというのを自分の目で見て、触って自然に学んでいただくことができます。
【質問・高橋】触ってというのが、とても面白い表現ですね。
【中村さん】はい。プログラムの中にはゲームを通じて税を理解するというものが数多くあります。体験していただき皆さんには、楽しく学んでもらいたいですね。
【質問・山家】年間でどのくらいの方が訪れますか?
【中村さん】付き添いの方なども合わせると年間で約800~900人ほど来ていただいています。そのうち高校生は約40~70人くらいです。一番多く利用を頂いているのは、東京国税局管内の方ですが、東京国税局管外の方も修学旅行などで遠方から来て、当施設のご利用をいただいております。
【質問・長谷川】普段、タックス☆スペースUENOにはどういった方が訪れるのでしょうか。
【中村さん】小学生から大学生、社会人の方々まで幅広くご利用いただいております。また、税理士会や青色申告会、法人会といった団体の方にもご利用いただいております。
【質問・高橋】「タックス☆スペースUENO」はどういった活動で使われることが多いのでしょうか。
【中村さん】夏休みの自由研究や税の作文を作る際にここで勉強していただくときが多いです。
【質問・石川】独自の取り組みや力を入れているものはありますか?
【中村さん】ここタックス☆スペースUENOではパソコンが18台あり、このパソコンを使いながら「まちづくりゲーム」や「確定申告書作成体験」などを行うことにより体験型のプログラムに取り組んでいます。また、租税教育用DVD視聴や階段に展示されているクイズなどを通して楽しく税金についてふれることができます。このような施設は全国でもここでしか体験できない独自性のあるものです。
「まちづくりゲーム」や「確定申告書作成体験」
一億円の重さ体験
【質問・高橋】高校生の私たちは、どのようなものを見ればいいですか?
【中村さん】まずは税金がどのようなところで使われているかを理解していただくことですね。皆さんも18歳になったら選挙権が持てるのでそのときに租税教室で勉強したことを思い出していただけたらなと思います。他にも国税庁、国税局、税務署の仕事も知っていただき進路選択の一つにしていただければなと思います。
まとめ
全国的にも珍しい「税務体験」ができる「タックス☆スペースUENO」。このような貴重な場所が上野にあることを知り、実は緊張感を持って部員4名はお邪魔しました。しかし、実際には楽しく税について学ぶことができ、同時にしっかりとした知識を身につけることのできる場所でした。学校では教えてくれない確定申告の体験や、工夫のある租税教室での講義で今まで深く考えたことのない税について身近に感じることができました。
多くの皆さんにここを訪れてもらって、楽しい税の学びを通じて税金の大切さを知る機会にしてもらいたいと感じました。
感想
【石川】
税というのは、暮らす人々にとって差がなく身近にあるものの、特別意識してみることが少ないものだと思っていました。今回の取材で税務署の仕事を初めて知りました。こちらの施設は、海外からも見学に来るとのことで、その存在の貴重さを感じました。全国唯一の存在であるタックススペースへ、皆さんにも是非訪れてみて欲しいです。
【高橋】
普段我々高校生が税務署に訪れる機会は少なく、少し想像しづらく、実はどのようなことを行う場所なのかも曖昧でした。今回の取材を通じて、学生を対象に行っている租税教室や、確定申告の体験など、税務署が我々の生活にいかに重要なものかを知ることができました。また、中村さんをはじめ、税について優しく教えてくださった税務署の方々のおかげで税務署の役割に親近感が湧きました。
【長谷川】
小学生のうちから税について触れてもらえるよう、魚釣や射的などのゲームを職員が作り、楽しみながら税について「触れ合う」工夫があって驚きました。お話の中で、税金はみんなで納める「会費」と表現するところがあり、感心とともに納得をしました。このような施設が全国的に拡がればさらに幅広い世代に知ってもらうきっかけになると思います。
【山家】
税金は私にとって遠い存在だと思っていました。しかし、今回の取材で税金はとても身近なもので、なくてはならないものだと強く感じました。また、この施設では子供達にも税金に親しめるコーナーがあり、素晴らしかったです。まだ収入を得ない若いうちからが税金について学べたり、体験ができたりする施設や機会をもっと増やして欲しいと感じました。