TOPICS
注目記事
編集員の佐藤です。
五條天神社は第十二代景行天皇の御代(110年頃)、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際に上野の忍が岡で医・薬祖神の二柱である大己貴命(おおなむぢのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)に御加護をいただいたことを感謝されて、この地に両神をお祀りしたのが御創祀と伝えられています。
社地は御創祀以来、天神山(今の上野公園内にある摺鉢山古墳)、瀬川屋敷(アメヤ横丁入口)の他、幾度か変遷を重ね昭和3年9月に現在の地(上野公園4-17)に御遷座となりました。
まさに御由緒より1900年を超える東都屈指の古社です。
こちらの五條天神社では、2月3日の節分を「うけらの神事」という追儺の神事として毎年盛大に行っています。今年も神事の当日に五條天神社を訪問しましたので、その時の様子をご紹介します。
<節分祭>
社殿で年男・年女奉仕者が玉串拝礼の後、方相氏(ほうぞうし:四つの金目を持ち鬼を退治する役)が入場します。
【写真 方相氏(ほうぞうし)の様子】
<蟇目式>
宮司さんが神弓・神矢で氏子町内の病や災いを祓います。
【写真 蟇目式(ひきめしき)の様子】
<病鬼・悪鬼との問答>
氏子の年番総代が副斎主を務め、出現した病鬼・悪鬼と問答をします。鬼たちは過ちを悟り神前より退散します。
【写真 病鬼・悪鬼が登場】
【写真 方相氏(ほうぞうし)と病鬼・悪鬼が対峙】
【写真 副斎主と病鬼・悪鬼の問答】
<豆まき>
年男・年女奉仕者が社殿前で豆を撒きます。
【写真 豆まきの様子】
私の隣では外国人の男女が「うけらの神事」の様子を動画撮影していました。
外国の言葉でお話をされていたので観光客の方でしょうか?
でも、日本の古くからの神事を外国の方々と一緒にお迎えできるのは、なんともうれしいことです。
来年になってしまいますが、みなさんも是非、五條天神社の「うけらの神事」に足を運んでみてはいかがでしょうか?