モノではなく想いを運ぶお仕事。百貨店物流の舞台裏に迫る。
注文した商品を家まで届けてくれる物流サービス。
コロナ禍を経て、利用する機会が増えたと感じています。
そんな物流の現場では、具体的にどのようなことが行われているのか知っていますか?
今回の取材では、実際に松坂屋の物流の現場にお邪魔し、お話を伺ってきました!

こんにちは!南山大学の「Nene」です。この企画では、学生ならではの視点から松坂屋名古屋店で働く方々の魅力を発信していきます。
今回ご紹介するのは、業務推進部ストアオペレーション担当(※) の深谷さんです。
社内キャリアの大半が物流という、社内でも稀有なキャリアを歩んできた深谷さんに物流の現場を案内していただきながら、お話を伺ってきました!(※2026年8月現在)
中元・歳暮からおせちまで、百貨店物流の舞台裏に迫る

──「物流」と聞くと宅配やトラックをイメージしがちですが、百貨店の物流とはどんなことをしている部署なのでしょうか。
深谷さん:百貨店の物流は、「商品の搬出入管理」「配送品管理」「物流経費管理」などの日々の業務に加え、「中元・歳暮といった繁忙期の運営」まで幅広く担っている点が特徴です。具体的な業務の一例としては、商品が入荷した際の検品、各フロアからの配送品回収と宅配会社への引き渡し、係員回し商品の外商への運搬、ギフト包装などがあります。
──百貨店である松坂屋ならではの業務ですね。その中でも物流の一番忙しい時期はいつごろですか。
深谷さん:中元と歳暮の時期が一番忙しいですね。今は中元も歳暮も縮小マーケットですが、松坂屋を利用されるお客様の中にはこの文化を大切にされているお客様も多くいらっしゃいます。あとはお正月のおせちの配送の時期も忙しいです。12月30日から31日まで無事におせちがお客様のところへ届くよう進捗管理をしています。
おせちに限ったことではないですが、配送中に崩れないように考慮しながら慎重に扱っています。

かつては松坂屋社員の間にもあった中元・歳暮の慣習。現在大学生の筆者は中元・歳暮を贈った経験ももらった経験もなく、その存在感も薄れてきていますが、昔から毎年大切にされている慣習です。
「松坂屋」という名前の入った贈り物を贈るということに特別感があるのかもしれません。
また、拡大マーケットである松坂屋のおせちに関して、以前学生広報部で取材を行っているので、ぜひこちらもご覧ください。
モノではなく想いを運ぶ仕事。物流の現場を特別に見学

そして、今回の取材では実際に松坂屋の物流の現場を見学させていただきました!
ドラマや報道ニュースでしか見たことがない、たくさんの山積みの荷物とトラックが行き交う現場に緊張しつつも、ワクワクした気持ちで取材をしてきました。
──ここにある商品は、多くが大切な方へのギフト。送り先への想いが詰まっていると思います。そんな「人の想いを届ける仕事」について、深谷さんが大切にされていることはありますか?
深谷さん:この仕事はとても責任感が強い仕事であると思っています。お客様からすると、ギフトは1つであり、そのギフトは「松坂屋」からの荷物として届きます。なので、少しのミスでも、送る側の信頼や企業イメージを損なう可能性があります。「モノを運ぶのではなく、お客様の想いを届けている」という共通認識のもと「正確に」かつ「丁寧に」向き合うことを全員で徹底しています。残念ながら人の手による仕事ですので、どうしてもミスは起きてしまいます。その場合は徹底的に事故原因を追及し、チーム全員で改善を図っています。

──これだけたくさんのギフトを正確に扱うこと、とても大変な仕事であると思います。商品を間違えないように、配送ミスを防ぐためにされている取り組みはありますか?
深谷さん:倉庫には約800種類の在庫があるので、商品を間違えないための工夫として、ピッキング担当、包装準備担当、包装担当の3名体制で、箱番や商品名の一致をそれぞれ確認しています。また、中には同一の箱番の商品もあるため、そうした商品には在庫場に注意喚起の掲示を行い、作業者が思い込みで作業を進めないように意識付けを徹底しています。人の目による確認と仕組みによる注意喚起の両面で、配送ミスの防止に取り組んでいます。
物流倉庫では、多くの山積みの商品とその商品を1つひとつ丁寧に包装する作業員の皆さんの姿がありました。
さまざまな現場で作業の機械化が進む中だからこそ、こうした人の手で1つひとつ作られていく贈り物には温かみがあり、特別感が生まれるのだと感じます。
信頼と品揃えが生む、百貨店ギフトの安心感

──昨今ネットショッピングが増えていくなかで、百貨店の贈り物には間違いがないという安心感があります。お客様が安心できる理由は何だと思いますか?
深谷さん:「百貨店への信頼」と「品揃え」の大きさが安心感に繋がっていると感じています。ギフトセンターでは、係員が表書きやのしの選び方などについて、お客様と対話しながらギフトのプロとしてご提案し、一緒に商品をお選びいただけます。また、「松坂屋の包装紙が良い」とおっしゃってくださるお客様も多く、そうした点も百貨店ならではの価値だと感じています。品揃えについても、定番のギフトはもちろん、旬のお菓子や生鮮食品まで、2,000点を超える商品からお選びいただけます。そのようなお客様の期待にお応えするために、最終工程(包装・出荷)では、ミスや事故を起こさないことを最優先に、日々改善を重ねながら業務に取り組んでいます。百貨店の安心感を裏側から支えているのが私たちの仕事だと考えています。

“百貨店だから安心”と思っていただけているからこそ、お客様の信頼を裏切らないために裏側で徹底したチェックもまた必要となるんですね。
また百貨店は品揃えも多く、多彩な候補から選ぶことができるので、贈り物選びをする時間も楽しく過ごせそうです!

最後に、働くことについて学生へアドバイスをお願いします!
深谷さん:仕事は生活のために必要なものですが、それだけではありません。働くことで「人の役に立つ」「社会との繋がりを持つ」「自分の可能性を広げる」「新しい価値観に出会う」といった経験も得られます。つらいこともありますが、働くことには自分の世界を広げる力があります。
一方で、仕事は人生の大きな一部ですが、すべてではありません。趣味、友人、家族、健康、自分の時間も同じくらい大切です。仕事とプライベートのバランスをとりながら、自分なりの幸せを見つけていってください。
取材を終えて
今回の取材を通して、普段見ることができない物流の現場の仕事について知ることができました。
華やかな百貨店の仕事を裏から支え、私たちに大切な商品を届けてくれる物流の仕事はまさに縁の下の力持ち!
日々お客様と商品と向き合い、丁寧に仕事をこなす物流現場の皆さんの姿はとてもかっこよかったです。
深谷さん、改めてこの度は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!
《今回のゲスト》

松坂屋名古屋店 業務推進部
ストアオペレーション担当(※)
深谷智洋さん(右)趣味は、軽登山や釣り
ライター:南山大学 Nene
(※2026年8月現在)

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