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2025.05.05【菓子工房ルスルス】姉妹二人三脚で営む下町のお菓子屋さん

浅草駅から少し歩いた閑静な通りにひっそりとたたずむ”菓子工房 ルスルス”。

引き戸を開けると、東京にいることを忘れてしまうほど、落ち着いた空気とおいしい焼き菓子の匂いが漂う”ルスルス”は、日本舞踊のお師匠さんの自宅兼お稽古場だった建物をリノベーションして造られました。

 

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下町らしい趣のある外観 

 

2006年に東麻布店開業ののち、二号店として2012年オープンした浅草店。お店は、新田あゆ子さんまゆ子さん姉妹二人三脚で運営。仕事も家族もちゃんと見える距離でお店を開きたいという思いから浅草を拠点に。パティシエのあゆ子さんは、今現在、二児の母として子育てをしながらお店を運営し、スタッフとともにお菓子を届けています。

 

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築50年の古民家を改装したこだわりたっぷりのお店

 

ルスルスといえば、売り切れ必須で大人気のクッキー缶!「夜空缶」と「鳥のかたちクッキー」の2種類ご用意があります。

 

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ひとつひとつ手作業で結ばれたリボン

 

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「鳥のかたちクッキー」税込1793円

 

今回ご紹介するのは、「鳥のかたちクッキー」。

缶の中には、丁寧にアイシングされた鳥たちがぎゅぎゅっと集まっています。シンプルにつくられた、素材の味わいが優しいクッキーで、甘さの加減が心地よい、ほどよい酸味を感じるレモン風味。緑色の鳥は、抹茶風味。レシピはオープン当初から変わらない、長く愛されるお味です。

 

数ある形の中で”鳥”を選んだ理由について伺うと、トリサワさんというお世話になっている編集者さんの苗字から生まれたのだとか。仲睦まじいちょっとユニークな裏話です。

ルスルスのクッキー缶の魅力はクッキーそのものだけではありません。ほかのクッキー缶にはない、とあるしかけが…

 

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ショップカードの下に赤い紙が...

 

なんと、折り紙入り!

折り紙を同梱した経緯について伺いました。

 

まゆ子さん「折り紙を入れることで、コミュニケーションが自然に生まれると思うんです。どうやって使うんだ?と試行錯誤して考える時間も。はじめに販売した夜空缶は、青や紺の寒色系の折り紙を入れています。クッキーを置いて夜空を自由につくって星が浮かんでいるのを楽しんで欲しいという思いはありました。ただ、私たちが説明書きを入れたり、やり方を説明したりしてしまうと、それが正解のように思われてしまうので、あえて言及はしていません。口伝えで誰かにこっそり教えたくなるような余白を残して、本能的に楽しんでもらいたいです。なんとなく手が動いてしまって、鶴や、やっこさんを折っても、もちろんいいんです。」

 

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「鳥のかたちクッキー」は夕焼けをイメージした暖色系の折り紙

 

 

折り紙を広げたり、折ったり。乗せ方1つ変えれば表情も変わり、思わずたくさん撮影したくなってしまいます。折り紙は、老若男女問わず誰もが遊んだことがあるはず。そんな日本人にとって馴染み深い折り紙が、日々のあわただしい時間にゆったりとした時間を生み、新たな楽しみ方を提供してくれるのです。

 

ルスルスという店名は、フランス語で“源”という意味があり、お菓子を通してなにかしらの発信をしていく、という想いが込められています。また、言葉に出した時の口触りの心地よさも1つの理由だったそう。

 

おふたりはお店の今後について「私たちがやることはあまり大きくは変わりません。丁寧に作るお菓子は当たり前においしいということをお客さまに届けるだけ。この4月に開店から18周年を経て、今は、自分たちの思う居心地よい状態が続くように2人で無理のないように考えていきたいです。」と話します。

 

1口食べるとどこかほっとするルスルスのクッキー。ご自宅用にももちろんですが、誰かにあげたくなる、そんなあたたかい味。ぜひ、一度訪れてみてくださいね。

 

 

 

画像 菓子工房ルスルス 浅草店

 住所 台東区浅草3-31-7

 TEL 03-6240-6601

 営業時間 火水木金土:12:00~19:00

 定休日 日・月曜日(臨時営業あり)

 ※不定期で生菓子の販売日を設けています。各SNSの告知をご確認ください。

 ※イートインはお休み中。

 ※記載情報は2025年5月現在のものです。

 

 

 

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