• TOP
  • 記事一覧
  • 【国立科学博物館】特別展「鳥 ~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~」内覧会レポート

2024.11.08【国立科学博物館】特別展「鳥 ~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~」内覧会レポート

国立科学博物館では、2025年2月24日(月・祝)まで特別展「鳥 ~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~」を開催中。身近な鳥から珍しい鳥、すでに絶滅している鳥まで、さまざまな鳥の標本が一堂に会しています。その数、なんと600点以上! 普段は公開されていないもの、なかなか見ることのできないものも多く、必見です。

 

画像
会場入口で迎えてくれるのは、美しい飾り羽を広げた「インドクジャク」と小さな「シマエナガ」

 

画像
可愛らしく首をかしげる「シマエナガ」に釘付け


リアルで迫力のある標本に、大人も子供も夢中! 会場内は「絶滅」「翼」「猛禽」「ペンギン」「フクチョウ」という5つの特集テーマで区切られ、鳥類の不思議がどんどん解き明かされていきます。

 

画像
絶滅危惧種や、すでに絶滅している「キタタキ」など、貴重な標本を展示

 

画像

絶滅危惧種の「ヤンバルクイナ」。沖縄北部の森林にのみ生息する

 

さらに、「鳥にもある“方言”や“言葉”」「ハトが教えてくれる鳥の“心”」など、23のテーマで語られる「鳥のひみつ」コーナーも興味深い内容。最新研究の成果をわかりやすく紹介してくれていて、鳥について自然と詳しくなれます。

 

画像

「シマエナガ」は「エナガ」の亜種で、生息地は北海道。千葉県北中部の通称「チバエナガ」は、

亜種ではなく地域変異だとか。詳しくは展示を確認

 

すみからすみまで、見どころが満載。なかでも見逃せないのは、まるでこちらに向かって飛んできているような「ペラゴルニス・サンデルシ」です。翼開長(両翼を広げたときの左翼の先から右翼の先までの長さ)が約7mと、飛翔できる鳥としては史上最大。およそ2600万年前に生きていた鳥で、実物大の生体モデルを作るのは、今回の展示が世界初の試みだといいます。

 

画像

頭上を舞う「ペラゴルニス・サンデルシ」。よく見ると、顎の骨に歯のような形状の突起があるのがわかります

 

画像
2024年9月に出版された『日本鳥類目録』(第8版)では、「キジ」をはじめとする36種の鳥たちが

新たに日本固有種として認められたそう

 

さらに、ニューギニア島を中心にオーストラリア区の熱帯域に分布する「フクチョウ」など、海外の鳥たちの標本も集結。長い尾羽と背中の緑色光沢に輝く羽毛が特徴的な「チャイロカマハシフクチョウ」、逆さにぶら下がって求愛ダンスをする「アオフクチョウ」など、12種の鳥たちが目を楽しませてくれます。

 

画像
羽根の形状や羽毛の色合いにうっとり。まるで繊細な芸術作品のよう

 

来館記念に、オリジナルグッズも手に入れたい。一押しは「ペラゴルニス・サンデルシ」のぬいぐるみ。太古の巨大鳥が手乗りサイズになっていて、とてもかわいいです。意外な一品は「PEANUTS?」ブランドとのコラボ商品。スヌーピーの友達として知られるウッドストックがターキー(七面鳥)風に変身し、ぬいぐるみやTシャツなど、いろいろなグッズのモチーフになっています。


鳥マニアはもちろん、親子連れも楽しめる充実した内容! ぜひ足を運んでみてください。

 

画像

「ペラゴルニス・サンデルシ ぬいぐるみ」2,750円(税込)

 

画像
「PEANUTS ウッドストック(ターキー) ぬいぐるみ」3,520円(税込)


特別展「鳥 ~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~」
会期 2024年11月2日(土)~2025年2月24日(月・祝)
会場 国立科学博物館
住所 東京都台東区上野公園7-20
開館時間 9:00~17:00
※入場は16:30まで
休館日 月曜、12月28日(土)1月1日(水)、1月14日(火)
※ただし、12月23日(月)、1月13日(月・祝)、2月17日(月)、2月24日(月・祝)は開館
料金(税込) 一般 ・大学生 2,100円、小・中・高校生 600円
お問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式サイト https://toriten.exhn.jp/(外部サイトへ移動します)

  • X
  • facebook