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2024年10月5日(土)から国立西洋美術館で開催される「モネ 睡蓮のとき」の記者発表会が、日テレホールで行われました。今回はパリのマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開となる重要作を多数含むおよそ50点が来日します。さらに日本各地に所蔵される作品も含め、モネが人生の最後まで情熱を注いだ「睡蓮」が過去最大規模で集います。これまでのモネ展とはまったく異なる展示内容に、期待が高まります。
第1章では、モネの描く対象がセーヌ河から睡蓮の池に移る過程を辿っていきます。「睡蓮」を描く以前の作品のモチーフは、彼の画業を通じて最も身近な存在だったセーヌ河の風景でした。1890年代後半に描かれたセーヌ河の水辺の風景は、水面の反映がかたちづくる鏡像など、のちの「睡蓮」につながる描写が見てとれます。
第2章では、1914年以降、大装飾画の制作に本格的に着手したモネの構想を追いかけます。当初は藤棚に這う藤や岸辺に咲くアガパンサスの花をモチーフにする予定でしたが、最終的には壁一面を睡蓮の池で構成することを選びました。
モネが長年にわたり追い求めた「大装飾画」の計画は、睡蓮の池を描いた巨大なパネルによって楕円形の部屋の壁面を覆うというものです。この大装飾画の制作のためにモネは新たに広大なアトリエを建設し、2メートル大の巨大な習作群をもとに装飾パネルを生み出しました。第3章では、それら大画面の「睡蓮」に囲まれて、デジタルでは得られない“本物の没入体験”を味わうことができます。
モネが日本の浮世絵から着想を得て庭に造った太鼓橋は、晩年において重要なモチーフの一つでした。しかし、最晩年の橋の絵を見ると、白内障の進行に伴う色覚異常の影響により、鮮烈な赤で描かれることもありました。第4章では、それらの最晩年の連作に焦点を当てていきます。
記者発表会では特別ゲストとして、本展覧会のアンバサダーを務める石田ゆり子さんも登場。19歳のとき、パリのオランジュリー美術館で初めてモネの絵を見た石田さんは、「絵というものにこんなに心を奪われることがあるんだ」と、深い感動を覚えたそうです。それ以来、石田さんにとってモネはずっと特別な存在なのだとか。
記者発表会での石田ゆり子さん。7月10日には、大橋トリオさんによるプロデュース曲「私のモネ」を
“lily”として配信リリース予定。本展覧会のテーマソングになっている
6月12日(水)から展覧会オリジナルグッズの先行販売がスタートするなど、早くも盛り上がりを見せている「モネ 睡蓮のとき」。この秋、モネの世界に心ゆくまで浸ってみてはいかがでしょうか。
モネ 睡蓮のとき
会期 2024年10月5日(土)~2025年2月11日(火・祝)
会場 国立西洋美術館[東京・上野公園]
開館時間 9:30~17:30(金・土曜は21:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜、10月15日(火)、11月5日(火)、 12月28日(土)~2025年1月1日(水・祝)、1月14日(火)
※ただし、10月14日(月・祝)、11月4日(月・休)、2025年1月13日(月・祝)、 2月10日(月)、2月11日(火・祝)は開館
料金 一般2,300円(2,100円)、大学生1,400円(1,300円)、高校生1,000円(900円)
※( )内は前売料金
※12月12日(木)~12月27日(金)は高校生無料観覧日(休館日のぞく)
問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)展
覧会公式サイト https://www.ntv.co.jp/monet2024
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