• TOP
  • 記事一覧
  • 【国立科学博物館】特別展「大哺乳類展3 わけてつなげて大行進」内覧会レポート

2024.03.27【国立科学博物館】特別展「大哺乳類展3 わけてつなげて大行進」内覧会レポート

 

画像

 

国立科学博物館では6月16日(日)まで、特別展「大哺乳類展3 わけてつなげて大行進」が開催されています。
今回で3回目の開催となる本展は、2019年に開催した前回展よりもさらにスケールアップし、陸と海の哺乳類あわせて約200点の剥製標本が行進する様子を楽しめます。

国内では唯一となるキタゾウアザラシや、アジアゾウの全身骨格、赤ちゃんクロサイなどの剝製標本が初公開。その他頭骨や骨盤骨、内臓も含め約30点の標本を見ることができます。


画像アジアゾウの全身骨格標本(国立科学博物館所蔵)

 

カナダのロイヤルオンタリオ博物館が所蔵する、地球上で最大の動物であるシロナガスクジラの心臓が、実物大レプリカになって登場。圧巻のスケールです。

画像

シロナガスクジラの心臓のプラスチネーション
(ロイヤルオンタリオ博物館所蔵 ©Royal Ontario Museum)

 

第一章 哺乳類とは
現在地球上には約6,500種の哺乳類が生息しています。本章では、多様な姿をもつ哺乳類が共通して持つ、哺乳(母親がお乳で子どもを育てる)、心臓、耳などの特徴を紹介しながら、ヒトを含む「哺乳類」がどのような生物であるのかに迫ります。


画像アジアゾウの心臓(国立科学博物館所蔵)


第二章 分類と系統-わけるとつなぐ
生物の特徴から見分け名前を付ける「分類」と、どのような順序で種が誕生してきたのかを探る「系統」という考え方があります。姿が似ている生物同士は近い関係にあると思われていましたが、近年研究の発展にともない、その予測を大きく裏切る結果が次々と明らかになってきました。本章では、どこに着目すれば生物の違いや関係性を探ることができるのかを紹介します。


画像ハンドウイルカの複胃(国立科学博物館所蔵)

 

第三章 リアル哺乳類図鑑-わけてつなげて大行進
本展のメインとなる第3章では、剥製標本約200点が分類ごとに並び、外見の似ている点や異なる点を目で見て楽しめる「大行進」と、骨格や内臓の標本を中心に、見た目ではわからない特徴を観察することができる「実物図鑑」の2つのパートを展開しています。「実物図鑑」では、「見た目にだまされるな!」をキーワードにしたコーナーも。


画像哺乳類大行進の様子

 

第四章 哺乳類の分け方-過去から未来へ
最終章では、人類が哺乳類を観察し、分類を系統づけることで理解しようと試行錯誤してきた歴史を、最新の研究結果も含めて紹介します。


特別展を観た後は、本展特設ショップにも是非お立ち寄りください。
本展のためにさまざまなアーティストが描き下ろしたコラボグッズが幅広いラインナップで登場しています。

 

画像ヒグチユウココラボ ポストカード165円(税込)

 

その他、同じグループに分類される哺乳類が合体した!?ユニークな本展オリジナルのマスコットもお見逃しなく。

 

画像(右)アフリカ獣類のジュゴンとゾウが合体した「ジュゴンゾウ」
(中央)有袋類のフクロモモンガとカンガルーが合体した「フクロモモンガルー」
(左)異節類のナマケモノとアルマジロが合体した「ナマケジロ」
各1,320円(税込)

 

特別展「大哺乳類展3 わけてつなげて大行進」
会期 2024年3月16日(土) ~6月16日(日)

会場 国立科学博物館(上野公園)
開館時間 9:00~17:00 ※最終入館は閉館の30分前まで 
休館日 月曜、5月7日(火)※ただし、3月25日(月)、4月1日(月)、4月29日(月・祝)、5月6日(月・振休)、6月10日(月)は開館 
料金(税込) 事前予約不要
一般・大学生 2,100円
小・中・高校生 600円

問い合わせ TEL 050-5541-8600 (ハローダイヤル)
https://mammals3.exhibit.jp/(外部サイトへリンクします)

  • X
  • facebook