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戦国武将や茶人、文化人たちゆかりの絢爛豪華な作品で、桃山美術を検証する展覧会。
狩野元信・永徳・探幽や長谷川等伯、海北友松、雲谷等顔による障屛画や上杉謙信や豊臣秀吉、伊達政宗等ゆかりの武具甲冑、千利休や古田織部ゆかりの茶道具など約230件もの作品が一堂に会します。
国宝 洛中洛外図屛風(上杉家本) 狩野永徳筆 6曲1双 室町時代・永禄8年(1565) 山形・米沢市上杉博物館所蔵(前期展示)
天下人がつくった時代とともに、大成していった「桃山文化」の真髄が伝わる構成になっています。
見どころは栄華をたたえた都や花鳥風月をめでる図屏風の大作の数々。西洋文化が流入し新たな文化との出会いによって「南蛮美術」も生まれました。
多彩な様式に発展した蒔絵をはじめとした装飾品や華やかな衣装の精巧な技・デザインも見ものです。
茶の湯の世界を大成させた千利休とその意志を継ぐ古田織部ゆかりの品々、そして備前、信楽、美濃、伊賀といったやきもの「桃山茶陶」を代表する名品の数々も並びます。
国宝 檜図屛風 狩野永徳筆 4曲1双 安土桃山時代・天正18年(1590) 東京国立博物館所蔵(前期展示)
国宝 楓図壁貼付 長谷川等伯筆 4面 安土桃山時代・文禄元年(1592)頃 京都・智積院所蔵(通期展示)
重要文化財 泰西王候騎馬屛風 4曲1隻 江戸時代・17世紀 兵庫・神戸市立博物館所蔵(通期展示)
重要文化財 秋草蒔絵歌書箪笥 安土桃山~江戸時代・17世紀 京都・高台寺所蔵(通期展示)
安土桃山時代は、素朴で実用性だった室町時代と比べ刀剣や甲冑も発展した時代でした。戦国時代の武将たちが趣向をこらして仕立てた装備は「生死をかけた装い」として圧倒的な存在感を放ちます。
重要文化財 銀伊予札白糸威胴丸具足 安土桃山時代・16世紀 宮城・仙台市博物館所蔵(前期展示)
重要文化財 色々糸威胴丸 室町~安土桃山時代・16世紀 山形・致道博物館所蔵(通期展示)
重要文化財 関ケ原合戦図屛風 8曲1双(右隻) 江戸時代・17世紀 大阪歴史博物館所蔵(右隻は前期展示、左隻は後期展示)
観覧が終わったら、オリジナルグッズなどが豊富に揃う特設売り場へ。今回展示された作品のポストカードをはじめ、名作の絵柄がプリントされた付箋やマスキングテープ、ケースなど、記念としてもおみやげとしてもぴったりです。
なお、展覧会は日時指定入場券の事前予約が必要です。日時指定入場券は以下の展覧会公式サイトから購入できます。
また、オンライン予約が難しい方向けに、当日のみ有効の日時指定券を東京国立博物館窓口にて各日若干枚が用意されています。ただし、来館時に予定枚数が終了している可能性があります。
特別展「桃山―天下人の100年」
会期 2020年10月6日(火)~11月29日(日)
※前期展示は~11月1日(日)、後期展示は11月3日(火・祝)~
時間 9:30~18:00 ※金曜、土曜日は21:00まで開館
休館日 月曜日(ただし11月23日[月・祝]は開館)、11月24日(火)
会場 東京国立博物館 平成館
料金(税込) 一般2,400円、大学生1,400円、高校生1,000円
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/momoyama2020/