• TOP
  • 記事一覧
  • 【-ish general store】ものづくりの街・蔵前でプロダクトデザインの魅力に触れる

2020.10.16【-ish general store】ものづくりの街・蔵前でプロダクトデザインの魅力に触れる

蔵前駅の程近く、春日通り沿いにある「-ish general store」。ガラス扉の向こうを覗くと、カラフルな雑貨や整理整頓された道具類が目を引きます。ここは、プロダクトデザインを手掛けるMASAFUMI ISHIKAWA .Designの石川さんが営むアトリエ兼ショップ。一角には、洗練されたデザインのオリジナルグッズが並んでいます。

 

 

画像

 

奥の壁には材料や工具がかけられ、手前右には色とりどりの商品がずらり

 

足を踏み入れ、まず気になったのは「World Clock」。なんとこれ一つで、東京をはじめ世界の主要な12都市の時間がわかってしまいます。例えば、本体を回転させて上部に「London」の地名を持ってくると、今ロンドンが何時頃かわかるという仕組み。シンプルな見た目がインテリアとしても映え、デスクまわりをおしゃれにまとめてくれます。

 

「完成までの全工程に関わりたくて、製造は葛飾区、印刷は足立区の町工場にお願いしています」と石川さん。通常、大きな工場で量産しようとすると、デザイナーはデザイン以外の工程にほとんど関われないとか。「World Clock」は、材料や方法について熟練工に相談しながらも、一つ一つ自身で判断。「職人さんの仕事はていねいで、納得のいくものに仕上がります」と石川さんの説明にも実感がこもります。

 

画像

「World Clock」5,500円(税込)。水平な場所に置き、本体を転がすと12都市の時間がわかります

 

一方、「半径約2m以内でデザインから販売まで」の全行程を行うのは、小振りでかわいい置き時計「Picclock」。アトリエ内にある3Dプリンターを使い、石川さん自ら製作しています。3Dプリンターとは、パソコンで作成したデザインデータをもとに立体物を作る機械。材料はプラスチックで、なかには木や石の粉を混ぜたものもあり、質感にもこだわっています。

 

画像

 

「Picclock」880円〜1,320円(税込)。写真の他にも緑、青などカラーバリエーション豊富。年輪に似た表面の堆積層跡は3Dプリンターならでは

 

小物の収納に便利なトレイも3Dプリンターで製作。スタッキングできるので、好きな色を組み合わせて使うのがおすすめです。デスクにあるとテンションが上がって仕事が捗るかも。筆記用具やクリップ、付箋を整理しておくのにぴったりです。

 

画像

 

「トレイ」Sサイズ660円~、Mサイズ880円~、Lサイズ1,100円~(すべて税込)。金額は素材によって異なります

 

グッズコーナーでは、オリジナルの他に石川さんの一押しも紹介。一枚の金属板からできた「9° BOOK STOPPER」は、本の下に差し込んで使います。本を9度傾けることで、それ自体の重さを利用してストッパーにするというスグレモノ。こちらは、大阪のプロダクトデザインブランド「SOGU」の商品です。

 

画像

 

「9° BOOK STOPPER」1,320円(税込)。薄い金属板を曲げただけのシンプルな構造が美しい

 

色とりどりのカードは、アメリカのポートランドで活版印刷のグリーティングカードを作っているブランド「Eggpress」のもの。さまざまなイラストが描かれていて、送る相手を思いながら選ぶのも楽しいでしょう。プレゼントに添えるのはもちろん、気軽な手紙としてふとした時に送るのもいい。温かみのあるタッチに、心が癒やされます。

「-ish general store」はこぢんまりした空間で、タイミングが合えば作業の様子を見学できることも。蔵前を散歩がてら、立ち寄ってみてください。

 

画像

 

活版印刷で作られた「Eggpress」のグリーティングカード各660円(税込)。手仕事の温もりが伝わってきます

 

-ish general store
住所 東京都台東区蔵前4-35-8 
TEL なし
営業時間  13:00~18:00
定休日 月・火曜(不定休あり。SNSにて要確認)
Web https://ishgeneralstore.stores.jp/(外部サイトへリンクします)
Instagram https://www.instagram.com/masafumiishikawa.design/(外部サイトへリンクします)

  • X
  • facebook