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編集員のしらいしです。
上野にはさまざまな美術館や博物館があります。
上野好きが集まるコミュニティ内で、みなさんが気になる展覧会についてアンケートに答えてもらいました!
まず展覧会の情報をどこでみなさんがゲットしているのかを聞いてみたところ、
【アンケート実施期間 2019年6月4日?6月24日/回答数 149件】
インターネットやアプリで展覧会情報をゲットしているという方が40%と最も多かったです。テレビや新聞で知ったり、ポスターやチラシで知ったりという方も一定割合いらっしゃいました。
一方、「いま気になる展覧会」を聞いてみると、国立西洋美術館60周年記念で行われている『松方コレクション展』を挙げられた方が多かったため、私も実際に行ってみました!
松方コレクションとは、神戸の川崎造船所(現・川崎重工業株式会社)の初代社長を務めた松方幸次郎氏がロンドンやパリを中心に集めた美術品のこと。
松方幸次郎氏は日本に最初の西洋美術館を作る目標があり、3000点にのぼる西洋美術のコレクションを築きましたが多くは散逸。戦後フランスに接収されていた作品のうち、375点が日本政府へ寄贈返還され、これを保管展示するための美術館として1959年に国立西洋美術館が設立されました。
今回の松方コレクション展では、激動の昭和時代に世界中に散逸した松方氏旧蔵の名作の数々が、令和の現代にあらためて集結しています。
ゴッホの『アルルの寝室』やルノワールの『アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)』、モネの『睡蓮、柳の反映』など、珠玉の名画をはじめとする作品約160点や歴史資料など、とても見応えのある内容でした。
フィンセント・ファン・ゴッホ《アルルの寝室》 1889年 油彩、カンヴァス オルセー美術館 Paris, musee d'Orsay, cede aux musees nationaux en application du traite de paix avec le Japon, 1959 Photo c RMN-Grand Palais (musee d'Orsay) / Herve Lewandowski / distributed by AMF
クロード・モネ《睡蓮、柳の反映》(修復後) 1916年 油彩、カンヴァス 国立西洋美術館 松方幸次郎御遺族より寄贈(旧松方コレクション)
ひとりの人物がこれだけのコレクションを集めたのだという事実にあらためて驚くとともに、その背景にある当時の日本の「欧米に追いつけ追い越せという近代化への決意や意志の強さ」を感じました。
だからこそ、世界中に散らばっても、またこうして現代の日本に戻ってくることができたんだろうなぁ・・・と。
アンケートでは以下のようなコメントもありました。
コミュニティの声:
・国立西洋美術館開館60周年記念松方コレクション展が観たいです。
良い作品がたくさん展示されていますね。
中でも、特にゴッホのアルルの寝室、観に行きたいです。(水色さん)
・クリムト展の『ユディト ?氈xがとても良かったです。
気になる展覧会は、松方コレクション展です。幻のモネの睡蓮を観たいです。
展覧会情報は、会場でのチラシかインターネットで見ています。(チム・ラビットさん)
国立西洋美術館以外でも、以下のようなコメントが目立ちました!
・これからはコートールド美術館展が楽しみです。国立博物館の三国志もいいですね!(あひるんさん)
また、東京都美術館で行われていた『クリムト展』や、国立科学博物館で行われていた『大哺乳類展2』のコメントも多くみられました。(2019年8月現在は終了しています)
上野にある美術館や博物館は、シーンやお相手を選ばずに幅広い世代の人が楽しめるエリアでもあります。
ぜひ、この機会に足を運んでみてください!
国立西洋美術館開館60周年記念 松方コレクション展
会期:2019年6月11日(火)~9月23日(月・祝)
開館時間:9:30~17:30
毎週金・土曜日:9:30~21:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日:毎週月曜日
※8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)、9月23日(月・祝)は開館。
住所:東京都台東区上野公園7番7号
電話:03-5777-8600(ハローダイヤル)
松方コレクション展特別サイト
https://artexhibition.jp/matsukata2019/
国立西洋美術館公式サイト
https://www.nmwa.go.jp/jp/index.html