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2019.05.16都市のなかの大自然を、身体ぜんぶで楽しむ。 上野恩賜公園新緑ツアー。

 

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上野駅の公園改札口を出ると、すぐ目に飛び込んでくる新緑の森。
花見の季節は桜が一面に咲き誇り、なんとも言えない風情を感じられるのですが、この季節はまた景色ががらっと変わり、一面の緑に覆われた風景を楽しむことができます。

 

今日はそんな上野恩賜公園ならではの新緑コースをご紹介します。体験されたら、「東京23区内でこんなに豊かな時間を過ごすことができるのか」、と思う方もきっと多いことでしょう。

 

最初の見所は、東京文化会館や国立西洋美術館といった建造物と緑の調和。
ル・コルビュジエが設計し、世界文化遺産にも登録されている国立西洋美術館など、アーティスティックな建物と緑が調和している景色は、なんとも美しい佇まいをしています。
新緑を味わいにきたのに、ついつい音楽や美術展も楽しんでみたくなりました。

 

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そこからさらに歩を進めると、一面が緑に覆われた交差点が。
ここまで10分ほど散歩をしてきた歩みを一度止めて、胸いっぱいに空気を吸い込むと、なんとも言えない心地よさがありました。
竹の台広場(噴水広場)には、緑に覆われたカフェもあるので、ここで休憩するのもオススメです。
行列に並んでいる間も、緑を眺めながら会話を楽しめば、いつもよりリラックスした和やかな時間が流れることでしょう。

 

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広場を歩いていると、上野らしさを感じるパフォーマンスをいくつかみることができました。パフォーマーを中心に観客が円をつくり、そのパフォーマンスに興じる。どの場所でも笑顔が起こり、なんとも幸せな時間が流れていました。

 

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竹の台広場(噴水広場)から西に歩いていくと、上野動物園のすこし南側に、徳川家康公を神様としてお祀りする上野東照宮が見えてきました。社殿である金色殿をはじめとする豪華な建造物は、戦争や地震による崩壊を免れた貴重な江戸初期建築として国の重要文化財に指定されているため、国内はもとより、海外からも多くの方がお参りされているそうです。

 

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また上野東照宮は、「富貴」の象徴とされる牡丹の花が有名な場所でもあります。それは1980年に日中友好を記念して開苑したことに由来し、現在は中国牡丹、アメリカ品種、フランス品種を含め500株以上の牡丹が鮮やかに咲き誇っています。ちょうど撮影にいった時期は「春のぼたん祭※」が行われていました。写真を撮っている方も多く、「家に帰ったらお互いの写真を眺める展示会をしよう」などと楽しそうに会話されているご夫婦もいました。
それぞれが自分らしい楽しみ方で、緑を楽しむ。緑と笑顔の調和も、とても美しかったです。

 

※「春のぼたん祭」は5/12で終了しましたが、秋にはダリア展が開催されます。

 

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(上野公園らしいパンダのコーンがついたジェラートも公園内に売っていました)

 

不忍池に向かう途中には、江戸の職人の心意気を感じられる場所があります。それが清水観音堂にある「月の松」。かつてこの地に実在し、歌川広重「名所江戸百景」にも描かれている「月の松」を再現しようと、寛永寺の方が植木職人に依頼し、不忍池を臨むこの松に現代の造園技術を駆使して実現したもの。望月のように見事な輪の向こうには、不忍池の弁天堂もかすかに見えます。
江戸時代の人も同じ風景をここから眺めていたと思うと、タイムスリップしたような感覚に陥りました。文化を守り、次代に引き継ぐ。上野という街を大切にする街の人々の想いが感じられました。

 

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新緑ツアーもいよいよ終盤に差し掛かってきました。不忍池の橋を渡り、弁天堂にお参りしたあとは、ボート場へ。上野公園が花や緑で色づく新緑の季節なので、カラフルでかわいいスワンのボートに乗ってみました。ボートはスワンボート、サイクルボート、ローボートの三種類からセレクトできます。
池の上からは、すぐ横にビル群が見え、不思議な感覚を覚えながら、公園でゆっくりくつろいでいる人々の姿が流れていきます。
ゆるくて味わい深い、上野公園ならではの時間がここでは流れています。

 

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日常とはまったく違う歩幅で、ゆっくりとした時間を楽しむことができる。新緑のフレッシュな空気を目一杯吸い込みながら、散策を進めていると、ストレスがふっと抜けていることに気がつく。上野恩賜公園にはそんな魅力があります。
都市のなかにある大自然。さあ、Let's enjoy the fresh green!!

 

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