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暑い日は、夏バテ防止にスパイスたっぷりのカレーはいかがでしょう? スパイスカレーというとインドのカレーを思い浮かべる方が多いかと思いますが、今回訪れたのは、国内でも珍しいスリランカカレーが食べられるお店、「セレンディッブ」。
ご夫婦で切り盛りされています
日本人の奥様がオーナーで、スリランカの五つ星ホテルで働かれていた旦那様がシェフをされています。オーナーである金澤恵美さんは薬剤師の免許をもち、以前は製薬会社で働いていたそう。当時から東洋医学やアーユルヴェーダに興味があり、インドのアーユルヴェーダの学校で学んだこともあるといいます。
いつか起業をしたいという夢があり、会社を早期退職する形で、2020年に現在のお店をオープン。瞬く間に人気となり、ランチの時間帯は女性客で賑わいます。ご自身も会社に勤めていた頃に、激務で身体の不調を感じることが多く、病気になる前の未病のときに、身体をケアして元気になってもらいたいという思いがあるといいます。
居心地のいいカフェのような空間で、お一人で来店する女性が多い印象でした
「スリランカプレート」1,400円(税込み)+100円でライス大盛
いちばん人気の「スリランカプレート」は、季節の野菜を使ったカレーと副菜がたっぷり。
アーユルヴェーダでは、甘味、塩味、酸味、辛味、苦味、渋味の六味をとるとよいとされているため、野菜を中心としたさまざまな食材が使われています。
ランチのカレーは、豆、野菜、肉などの日替わり。取材した日はダールカレー、ビーツのカレー、冬瓜のカレーと茄子と小魚のテルダーラ(炒め物)、ココナッツサンボル、ケールのサンボルが副菜でついてきました。メインのカレーは肉か魚のカレーから選べます。今回はチキンのカレーをご紹介。
玄米のような食感のスリランカの赤米とインドのバスマティライスが使われています
チキンカレーは、口に入れた瞬間にふんわりとスパイスが香り、あとからじんわりと辛さがやってきます。もう一つの冬瓜のカレーはココナッツ風味で甘め。
本場は、味の異なるカレー同士や副菜をよくかき混ぜて食べるのだとか。トュナパパと呼ばれるカレー粉は、シェフのお母さま直伝の味。そのカレー粉に、シナモン、カルダモン、クローブなどのスパイスとカレーリーフ、パンダンリーフ、レモングラスなどのハーブを加えて、中に入れる食材と合わせて味を変えます。暑い時期に辛い物を食べすぎると身体に負担がかかるので、辛さは季節ごとに少しずつ変えるというこだわり。
なすと小魚のテルダーラは、魚を使っているからか和食のような旨味があるのですが、最後にはピリッと唐辛子の辛さを感じます。他にも、ココナッツ、ライムと一緒に和え酸味のあるサンボル、フルーティーなビーツの甘味、ダール(黄色いレンズ豆)の甘味と渋味、ケールの苦味など、それぞれの味が絶妙な具合に合わさって奥深い味わいに。
ライスにはインド産のバスマティライスとスリランカの赤米を使用。スリランカの赤米にはミネラルとビタミンB群が豊富に含まれています。また、G I値が低いため血糖値を緩やかに上昇させてくれるので、身体にも負担が少ないのだといいます。
「セイロンティー」200円(税込)※ジンジャークッキー付き
食事と一緒にセイロンティーも、クセがまったくなくて爽やかな飲み心地。アイスとホットから選べます。一緒についてくるジンジャークッキーとの相性も抜群。
ワランというスリランカの食器がインテリアのように馴染んでいました
スリランカの国旗と緑のアーケードが目印です
夏の疲れを癒すためにも、スパイスたっぷりのスリランカカレーを食べて、身体の中からケアをしてみませんか。
SERENDIB(セレンディッブ)
住所 東京都台東区寿3−8−3-1F
TEL 03-6231-7325
営業時間 ランチ 11:30〜14:30、ディナー 18:00〜22:00(L.O. 21:00)
※土曜・日曜・祝日は、ランチのみ営業
定休日 火曜(不定休でのお休みもあり)
インスタグラム serendib_kuramae