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1909年に氷業からスタートした、湯島の甘味処「みつばち」。
大正時代、全国に先がけて製造を始めた小倉アイスは、今でも地元名物として人気です。
今回ご紹介するのはもう一つの看板メニュー、小倉あんみつ!
小倉アイスに負けず劣らずリピーターが多い、長年に渡り愛されてきた一品となっています。
通りに面した持ち帰り用のコーナー。「小倉アイス」の文字がはためく
「みつばち」の小倉あんみつは、どこから食べ始めても味わい深いのが魅力。
トッピングの小倉アイスはもちろん、歯応えのいい豆や、サイの目状にカットされた寒天、もちっとした求肥、弾力のある白玉など、メリハリのある食感にスプーンがとまりません。
どれもていねいに作られていて、緑色の求肥には、なんと抹茶が使われています!
この抹茶入り求肥はイートイン限定で、持ち帰り用のあんみつには通常の求肥が入っているそうです。
小倉あんみつ750円(税込)。別添のポットには自家製の黒蜜が入っていて、好きなだけかけることができます
なお、黒蜜はポットに入った状態で運ばれてきます。実はこれも「みつばち」名物の一つ。
当初は小さなピッチャーに入れて出していましたが、昭和に入って、このスタイルが定着したようです。沖縄産の黒糖が通常の3倍ほど使われ、「どこよりも甘い蜜」と評判。しかし、ただ甘いだけではなく、コクと風味、とろっとした舌触りが多くのファンを引きつけてやみません。
とろっとした粘りのある黒蜜が、具材の一つひとつにしっかり絡み、最後の一口までおいしく楽しめます
ちなみに、「みつばち」というかわいらしい店名の由来はご存知でしょうか?
元々は「嶋田屋」を名乗っていましたが、その店主が、戦後の焼け野原の中に、黄色い野菊が咲き誇る花壇を見つけたそうです。
さらに、その花の蜜を吸おうと、たくさんのみつばちが飛び交っていたとか。
その様子から、「みつばちのようにたくさんのお客様が集まりますように」という願いを込めて、改名したそうです。
店内は、昔ながらの甘味処。風情があり居心地がよく、ついのんびりしてしまう
この他にも、季節限定の商品など、さまざまなメニューを楽しむことができます。
店員さんもみんな「みつばち」が大好きな人ばかり。
どれにしようか迷ったら、気軽に相談してみてください。
季節限定(10月頃~3月頃)のハニー焼き1個130円(税込)~。中身はあんこ、求肥、栗、和栗、きな粉、チーズ、黒糖くるみ、抹茶餅など
甘味処 みつばち
住所 東京都文京区湯島3-38-10
TEL 03-3831-3083
営業時間 【平日】売店 11月~2月11:00~21:00・3月~10月10:00~21:00、喫茶 11月~2月11:00~20:00・3月~10月 10:30~20:00/【土日祝】売店 10:00~21:00、喫茶 10:30~20:00
定休日 無休(臨時休業あり)
https://www.mitsubachi-co.com/ (外部サイトへリンクします)