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2018.03.11第二弾モノづくりから上野を知る!その10

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上野の魅力をモノづくりの側面から知るべく、台東区のモノづくりに精通する方々にお話をお伺いに行きました。第二弾は、上野にアトリエを持ち、活躍されている方を中心に、ご紹介したいと思います。
10回目は、リボンにお客様の一手間を加えることで多彩な表情に変わるジュエリーを作る矢島千佳子さんにお話を伺いました。

 

<山田>CHIKAKO YAJIMAについて教えてください。
<矢島さん>CHIKAKO YAJIMAは、手で編んで作っているリボンにスポットを当てたジュエリーブランドです。リボンなのでボリュームはありますが、軽いのが特徴です。そのために、年齢も問わず30代~70代と幅広いお客様が多いです。
リボンの形を変えることもできるため、直線のものは捻ったり、ゴムのものは縮めたりすることができ多彩な表情にすることができます。お客様の1手間でデザインが完成することもこだわりの1つです。素材は、ポリエステルのため、汚れた際は手で洗うこともできるので、長く使ってもらえます。金属のところは、シンプルにすることでリボンと組み合わせしやすくしています。

 

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シンプルな金属とのため組み合わせしやすく、すっきり見えることが特徴

 

<山田>リボンジュエリーをつくるきっかけを教えてください。
<矢島さん>元々、数学や幾何学、建築などが好きでその中でも特にオリガミクスという分野に興味がありました。オリガミクスの代表的なものとして人工衛星にも使われている「ミウラ折り」があり、一瞬力を加えることで形を変える折り方です。リボンジュエリーの編み方の四角が連続していく形状がオリガミクスの幾何学が連続していく形状に似ていたため惹かれました。この形をジュエリーに活かせないかと思い、作りだしたのがきっかけです。

 

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オリガミクスの幾何学に形状に惹かれてリボンを似た折り方にしている。

 

<山田>デザビレを知ったきっかけについて教えてください。
<矢島さん>仲の良い作家さんが当時デザイナーズビレッジに入居していて、紹介してくれたことがきっかけです。作家さんは卒業していますが、デザイナーズビレッジに入居する前に出店していたイベントで、何回か顔合わせていく中で友達なりました。また、デザイナーズビレッジの説明会に出席した際に、デザイナーズビレッジの村長の説明を受けて、今、私に必要な情報が揃っていたことや、クリエイターではない村長や同じ志を持つ、他のクリエイターの方とも相談ができる環境が理想的だと感じ、入居を決めました。

 

<山田>デザイナーズビレッジに入居をして、上野エリアの印象はどうでしたか。
<矢島さん>材料を扱う問屋や職人さんが近いことから、自転車で通えるようになり、より職人の方との距離が縮まり、商品の質の向上に繋がっています。また、台東区役所の産業振興課の方がとても協力的なので大きな助けにもなり、行政の印象が変わりました。これまで、行政の方ってお堅いイメージでしたが、産業振興課の方と出会って、私たちのために、親身になって相談をのってくれるやさしいイメージになりました。

 

<山田>将来は、上野御徒町エリアでショップをオープンされるのでしょうか。
<矢島さん>デザイナーズビレッジの卒業後に残るかどうかは悩んでいます。アトリエとショップが一体となったお店を持ちたいと考えており、アトリエとしては良い場所ですが、ショップを考えたときに悩んでしまいます。

 

<山田>上野御徒町エリアの展望を教えてください。
<矢島さん>最近、浅草に若い方が観光に来ています。浅草のようにこの周辺もおもしろいところはたくさんあるので、若い人が遊びに来るようなスポットとなってほしいと思います。

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