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こんにちは。岩倉高校放送部の青木です。
今回の取材は、台東区内を循環運行するコミュニティバスである「めぐりん」です。担当されている台東区役所交通対策課の中川様に、めぐりんバスについてお話を伺うことができました。高校生の私たちから見た、地元上野を走るコミュニティバス「めぐりん」の魅力をレポートします。
<質問・青木>
めぐりんバスは、どのような方の利用を期待して走らせているのですか。
<台東区役所 中川様>
交通不便地域と呼ばれる鉄道や都バスがカバーしきれていない地域を走らせるのがこのコミュニティバスの目的ですので、その地域にお住いの方々の足になってもらえる方々をはじめ、多くの皆様の日常的な移動を支援できるといいなと考えています。
【写真 今回取材にご協力いただいた台東区役所の中川様】
<質問・寺内>
「めぐりん」という名前は、可愛らしいですね。
<台東区役所 中川様>
循環バスでまちをめぐり、心はずむめぐりあいが生まれて欲しいという思いをこめています。親しみがあり、呼びやすい名前として公募により決まりました。
<質問・増田>
私たちの学校の前に、新しく「めぐりん」のバス停ができました。4路線目を作る狙いを教えてください。
【写真 めぐりんバスに関する取材の様子】
<台東区役所 中川様>そもそも「めぐりん」は一方向運行の循環バスなので、これまでも逆回りがほしいという区民の皆様の声が多くありました。今回はこのような声に応えるために導入しました。
結果として、平成13年に「北めぐりん」、平成16年に「南めぐりん」、平成18年に「東西めぐりん」、そして今回「ぐるーりめぐりん」が開通という運びになりました。
<質問・寺内>
めぐりんバスを運営されている方はどなたですか。運営形式を教えてください。
<台東区役所 中川様>
「北・南・東西めぐりん」は日立自動車交通さん、「ぐるーりめぐりん」は京成バスさんの2つの会社様が運行してくださっています。
【写真 台東区役所の中川さんはとても優しく取材に応じてくれました】
<質問・大塚>
めぐりんバスは、他のコミュニティバスと違いがありますか。
<台東区役所 中川様>
大人も子供も100円でご乗車できるということでしょうか。また、バスの車内をレトロ調にして、下町の街並みに合うようにしています。
<質問・青木>
100円で運行されていますが、利益はあるんですか。
【写真 めぐりんバスの重要性の説明を受ける岩倉高校放送部メンバー】
<台東区役所 中川様>
正直言うとないです。赤字となった部分は、台東区が負担しています。しかし、交通不便地域の方々を考えると、めぐりんバスは必要であると考えています。
<質問・増田>
一番乗降客が多い路線はどれですか。
【写真 めぐりんバスに関する取材の様子】
<台東区役所 中川様>
「東西めぐりん」が一番多いですね。年間50万人以上のお客様にご利用いただいています。3路線合わせると130万人の利用者がいらっしゃいます。
<質問・寺内>
めぐりんバスの魅力はどんなところにありますか。
<中川様>
1回に限り無料で乗り継ぎが可能なところでしょうか。
例えば三ノ輪駅から千駄木駅まで100円で行くことができます。また今回の「ぐるーりめぐりん」の開通と同時に4路線すべてでICカード(スイカやパスモ)の利用が可能となっています。
【写真 取材は最後まで和やかに進みました】
[まとめ]
私たちの学校の前に、新しく「めぐりん」のバス停ができたことから、ぜひ取材してみようということになりました。
1月31日にスタートした新路線「ぐるーりめぐりん」は、クラブ活動や学校行事で使用することもある台東リバーサイドスポーツセンターに行くことができるということで、学校でも話題になっています。
今回の取材を通じて、またひとつ上野の魅力を知ることができました。
今後も、上野の魅力というテーマで、新しい発見の取材をしていきたいと思います。
【写真 取材をおえて中川さんを囲んで集合写真】
[感想]
■青木■
「めぐりんバス」は住民の方々のニーズに合わせて考えられた地元の足であり、同時にとても魅力のある乗り物だと思いました。上野に関心を持って訪れた様々な方が利用することで、さらにその魅力が高まっていくことも期待されているのではないでしょうか。
■増田■
今回の取材の前に実際に「めぐりんバス」にじっくり乗車してみました。バスの移動は、電車に比べると時間がかかりますが、その分、下町の街並みをじっくりと観察することができます。お話を聞いて、あらためて「めぐりん」の魅力を強く感じました。
■寺内■
地域の人のために作られたコミュニティバス。1回100円というリーズナブルで優しい価格の「めぐりんバス」が、今まで以上に幅広くより多くの方に利用されるといいなと思いました。
■大塚■
学校周辺をこの「めぐりんバス」で探検してみたいと感じました。地域の方々だけではなく、上野にふらっと訪れた人が気軽に利用することで、さらに活気のあるコミュニティパスになるといいなと思いました。