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2023.03.21

🍷今月のセラーワイン🍷  シャトー ラグランジュ

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🍷今月のセラーワイン🍷  シャトー ラグランジュ

今回ご紹介させていただくのはボルドー格付け3級シャトーのワインです!!

 

 

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Chateau Lagrange 2014

《シャトーラグランジュ 2014》

容量:750ml  税込価格:11.000円

 

⇒ラグランジュは優雅でエレガントなスタイルが特徴。美しい果実味と豊かで溶け込んだタンニンがシルキーでなめらかな口当たりの芳醇で長い余韻が感じられる、長期熟成タイプのワインです。繊細で女性的なニュアンスですが、ボルドーワインらしいしっかりした味わいも感じられるのが魅力です。

 

 

 

●Chateau Lagrange● シャトーラグランジュ

 

シャトーラグランジュは、ボルドーのメドック地区サン・ジュリアン村に位置する格付け3級シャトーです。中世時代は、敷地を流れる川の東側の小作地と、西側のお屋敷ラグランジュ・ド・モンテイユの2つに分断されていましたが、17世紀に統合されラグランジュ農園が誕生しました。

 

 ラグランジュとは、「自立した小さな集落」という意味であり、ワイン銘醸の地として17世紀のワイン地図に名が登場しています。その後200年、ラグランジュは一つのファミリーに受け継がれて行きますが、19世紀にデュシャテル伯爵が所有者になり、この時代のボルドーでは屈指の醸造設備が整えられました。伯爵が行ったブドウ畑に土管を埋め込んだ排水設備の整備は、先駆者的地位を確立しました。生産量も伸長し、伯爵はワインの品質向上に尽くしラグランジュを育て上げます。1855年に格付け3級入りとなり、ラグランジュは名声を博しました。

しかし20世紀に入ると、大恐慌や世界大戦、ブドウ畑の病害などシャトーにとって暗黒の月日が続きます。この当時のオーナーは経済的な没落に追い込まれ、畑は切り売りされ設備も劣化し、ワインの品質は低下。格付け3級とは名ばかりという状況に陥りました。

そのような中で、ラグランジュ復活の立役者となったのは日本のサントリーでした。サントリーは1983年にラグランジュを買収し、経営に参画します。欧米以外の企業がシャトー経営を行うのは初めてのことでした。責任者にボルドー醸造学研究所出身のマルセル・デュカス氏、サントリーから鈴田健一氏があたり、大規模な経営改革に取り組みました。ブドウの樹の植え替えや醸造設備を一新し、たゆまぬ熱意と培ってきた技術を駆使し続け、ついにグランクリュシャトーとしての威光を取り戻すことができたのです。日本企業の努力が実り、今では安定した品質を誇る日本で最も有名な格付けシャトーとなりました。

 

 

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※写真はイメージです。

 

近年は、買収以降に植え替えをおこなったブドウの樹齢が20年を超え、ワインを造るブドウとして主力になってきています。ラグランジュでは、農薬をできる限り使わない、光センサーを利用した選果など、科学的な手法も使いながら安定した品質の向上に取り組んでいるため、どのビンテージでも高い品質で楽しむことができます。

 

 

 

★格付けワインとは?★


世界随一のワイン生産国であるフランスには、国で定められたワインの法律があり細かく定められています。フランスワインの格付けには、ワイン法で定められている大きな格付けと、生産地区での格付けが存在しています。ワインの産地や醸造方法、畑や品種まで細かく定められており、審査をクリアしなければラベルに記載することはできません。

 

今回ご紹介する『シャトーラグランジュ』は、一番有名なボルドーメドック地方の格付け3級シャトー

こちらの格付けは、1855年のパリ万博に際し、ボルドーワインをより分かりやすく観光客にアピールするため、ナポレオン三世の命令によって制定されました。現在メドック地区にはおよそ600のシャトーがありますが、このうち当時選ばれたわずかなシャトーにのみ格が付けられており、ナポレオン三世の時代から160年以上の歳月が流れてもなお、依然効力を持ったものです。ボルドーの格付けシャトーはまさに別格の存在。この中の1級は「ボルドー5大シャトー」と呼ばれる5つのシャトーとなります。

 

 

皆様のワイン選びのご参考になりましたら幸いです★

 

 

 

 

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